艦体上部が一段落したので、艦体下部の加工をおこないます。

 

 ブリタイ艦で許されないことその2ですが、艦体上下の分割線が

艦首近くで途切れていることです。

 確か、主砲は艦体が上下に開いて発射する設定だったと記憶して

います。

 この状態では内部がむきだしになって攻撃を受ければひとたまりも

なく、撃った後に無防備になるヤマトの波動砲と通じるものが

あると思っています。

 確か、石黒監督はヤマトにも携わっていたはずなので、そういう

意見が出たのかもしれません。

 マクロスブリッジの止まり木型腰掛は監督の趣味と読んだことが

ありましたが。

 

 分割線は艦首先端よりやや手前で下部側に下がっているので、

艦体下部のモールドを利用して作っていくことにします。

 モールドにアーチ型のスジボリがあるので、多分ここが本来は

分割線があるところだと勝手に解釈して、エッチングソーで

スジボリに沿って切り離します。

 曲線ですが、幅の細いものの先を使って少しずつ切るとなんとか

切断できました。

 

 

 画像左、作成前に撮影したもので、分割線が艦首先端まで伸びて

いないことがわかります。

 このまま分割線が艦首まで伸びると、艦首中央で分割することに

なり、設定と違ってしまいます。

 プラモデルの設計途中でわかってしまい、分割線を途中でやめたの

かもしれません。

 画像中央、加工前の艦体下部ですが、先輩も気付いて塗り分けで

ごまかそうとしていたようです。

 

 次は、分割線を変更します。

 本来はなだらかに本来の位置に伸びていくのですが、さすがに

私のスキルでは無理なので、できる範囲で修正してみます。

 分割線の溝のモールドは艦体下部にあるので、ここを切断した

艦首につながるように斜めに切断します。

 これをひっくり返して左右逆に付けると、分割線が下向きに

下がることになります。

 そして、艦体上部同様、艦首の幅詰めをおこないます。

 モールドを損傷しないように位置を調べて艦体を切断し、切断した

部分を縦方向に3分割し、ヤスリで幅を詰めた後、再び接着し、

端面を整形してから艦体に接着します。

 

 

 分割線パーツは、艦体上下接着時に使うので取っておきます。

 分割線を切断して艦体先端は斜めになるので、幅詰めした部品は

艦体を傾けた状態で接着して、分割線パーツに隙間が出ないように

します。

 

 

 そして、平たい艦首対策その2ですが、切取った艦首下部の

取付位置を下げて、少しでも艦首を縦方向に伸ばしてみます。

 艦体下部の分割線接着部分に分割パーツの補強も兼ねて

1.2mmプラ板を貼付けます。

 こうして、艦首下部と本体の間に隙間を作り、なおかつ

艦首取付位置を下げることが出来ます。

 

 

 艦体上部同様に、下部も幅がせまくなっています。

 

 とりあえず平たい艦首対策はやれるだけやってみました。

 この後艦体上下の接着をおこない、効果の検証をおこなって

みるとしましょう。