92歳  南区簡易宿泊所のマドンナが今朝 自室で亡くなっていた。

昨日熱発して今朝亡くなった。

今年に入ってから急に寝ていることが多くなり、食事も介助。 その食事中にも寝落ちすることがあった。 典型的な老衰兆候。

 

4年前に鶴見区の生保担当から、簡易宿泊所の方にSOSの入所依頼があった。

「市営住宅にて87歳。 徘徊がすごくてどこでも行っちゃうが 帰れない。」

これがSOSの理由。

 

入所後の介護度は 要介護4。

バリバリの認知症だが 自分で移動できる(移動しすぎるのであるが・・・)ので

要介護5にはならなかった。

よほど じっとしてるのがキライなのだろう。

入所後もその周辺を 一日中歩き回っていた。

 

南区簡易宿泊所の入り口のトリオのひとり。

看板娘だった。

トリオのもう一人は昨年10月に亡くなった「柳田邦男さんへの反論的」ブログの主人公。

この主人公75歳の鳥に似た顔のオジサンは17歳年上の目鼻立ちの整ったマドンナに恋をしていた。

 

トリオ残りのひとりはあいかわらず、独りになっても

「はい いらっしゃいませ ありがとうございます」

を今でも入り口でくりかえしている。

 

この南区の簡易宿泊所の住人たちは、どの人をピックアップしても小説のモデルになりそうな人達ばかり。

波瀾万丈の人生を経過してきた

その人達が晩年にここに集まり、微妙にバランスのとれた平和な集合生活の毎日を過ごしている。

 

ポーラのクリニックではここにかかわる介護の人達、ケアマネさん達と月に一回のカンファレンスを行って治療方針や介護方針を決めている。

 

認知症の人達、ワケありの人達、貧乏で居場所を失った人達の終の住処がここである。

かかわる我々の常識と一般病院の医療者との常識が大きくズレていることが多く、

そのズレ内容がこのブログの題材になることが多いのが現実。

 

どっちが正しい?

と訊かれたとしたら、

我々の常識の方が、うわべの体裁や社会の決まりにとらわれずにその人本質につきあった常識なので、自信満々に「われわれ!」と答えるに違いない。

 

〇〇さん ご冥福をお祈りします。

死に顔も美人でしたよ。