「虫・全史 スティーブ・ニコルズ」を読む「
副題
100京匹の誕生、進化、繁栄、未来
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表
私たちは”虫の惑星”に生きている
100京匹の誕生、進化、繁栄、未来
なぜ、こんなに多いのか
なぜ、空を飛べるのか
なぜ、イモムシがチョウになるのか
昆虫写真120点収録
裏
4憶8000万年年前から、1000京匹に至る繁栄、そして絶滅の警鐘まで
第1章 群がる大集団 昆虫の種類と数のとてつもない多さ
第2章 期限 昆虫の長い歴史
第3章 六脚類 足の進化が与えた足がかり
第4章 昆虫が空を征服するまで
第5章 世界を超える翅 昆虫の渡り
第6章 フラワーパワー 昆虫と植物の複雑な関係
第7章 交尾を巡る駆け引き
第8章 次世代 昆虫の子育て
第9章 仲間と暮らす 社会性生物としての昆虫
第10章 女王とコロニーのために ハナバチとカリバチ 単独性から社会性への道のり
第11章 超個体 アリと白蟻コロニーからスーパーコロニーへ
表紙裏
地球上に生息する動物の4匹に1匹は甲虫で10匹に1匹はチョウかガ!
蠢く虫が地球を動かす・・・・
縦横無尽に身体機能を進化させ、大きな成功を収めた昆虫たち。
その数、110万種、推定1000京匹。
ずば抜けた繁殖能力から、植物と結んだ複雑なパートナーシップ。
さまざまな子育てのレパートリーに洗練された社会生活まで。
そこには、昆虫を地球の真の支配者たらしめる数多くの理由があった。
残る言葉2点
(引用)
- ダーウィン以降の一般的見方として白亜紀の被子植物爆発的進化の時期と昆虫の急激な多様化の時期は一致しており、それは被子植物と昆虫の運命が、「共進化」というプロセスを通じて密接に結びついていたことを示す決定的証拠だとされている。
- 人間による昆虫世界の破壊は、意図的であれ偶発的であれ、結局は自滅行為であることをウィルソンは十分にわかっていた。「全人類が消滅するとしたら、世界は1万年前の豊かな平衡状態を取り戻すだろう。昆虫が絶滅するとしたら、環境は大混乱に陥るだろう。
爪を立てる
この本で残る言葉<共進化>という言葉を使わせてもらえば、地球で繫栄しているのは人間だけではなく、昆虫の世界でもあることが再確認できる。
個人的な感触でモノを言えば100万年前から、いや生命が生まれた時から、それぞれ進化していて、人間が環境を守るなどという上から目線でモノを見るのではなく、人間がいなくなっても、いや居なくなることで平衡状態に戻るという。
ならば、地球から宇宙に出ていこうとする人間は、どんな生物を同行させるのだろう。
宇宙版ノアの箱舟を、考えることのできる時代になっている。
残る地球は全休結氷しようと、氷河が全部溶けてほぼ水の惑星になろうとそれなりの平衡を満たすのだろう。
いよいよ宇宙に進出する具体的計画が見えてきた。
地球以外に住もうとするとき、人間以外のどんな生物を連れて行こうと考えるのだろう。
遺伝子だけを持っていけば何とかなるのか?
それとも誰を乗せるかという選抜が始まるのか?
挑戦する遺伝子を多く持つヒトとか、安定と連携をベースに考える遺伝子優勢の人とか・・・・
考えることは多い。
どんな選択が起こり、残る人間、生物にはどんな未来が待つのか
とりあえず、SF作家の出番は多そうだ。
生物それぞれが進化していて、その時代を作っているという
<共進化>という言葉が与える響きに答えるには、人間社会という生物世界の一部を切り取ってみても、少なくとも考えられる限りのチーム対応が必要だ。
多様性という言葉と少し違う、もっと各々が全力で生きている中でその役割分担ができているような、全力で生きることでその存在価値があるような、人間世界という限られた枠でくくっては話せないような、個では解決できないニュアンスを感じる。
統合した想像力の力が必要だ。
