読者よ、このラルンガルゴンパを見よ。 | 2PIECES! LCCで地球をさすらおう -世界一周ブログ-
2012年11月06日(火) 00時36分09秒

読者よ、このラルンガルゴンパを見よ。

テーマ:東チベット
緊張のモーニン。
すなわちナーバスな朝。


そう今日は、先日の記事の大・大・大ハードル上げ前フリのとおり、
中国共産党の伝家の宝刀・THE★隠蔽が炸裂ゆえに 外国人立ち入り禁止地区となっている
色達のラルンガル・ゴンパへ潜入する日なのであーーる。
さあ読者諸君、心して読んでくれたまえ。
このブログが終わる頃、きっとキミは目の前に広がる景色に心奪われ放心状態に陥っていることだろう。











緊張モーニンがゆえ、我々平均年齢30歳チームは多少身支度に手惑い
というかあまりに緊張した唯一オーバーサーティのショウさんが突然
『オレ、カップ麺が食いてえ。』というのを アンダーサーティの我々3名が止めることをできるはずもなく 注:ショウさんはコワい人ではありません
ゆっくりと色達の宿を出発し、ラルンガルゴンバ行きのバンへ乗り込んだのであった。












ラルンガルゴンバ行きの乗り合いバン乗り場は、警察署の目の前だった。
朝も早よからご苦労なことに、見張り小屋にも見張り台にも、なんなら道路にも
パっと見10人以上の警察官が、明らかに意識してコワい顔をして立っている。

中国は、というかウイグルとチベットは、私が今まで旅した国の中で、最も警察官が多い国な気がする。
そりゃ、中国に入国する前に、
中国で警察官に殴られたとか、役人に魚釣島は中国のものだって100回書かされたとか、
そんな実話を友人たちから聞いていたから、
意識して警察官の前に出ないようにとか、日本人ってバレないように、とかしてたから
犯罪者心理的なもので多く感じたのかもしれないけど。
でもやっぱりそれを差し置いても、ウイグル&チベットの警察官の数は、
NYやコロンビアの比でないレベルで異常な気がする。




あら脱線した。
先を急ごう。今日は写真がたっぷりあるのだ。


ラルンガルゴンバ行きの乗合いバンの乗客は、90%くらいがお坊さんで残り10%が普通のチベット人だ。
どうやったって、我々が4人も固まって乗り込むのは明らかに変で、目立ちすぎる。
とウロウロ警察の前で挙動不審していたそのとき、













中国人グループが乗車したバンが停車した。
-捕まると思ったか?!つかまらんヨ。笑


スーパーラッキーちゃんだ。
中国人の立ち入りはOKだからね。
つまり、かなりイヤだけど、中国人に混じっていればうちらが外国人だとはまずバレまい。
彼らの中でうちらは韓国人ってことになってたけど。

つかさ、中国来て、ただの一回もリーベン(日本)?て聞かれたことない。
100%の確率でハングア(韓国)?って聞かれるのね。
なんで?なんでなんでなんで??
トルコ人が外国人=ドイツ人と認識してるのと一緒で、ここでは外人=韓国人なのかな。
それか、日本人?って聞くと政府に抹消されるとかか??

ってなワケでほいほいと乗り込み、無事バンはラルンガルゴンバへ向かって出発した。










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途中、タルチョがたくさんかけてある場所で停車した。
ご覧よ、白く見えているのは霜だよ。
寒いのだよ。


中国人グループが途中の売店でタルチョを購入してたので、
ああ漢族にもチベット仏教徒がいるんだなあ なんてちょっと心穏やかになってたら
ヘラヘラしながら旗をぶらさげ、お経が書いてる紙を空に投げるただの観光客だった。

きっと我々の平均年齢マイナス10歳くらいの青年たちは、
この場所について一体どんなことを教えられ、どういった点にどんな風に興味を抱いてやってきたのだろう。

こういうことを思うたび、一人でも中国で育った中国人の友だちがほしいなと思うけど
残念ながら私には、アメリカやカナダに暮らす中国人の友人しかいない。
カンディン(康定)の宿で一緒だった成都出身の大学生の男の子が、
「チベットへはリフレッシュしに来た!」と言っていたけど、
彼らにとってチベットは、中国政府が発表している通り
「少数民族と漢族が仲良く暮らす、貴重な文化が残るけどもっと石油掘らなきゃいけない場所」程度のものなのかしらん。
教育ってこええ。日本も一緒か。











話は脱線するけどバンは大した脱線もなく、順調にラルンガルゴンバの入り口に到着した。
ウワサに名高い、警察官による検問はもうすぐそこだ。

ショウ氏、サオリ氏、そしてつんまりの4人は
準備してあった装備にて変装を施し、息を潜めて警察官がチベット人ドライバーの席をノックするのを見守った。


・・・中国人グループと警察官のやりとり。
・・・ドライバーと警察官のやりとり。

・・コワい。

っつーか中国の警察官に理不尽にボコられるのなんか、人生最大の屈辱絶対経験したくないってゆー意味不明なプライドが本音だ。











そして、、、、通過。

したっぽい!!!
したっぽい!!!!













バンが駐車場に停車する。
周囲に警察官の影はない。
代わりに目に入るのは、エンジ色をまとった大小の人々の背中。


思わずサオリ氏とハイタッチする。
彼女のラルンガルゴンバにかける情熱はハンパなかったから、
そりゃもーー、涙ちょちょギレんばかりに嬉しいハズだ。
マリエ氏だって、目の前に広がる”あの”景色を見たとき、全身にイナズマ走ったからね。


と、その景色の前に 4人の変態 いや変装っぷりをお披露目。














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マリエ氏。
うん、変装しててもその輝きは色あせないよね!!















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サオリ氏。やりすぎてイスラム化してますけど。
ってかブログランキング3位だってよ!! サオリ氏のブログ でも東チベット編始まってるからね!!
んでもって2PIECESのブログめっちゃおもろいって褒められてるよ!! 3位の人に褒められてる!!
そんなサオリ氏にクリックしたげてーー!!!
















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ドラエモン。というかショウさん。
マイナス30度対応のニット帽が30元(≒390円)だったと非常に喜んでおりました。
もちろん、ニット帽はユニクロのフリース生地より薄めだったことは、誰も指摘しておりません。

















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え!!
キミだけNO変装?!
なのにこの完成度?!
ハンパねえ、 
普段からの中国人ぽさハンパねえ!!!!!














と、ツンが落としてくれたところでその景色を。






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どうすか!!
よかんべ?

キタ??
長年の読者のみなさん、ここ2PIECESランキングでキてるでしょう?!






ここは、1980年代に東チベットでものすごーーく人気があった高僧が開いた場所。
あまりの人気っぷりに、たった20年で1万人近くの修行僧・尼を集めたため
それを危険視した中国共産党が武装警官隊を突入させ、一部の寺や僧房を破壊したんだそう。
この話、2001年ね。
ナチスドイツの時代じゃないからね。たったの10年前のお話。
今回のチベット編はそのあたりに言及しないことにしているのでインフォ程度に留めておきます。


このインフォがどこに繋がってくるかってゆーと、
我々日本人4名⇒
チベタンから見ればどう見ても中国人(外人入れないわけだし)⇒
チベタンにめっちゃ睨まれ不審がられる
ってとこです。
カシュガル現象 ですわ。

でももう、身体は憧れの地ラルンガルゴンバにいるワケで。
おもいっきしフレンドリーにいってみました。

その様子と美しい景色はこちらの動画で(youtubeリンク)













こんな風に、タシデレ、タシデレ(チベ語でこんにちは)を連発しながらお坊さんたちが暮らす中へ入っていく。
違反をして潜入しているのに、「中国人じゃないよ、中国人じゃないよ」って言いながら進むのは
なんだかヘンな気分だ。


そして、町というか僧房の隙間に入って驚く。

何に驚くって、
そこに「人が暮らす町」があることに驚く。






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成都と同じようにポッキーやオレオを売るキオスク。

生理用品やタワシを扱う日用品店。

白菜やなんだかよくわからん乾物の量り売りに群がる女性たち。

子供の手を引いて歩くお母さんに、日向ぼっこしながら水筒のお茶をすする家族。

寒いから余計にもくもくもくもく立ち上る湯気に、

どんぶりひたひたに真っ赤なスープが入った水餃子をハフハフする食堂。






「聖地」であって
「お坊さんだけが住む場所」のラルンガルゴンバは、本当に生活のにおいに満ち満ちていた。
考えてみれば大都会の成都や新宿よりも、こういう場所のほうがそうであるのは当然なんだろうけど
「お坊さんはゴハンも食べずに滝に打たれて修行している」的な
偏りまくった自分の想像を思いっきりひっくり返されて 私はとても感動していた。


そもそも、この場所において「お坊さん」ってのは
かならずしも丸坊主のおじさんばかりではなかったんだ。







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女の子の修行僧もてんこもり。

まるで女子高校生が文化祭の準備をしている的な、妙な熱気を帯びたお経がゴンバに響く。
動画はコチラ(youtubeリンク)












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こっちは青春の香りというか独特の男クサイ臭漂うメンズ坊さんたち。



















気づけば朝のどんより雲が薄れ、空は天に近い場所独特の超特濃の青色に変わっていた。

つい最近までこのあたりは吹雪きだった、という情報を聞いていた我々4人は、
この幸運に素直にテンションをだだ上げ、標高3,700mということすら忘れ
はるか高くそびえる丘に登りだす。





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吹雪の跡っぽく雪が残るお坊さんの家周辺。





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見ての通り、家は木を組み立てて3時間で作りましたっ!!!
的なシンプルな作りで、ここで暖房もなく暮らしてるのかと思うと 滝に打たれるよりキツそうだななんて勝手にもだえてしまう。















さあさあお待ちかね、
丘の上からの景色です。

心臓賭けて撮ってきたんで凝視よろしく。




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サオリフォトより









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もうおなかいっぱいです。
かけずりまわって足もガクガクです。
シビれて脳もメロメロです。




さて、ここに来たい!!
って思ってしまったアナタ。

残念ながら、現在の日本企業のシステムの中で与えられる休暇日数では、来ることはできないでしょう。
定年後??
ここ標高3,700mですよ。

さあ、いますぐ外資か松屋銀座あたりに転職するか不正産休でも取っていらっしゃい!!
そんだけの価値がある場所です。
なんちって。無職がエラそーにすみません。



















あと、
ラルンガルゴンバでは、たくさんの祈る人を見ました。

みーーーんな座って、働きもせず数学も勉強せず、
なーにやってんだろうなあ~


って真剣に考えてたんだけど、
ここに暮らすお坊さんたちは、毎日毎日ほぼ祈っているだけなんだそう。
これは、数日間ここのお坊さんの家に泊めてもらいながら生活していた人のブログで読んだだけなのだけど、

朝起きて読経、
配給される朝ごはんを食べ、また読経。
座りながらお茶すすって、仲間と談笑しながらマニ車をまわし、
また読経。
お寺の中でも読経、そしてマニ車をまわす。

だそうです。








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五体投地

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ここに来て、イランのアシュラーのときに涙を流してまで感動した
「人が祈る姿の美しさ」 「人が信じる姿の美しさ」
に疑問をおぼえてしまったことを、一応記録として書いておきます。


正確には、イランの話と、ここラルンガルの話ではぜんぜん基本が違うから
イランを引き合いに出すのはおかしいんだけど。





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私がラルンガルゴンバとセルタ(色達)で思ったこと。


「それがすべてか?」





わかってる。思うべきではないってことは。
彼らには中国に侵略された過去があり、職も生活も虐げられている現在があり、
「信じること」しか選ぶ道がないのもわかっている。
たぶんそれが全てなんだろうな、って思ってるけどあえて書く。





まずびっくりしたのが、ラルンガルにもセルタにも、物乞いの子供と老人がやたら多いことだった。
中には、修行僧の物乞いもいた(お金集めのためのコスプレかもしらんけど)。

食堂で、ゴハンを食べていると外から入ってきて、食べてるうちらから15センチくらいのとこに
立って、お経みたいのを唱えながら1元札をぶんぶん振って「お金くれ」てやってる。
体裁的には、お坊さんへの寄付のつもりなんだろうけど、
あまりの身なりの汚さとか体臭からして、私的には物乞いに見える。

そんで、思ってしまった。

そこまでして、僧である必要があるかい?
すべての信ずるものからしたら哀れな一言だとは思うけど、祈るってなんだい?祈ることだけにとらわれていないかい?

って。



宗教ってのは全てではなく、
10を100にするものであって欲しいのにって。







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帰り道、めちゃめちゃ照れながら帽子をとって、
坊主頭を見せてくれた、リンゴほっぺの女の子の修行僧に手を繋がれて、
繋がれたままどうやら彼女は ぶつぶつお経を唱えてくれているらしくて、


私の輪廻転生なんかに気を使ってないで、
自分の死後の世界にばかり祈りを届けないで、
キミたちのような10代の若者たちよ、選ぶ道は本当に一つしかないのかい、
って もうすぐ30になるワタクシは思ってしまい、切なかった。




選択肢が多すぎるがゆえに
選びきれない苦悩を唄う歌に酔ったり、それから逃避するために更にお金を使ったりしている
そんな自分はきっと、彼女たちからしたらバケモンだ。






がしかーし、モンスターだからこそ考えてしまう。

幸せは人によって異なるだろう。
だけど、選ぶ道の数っていうのが、
生まれながら外部の意図的な圧力によって極僅かに制限されているんだとすれば
それはすごく悲しいことだし、そういう社会の仕組みって今時どうなのって思うよ。




次回もつづくぞ、ラルンガル編。

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