実際のところどういういきさつだったのかよくわからないんだけど、友達がblind date をset up してくれやがった。ブラインド・デートって、相手の情報を与えられることなしに、第三者が選んだデート相手に会って時間を過ごす、というもの。

お見合いと大違いなのは、名前と簡単な事柄を吹き込まれるだけで、写真・ビデオを見たりすることなく会いに行く、だから blind 盲目ってところかな。オンラインのdating sitesなら、メッセージの交換して、なにがしかの会話があってから、相手に会うか会わないかを決めるけど、blind date はとりあえず会いましょう、みたいな。

 

2か月後には、長旅に出る予定の私。サンフランシスコ在住人とお付き合い始めるとか、好きになったりしたら、旅に出にくいじゃない。私はone night stand ワンナイトラブとか興味ないし。で、これを提案してきた友達にはその辺を重々再確認させて、それでもなんとなく君たちは気が合いそうだから、って言うので、ではワイン好きなそのblind dateさんとどっか美味しそうなところで食事して話して、お友達になるかも、ってぐらいの気持ちでいいなら行きます、ってことに。

 

私が選んだのはミッションの20 spot

YELP: https://www.yelp.com/biz/20-spot-san-francisco

外についてあるネオンサインは「レコード」って書いてあるから、私のblind dateさんはこれが当のレストランだと信じられなかったようで、建物前の道を行ったり来たりして、しまいにはテクストメッセージで、"I only see a record store at the address." って迷ってること20分。お店の外見の写真は、私がついた時点で送ってあるんだけど、よく見なかったのかな。それそれ、そのレコード屋らしきところに来てください。

 

サンフランシスコ市内では渋滞に加えて、適当な駐車場を見つけるのに時間がかかったりするから、待っている間に私は「お先に」赤ワイン飲み始めました。

Blind dateさんが「今車を停めたから、歩いて3分で着く予定」ってテクストメッセージくれた頃には、オリーブと蛸をオーダーしているところだった。

 

 

幸い相手は、料理が出てくる前に入店してくれたので、私がひとりで食べ始めてた、ってことはなかったけど。ウインク

 

Blind dateさんは、明るいグレーかブルーの瞳にきれいな肌で、ダークブロンドで、確かに私の好みのタイプ。 清潔感のあるパリッとしたストライプのシャツにネクタイして軽いコートを着ている、executive 上級管理職なのかな。エンジニア系の私の同僚たちはTシャツとジーンズが80%以上を占めるので、"Oh he is a suit." スーツ着た人が来た。というのが第一印象だった。

 

なんだか照れ臭そうでお話の糸口が全然太くならないままだったけど、ワインも料理も美味しいね、と、結構上機嫌に見えた。

 

このスパニッシュ・オクトパスがふわふわに柔らかくて美味!

 

このあと、あれもこれもとメニューからたくさんオーダーした。

 

こちらのHoney soy grazed ribs はblind dateさんに大うけ。この後同じものをもう2つオーダーしてすべて完食。爆  笑

 

Blind dateさんは、ドイツ出身なんだと。彼も離婚経験者で、しかしこの時はあまり深いことは話さなかったので、陽気でよく食べてよく飲むなあってぐらいの印象しか持てなかった。

 

で、$300ドルほどになっているお食事代全部彼が払うというので、ちょっとごねた。

 

日本では男性や年上の人が奢ってくれる習慣で育った私だけれど、アメリカでは何の関係にもない人にごちそうしたり、物をあげるのは making advances と言って、期待することがあるから投資する、って言うし。 彼はワインを何杯も、私の何倍も飲んでたから、splitting the bill in the middle 割り勘が不公平なら、70/30とかでもいいから、私にも払わせて、とは言ったんだけど、彼はヨーロピアンだから女性に奢るのは当然ということで、結局全部おごってもらった。

 

対等を望むものが、恵んでもらったり助けてもらってはいけないのだ、と云うのがハードコア・フェミニズム。アメリカ生活でフェミニズムに慣れた私でも、(染まったとは言えない)奢ってもらうと純粋にうれしいシンプルな矛盾を当たり前とする女。

 

が、アメリカでも男女の賃金差も差別もまだあるし、私はこの一年無給だし、これからも無収入なのにアメリカを出て新たな慣習に身をさらすことになるんだし、つべこべ言ったくせに、結局ありがたくご馳走になります。照れ

 

美味しい矛盾なら大歓迎!てへぺろ

 

 

Blind dateさん結構酔ってるからすぐ運転して帰れないし、では、せめて私にアイスクリームを奢らせて、Humphry Slocombe へ連れだって歩いた。

YELP: https://www.yelp.com/biz/humphry-slocombe-ice-cream-san-francisco

 

酔っ払ってるのに10ブロックほど歩かされたblind dateさんは、ここのアイスクリームにはあまり感激してくれなかったけど、めちゃうまフレバーのアイスがどっちゃりありますので、お近くにいらした際にはお試しあれ。

 

で、アイス食べて、最後にワインを飲んでから1時間経ちました、ってころにblind dateさんを駐車場まで送って行って、握手してお別れしました。

運転、気を付けてお帰りください。流れ星

 

 

#nomnom #yum お願い

 

 

 

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