二日もブログをサボってしまった…出来る限りの毎日更新を目指してたのに…えーん…。

でもまぁここに来て身体にも心にもゆとりがなくなったということだから、しゃーないか…。


連日の大合唱にやられ、レスキューに来てもいないのに嘘をつくヒトの投稿に気持ちをガサガサにされ、どうにも上手く寝付けぬままに、ほぼ眠れなかった仮眠を時計のアラームに遮られ、次のアラームまで待ってよ…とスマホを片手に持ったのは覚えているけど、気付いたら一時間半も経っていて。

うぎゃっ!やらかした!!と慌てて飛び起き、ドタドタバタバタとみんにゃさんのお世話を始め、出来るだけ最短でお世話を終えてから高速へ。


作業がまとまった休みになる時にしか通えていない浪江町で、昨年の年末年始から一年も経ってしまったけれど、ここに来てまたおやじさんから海側での目撃情報などを聞いていたから、年末年始にレスキューに行くための下調べも兼ねて浪江町に行くことに。

圏内には入れないこの時期だから…と、毎週東京から福島へ通ってるMさんと久々に一緒に回ることにしてたから、とにかく必死で車を走らせ、待ち合わせ場所に到着し、大幅な遅刻を詫びつつダッシュで浪江町へ。


一年前、どこにも猫がいる気配など無かったけれど、ほんの僅かな目撃情報から、残った瓦礫の側にかけてみた捕獲器で、年末年始の数日の間に八匹も保護できてしまって驚いて。

その後も何度か時間を見つけて通ってはみたものの空振り続きで、絶対まだいる筈なのに…と心では思っていても、なかなか身体を空けることが出来ずに、苦しい日々が続いてた。

一年が経ち、道路の両側に山と積まれた誰かの家や誰かの思い出は全て撤去され、見渡す限りの平地だけ。

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猫が隠れられそうな物陰もほぼ無くなってしまってて。

あれから五回目の冬。

冬が来るのに、どうぶつたちのことは、何ひとつ、本当に何ひとつ解決されぬまま。

見渡す限りの平原の中に、ぽつんぽつんと立っている、津波を耐えた破壊寸前の建物のひとつひとつを回り、どこかに何かの痕跡が無いかと探してはみても何も見つけられず。

それでも怪しさ満タンのノロノロ運転でほんの少しの痕跡を探して、あっちへウロウロ、こっちへウロウロと探し続けてたら、猫のうんちを見つけたり、タヌキの足跡を見つけたり。

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ある集会所は五年近く経ってもまだ津波の傷跡が残されたまま。

心がぎゅっうっと鷲掴みにされ、胃がギリギリと痛み出す。

この広いどこに捕獲器を置けば良いのか途方に暮れつつ、何箇所かのポイントを決め、後日また捕獲器をかけに来ることに決めて。

それから浪江町のあちらこちらの給餌ポイントや、過去に自分も給餌してたポイントを巡っていて、あるポイントのおうちの前で車を停めたら、痩せっぽちの猫さんが縁側に身を縮めて座ってて。

あっ!と声を上げそうになりつつ、そおっと捕獲器をセットして、近くで待つこと数分間…。

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無事に捕獲器に入ってくれました。


痩せっぽちのキジトラさん。

尻尾と後肢に怪我してて、血が滲んでた。

捕獲器を置いていても、近くで様子を伺ってたから、きっと入ってくれると思ったけど、無事に連れ出せて嬉しいよ。

怖いけどちょっとの我慢だから、頑張って我慢していてね。


その後もいくつかの給餌ポイントを回りフードを置いて、浪江町のおやじさんのところへ寄って、うちへ届いたドッグフードや犬用物資で、お裾分け出来るものをたんまり積んできたのを渡し、またねとMさんと別れ手を振って。


うちの隔離部屋もようやく久しぶりに空になったけど、今回のキジトラさんは、Mさんが連れて帰ってくれました。

早く安心出来るって分かって、お腹いっぱいたらふく食べて、甘えられるようになって、素敵なおうちを見つけてもらってね。


Mさん、今回もお疲れさま。

貴女が居てくれていつも心の支えになってるよ。

本当にいつもありがとう。


へろんへろんで帰り道の高速を走ってたけど、眠くて耐えられず、こんな時しかゆっくり出来ない母との電話で眠気を誤魔化しながら、無事に郡山に到着し、シェルターに戻り、ほんの少しだけ休憩してから、夜のお世話を開始して。

いつもドタバタなかーちゃんでごめん。

だけど出来ることを少しずつでもやるしか無いんだよ…。


広い広い旧警戒区域。

広い広い避難地域。

やれることには限りがあり過ぎて。

そしてやれることを続けているヒトは、広さには全く見合わないほど少なくて。

いつだって心の中は迷いや悩みで山盛りで、どうすればいい?と自問自答を繰り返す。

答えなんてどこにもないのに。


答えが無いのはもう分かりきっているからこそ、やれる限りの精一杯を、やっていくしかないんだけれど、ここに来てどんどんどうぶつたちが更に追い詰められていく現実。

今日も飯館へと給餌に来てたチーム銀次の豆かーさんから、途中で電話を受け、給餌ボックスのあるポイントで、常連さんのキジ白さんが足を引きずってる…と電話があった。

他の給餌グループから捕獲器を借りることが出来たから、病院に搬送してくれて、足は折れていなかったと聞きホッとして。


秋の終わりから一気に増えた怪我っこたち。

冬が来て食べるものが無くなった野生動物との闘いはきっと激しくなるだろう。


そしてここに来て餌場のあるおうちがどんどん解体されて行き、壊れそうな建物でもなんとか暖を取りながら過ごしてた子たちが、家を、餌場を追われてく。


どれほどの無理を重ねたとしても、いつだって余裕の欠片もないシェルター事情。

いったいどうしていくのが最良なのか、少しでも解決策を見つけたいけれど、どこにも解決出来る術は無く。


ならば少しでもうちから卒業出来る子たちを増やすしか今は出来なくて、一昨日はロロくんを東京へと搬送させてもらってた。


長毛さんを得意としてくれてるあっこさん。

少し前にお願いしていた千夜ちゃんがトライアルに出たのを受けて、無理を言ってロロくんを引き受けてもらいました。

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カチンコチンにフリーズしてるロロくん。

搬送の前の晩には、ひたすらいちゃこらして過ごし、

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Xmasイヴに搬送させてもらっちゃったw。

緊張してるみたいだけれど、ちゃんとご飯も食べてるようだから、環境に落ち着いたらば幸せ探してもらおうね。

ハゲハゲだった身体はホントにふっくらしてくれて、毛並みも良くなったけど、とっても毛玉になりやすいコだから、丁寧にケアしてもらえるよ。

がんばれ、ロロくん。

絶対絶対幸せになるんだよ。

大好きなロロくん。

頑張って。


23日には、あやこさんにお願いをしていた真友くんがトライアルに入り、あやこさん共々心配していたけれど、

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早くも里親さんのお膝に乗って甘えまくっているようですw!


ロロくんの搬送帰りに打ち合わせがてら浅草のギャラリー・エフに顔を出した時、あやこさん経由で真友くんの里親さんからエナジーちゅ~るの差入れを頂きました。

ありがとうございます!!

甘えっこすぎる真友くんですが、どうぞ宜しくお願いします♪


昨日はたこちゃんが福島から来てくれて、先日山木屋の餌場に現れた痩せっぽちの日向くんを連れていってくれて。

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日向くん、保護した日には1.9kgしかなかったけれど、ほんの一週間ほどで2.7kgまで増えてて、思わず病院で体重計を三度も確認してしまったw。

たこちゃんのとこで心と身体を癒したら、幸せ探してもらうんだよ。


更には年末ギリギリに、先日飯館で餌場の解体が決まり保護した9匹のうち、

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クリーム色の琥珀くんと、

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サビの千鶴ちゃんを、同じく飯館っこゴエモンの里親Oさんが引き受けてくれることになりました。

そのOさんのブログで、とても素敵な記事を書いてくださったので、どうぞご覧になってくださいね。



たくさんの方に助けてもらい、ひとつずついのちを守っていける今、本当に心からの感謝を抱きながら毎日を過ごさせてもらってる。


だけどあまりにも色んなことがあり過ぎて、一人のチカラでは全然追いつけない、追いつかないことばかり。



それでもこうして一緒に心を寄せてくれるヒトがいるから、あたしはここに居てギリギリ踏ん張っていられてて、頑張らなくちゃ!と毎日思わせてもらってる。



本当に今、ここからの数ヶ月が正念場。


意地でもいい。
気合でもいい。


喪われるいのちを見たくないから。


守ってきたいのちを見捨てたくないから。


腰にチカラ入れて、足を地面にしっかりと着いて、


明日も頑張ろう。