この夏から秋はこれまであまりみなかったインフルエンザAが、

コロナに混じってポツポツと見受けられる。

 

夏風邪? コロナ? インフル?

われわれにとっては検査キットのみが頼り。

 

「症状的に」よく問診してみるが、軽くてもコロナはゴロゴロ。

コロナのみの診断キットは医師会から配布された在庫がイッパイあるので、

まず、それを使うが、陰性だと、あらためてインフルのチェックも必要となる。

コロナ+インフルの同時キットもあるので、それを使えば、綿棒検査は1回で済む。

 

診断学の基本は、まず問診から・・・。

とか学生時代から教えられてきたが、

コロナ・インフルに関しては、問診は屁のツッパリにもならない。

 

結局は診断キットに頼らざるをえない。

自身にて綿棒をしっかりと鼻腔に入れられる勇気があるならば、

偽陰性を防止できるなら、

わざわざ、病院を受診しなくてもいいじゃんか。

と、つくづく思う。

 

さて、今朝の患者さん。

問診では「7月に二回目のコロナになりました」

「1回目は2021年1月」

「ワクチンは3回ともファイザー。3回目は今年の3月にうちました」

 

7月にコロナなら、さすがにコロナじゃないだろう。

とシロウトにも可能な憶測。

で、検査したら予想どうりインフルA。

タミフルのメリット/デメリットをご説明したら、

「初めてですが飲みます」

とのこと。

 

 

気になるのは

この患者さんの免疫力(ビタミンDの血中濃度も)。

 

コロナに二回かかるのは決してめずらしいことではない。

が、ワクチン3回目やって4ヶ月で二回目にかかるか?

「ワクチン効いてないじゃん」

とシロウトでもそう考えるであろう。

 

糖尿もなく、悪性腫瘍もなく特に免疫不全疾患を持ち合わせない患者さん。

9月にインフルになること自体が、異変と考えてしまう。

 

専門家によれば、

この3年間インフルの流行がなかったから。

流行が無かった理由は、国民みんなが 手洗いうがいマスクをしていたから・・・。

とおっしゃるに 違いない。

5月にマスク解禁してからマスク率が減ってるから、

とおっしゃるに 違いない。

 

「ホンマにそうやろか???」

 

ならば、

この一年余り、急増している帯状疱疹患者の説明がつかない。

医者になって43年。

こんなに数多くの帯状疱疹患者は診たことが無い。

 

以前は、外来で帯状疱疹を見つけると、

「オレ見つけたぜ」

と心の中で、得意になって、

ややヒーロー的感覚に陥ったものだ。

 

ところが、いまや、

シロウトでも、

「帯状疱疹では?」

と受診されるほどにポピュラーな疾患となった。

 

テレビでも「ワクチンを」と製薬会社がCMしている。

 

みなさんご存じの様に、帯状疱疹はあらたに感染するのではなく、

かつてにもらった水疱瘡ウイルスが神経に潜んでいて、免疫力の低下にて表出してくる皮膚科疾患。

 

つまり、手洗いうがいマスクの無関係の、あくまでも免疫力の低下が原因。

個人的経験からは、帯状疱疹が出ると数年後にがんの発生をみることが多い、

それだけ免疫力低下が持続した状況と考えざるをえない。

 

今回、ジャニーズ問題の時間帯の裏記者会見で、

「ワクチン問題研究会」の代表者の先生が熱く語っておられたが、

コロナワクチンによる免疫力の低下問題

については、もっと注目されるべき事案だと末端開業医でも、そう思ってしまう。