2019年8月、米国ヴァージニア州で、何者かが民家の玄関先に古いブラウン管のテレビを置いて立ち去る事件が続いた。その数50軒以上。うち何軒かの監視カメラ映像には、頭がテレビになったというべきか、テレビらしきものをかぶった謎の人物が、未明にテレビを置いてゆく様子が残されていた。

 

「Washington Post」などの報道によれば、米国ヴァージニア州のヘンライコ郡のリッチモンド市郊外の住宅エリアで、テレビが見つかったのは50件以上にのぼった。監視カメラ映像には、頭にテレビをかぶった人物が民家のポーチに上って、画面をドア側に向けて置きそのまま去る様子が残っている。

 

頭にテレビをかぶった人物は一応外が見えているらしく、監視カメラに気づいて、カメラ目線で手を振っている様子も映っている。地元警察によれば、テレビ男は服装の違いなどからおそらくふたり以上いるという。置き去りにされたテレビは警察が回収し、リサイクルに回すため業者に引き取りを依頼したという。

 

ヘンライコ郡では、2018年8月にも別の住宅地で同じような出来事が起きていた。地元警察はこれ以上の捜査はしない方針。目撃した場合は通報を呼びかけている。最近は何かしらの奇行を目撃しても、警戒するより「またYouTuberか」とスルーする風潮があるが、ネットにこれと思われる動画はないという。