うさたの倉庫 -38ページ目

うさたの倉庫

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どうしたものか…。

したたかに酔っ払い、

落としたと思われる場所に来たが見つからない。


学 会の為に長 野から東京に出てきて、
久しぶりに有った友人たちと同 窓会の様になり、夜を何故かトナカイで過ごしてしまった。

トナカイになった経緯は全くといって記憶に無い。



病 院の子供たちにと買った絵本まで無くしてしまうし…

なんたる失態!



「せめて、本は見つけたいのだが…」

本に申し訳無い。誰か良い人が拾って読んでくれているのなら、それはそれで良かったと思えるが…。

ベンチの下やゴミ箱さえも探して
自分の不甲斐なさに悪態をつきたくなった時、

目に留まったのは、


「このクリスマスツリー…」


今は電飾も消え、それでも沢山の飾りのついた美しいクリスマスツリーを見て思い出す。

「あの子が拾ってくれていたら…」

イルミネーションの輝く光の中で、
見上げていたあの子が寒そうに見えた。

一瞬で酔いが醒め、

思わず抱きしめてしまっていた。


凍える天使を捕まえた様な感じだった…。




やはり、酔ってはいたのかもしれない。
酒の力でもなければとうてい出来ない事だ。


「あれでは、確かに変 質者と思われても仕方ない」


自分の行動を思い出して苦笑してしまう。


「絵本も見つからぬし、また新しく買い直すか…」









と、入った本屋で…。



あの子がいた。