塚本エレバティでの一日。 | 続・我が逃走

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不完全密室殺人/JONNY/パイプカツトマミヰズでベースギターを担当する舟橋孝裕のブログです。


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帰宅後、風呂に入ってすぐにPCに向かっている。

ライブの記録を残すにあたって重要なのは鮮度だ。可能な限り早く、一分一秒でも早く記録に残す事が大事だ。

ライブ終演後に吉田君がそのままライブハウスでニコニコ生放送(彼の配信はここ からチェック)を敢行したのもそういう事だろう。


朝8時に起床、自宅に向かってくる吉田君と伊藤誠人サポートメンバーの配信を視聴しながら待機。PCのモニターの中ではどんどん舟橋家に近付いてくる吉田車、その車内の様子が映し出されている。何とも不思議な気分。

合流後はいつも使っている上限6時間フリータイム/\2,400のスタジオにて本日のおさらいを敢行する。気になる点を徹底的に突き詰めて、納得するまで繰り返す。あくまであと一歩、というところまで。バンドマンによってはスタジオで完全に構築しきった上でライブにてそれを再現する方法論を好むバンドマンもいるけれども、僕は演奏はさらりと通せるようにしておき、本番の求心力、テンションと気迫でリアルタイムで完成させる方法が好きだ。スタジオの段階で完成したものを何度も繰り返すと変な物言いになるけれども『飽きて』しまう。


高速道路の不安定な電波情報によって悩まされながらも(iPhone使用故の状況だろう)ニコニコ生放送を行いながら大阪へ向かう。結局ほぼ大阪への道程をリアルタイムで配信したのではないだろうか。こんな時代が来るとは全く想像もしなかった。最小限の準備と発想力さえあれば、一個人でも全世界に向けて発信する事が出来る。これもまたライブなのだ、と思う。

塚本エレバティは去年の今頃、ザ・フロイトと不完全密室殺人での関西-関東ツアー で訪れて以来だ。スタッフの皆さん、僕の事を憶えていて下さって嬉しかった。今日も今日とて、お世話になりますご迷惑をおかけします。


今回の大阪遠征、空きっ腹に酒 の0024ryoさんのソロプロジェクト「残念なお知らせです」を観たかった僕と「一緒にやりましょう」と言って下さった0024さん、二人の願望をDRINK PED/塚本エレバティの小倉ヲージ君が実現させてくれた。関係者各位に改めて謝意を。心の底から楽しみました。


で、あれな、0024さんご本人にも話したのだけどもさり気なく手品/パントマイムを繰り出す「残念なお知らせです」はその構築力、演技力も相まって実に面白かった。展開のさせ方自体がマジシャンの発想であるあたり、もう完全に感服。そして話のオチにホラーを感じたのはきっと僕だけではないはず。

中原ねこ さん、この方は恋人KILLER のメンバーで所謂ソロプロジェクトなのだけれども、弾き語りというものは単身行う故にその人自身の背負う背景、その人自身のオーラが色濃く出るのだなあというのがまず第一印象。つまり弾き語りって凡百の人間がやっても面白くないのだろうし、人の心を掴む事は出来ないだろうけど中原さんの弾き語りはそういう観点でも全く飽きずに楽しめた。曲が良いのは大前提、そしてその人自身が非凡であるのが中前提、その日の雰囲気やバイオリズム等、具体的には顕在化し難いものが小前提で、これら3つの前提をクリアした上で素晴らしいアクトを披露されていた。

いちじくじる は噂には聴いていたけれども初見、ベースとドラムのユニット形式。一般的な楽器の演奏技法からすれば異端なれども、それを突き詰めて正道とするベースギターの使い方に感銘を受けた。何だかんだで僕って所謂『ベース』の範疇を出ていないのだけどもこの方々は完全にベースを「何か凄い楽器」として扱っておられる。モンノ凄い歪んで、モンノ凄い激しい演奏、それを呼吸するかのように繰り出す様に「嗚呼、俺練習しよう」と。

あとやっぱり常人とはかけ離れた人間の創造する音楽、ライブって観ていて面白い。

空きっ腹に酒、これがもうね、想像以上に良かった。想像上、というか下調べの段階でも良かったのだけどもそれを軽々と飛び越えるライブを観た。遠征やツアーで快感を感じるのはこういう瞬間である。バンドとして構築された4人の演奏は、あれは実は物凄い美しい事なんだと思う。メンバーの意思疎通とか信頼関係とかライブに向かうスタンスの不一致とかって結構ライブハウスでまま見られる光景だと思うのだけども、それが皆無。それぞれが有機的に作用して音楽を演奏している様がもう実に格好良くて(Vo氏は本当に出色。ざっくばらんな物言いになるしよくわからん感想だけどもああいう人が名古屋にいたらバンドを一緒にやりたい、と思う)「こいつぁいい!」と楽しんだ。CDを拝聴しながらこのエントリーを書いているのだけどこれまた良い。


というわけでどのバンド/出演者も大いに楽しんだのだけどもこんな良い日に下手な演奏は出来ないでしょうよ。そりゃあもう一生懸命、一心不乱にやりましたとも。全力を出すのはライブに於ける基本スタンスだけれども、実力以上のものが出せずにどうするのかと考えた。幸い全員楽しく演奏出来、ここ最近では一番良い演奏が出来たのではないだろうか。バンドとして構築(再構築、か。僕らの場合。)が始まったばかりだけれど、今日はここ最近の練習の成果を一つの通過点として結実させる事が出来たのではないかという自負がある。

楽しんだ皆様、本当に有難う。もっと良いものをお見せ出来るよう我々はまだまだ練り上げて挑戦する。

楽しめなかった皆様、今に見ろ。バンドというのは練り上げて練り上げていけば音楽嗜好を超越した次元で観る者に何か感じさせる事が出来るはずなんだ。


天井に渡された梁から逆さ吊りにぶら下がって迎えた本編、幸いにもアンコールを頂いた。

しかし用意がない。アンコールの本質的な意味に立ち返り、本編で演奏した9曲をもう一度演奏する事に。

個人的には初めての経験だ。終演時間を気にしたり、バッキバキになった身体を慮って正直2セット目、2曲目までは迷いがあった。


本当に、本当にもう一回9曲演奏するの!?

まじで?本当に?

自問自答しながら演奏するも、腹の底から湧き出る「日和ったか。臆したか」という声。

よしわかった、やろう。


何だかんだで2セットめが突如終わったのは、内なる声に対して腹を括ったその数分後でした。

なんだよそりゃ!


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うわ手ブレひっでえ。

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