桜宮高2自殺 バスケ部顧問を懲戒処分へ「最悪の事態、処分当然」

産経新聞 2013年1月12日(土)14:40

桜宮高2自殺 バスケ部顧問を懲戒処分へ「最悪の事態、処分当然」
(産経新聞)

 大阪市立桜宮高校でバスケットボール部主将だった

2年の男子生徒=当時(17)=が自殺した問題で、

市教委は12日、体罰を加えた男性顧問(47)を

懲戒処分する方針を固めた。

遺族側が処分ランクでは最も重い懲戒免職を

要求していることも判明。

市教委幹部は「生徒が亡くなるという最悪の事態に

なっており懲戒処分は当然」としており、

市の外部監察チームによる調査結果がまとまり次第、

速やかに処分する見通し。

 


大阪市では「懲戒処分に関する指針」で、

児童・生徒に体罰を行い負傷させた教職員は、

免職、停職または減給とすると規定。負傷しなくても常習的な体罰を行った場合は、免職または停職-と定めている。

 市教委によると、顧問は昨年12月28日の

聞き取り調査に、「(自殺前日の)22日の練習試合でも頬を平手で4、5回たたいた後、頭を4、5回殴った」などと詳述。

暴行容疑などで捜査する府警が自殺当日の23日に

事情聴取を行った際にも「発奮させるためだった」と

体罰を認めている。

 学校関係者によると、遺族は懲戒処分の中では

最も重い懲戒免職を市教委側に要求していることが

判明。

市教委の永井哲郎教育長らが11日、

生徒の自宅で両親に謝罪した際も、

両親は「体罰も許し難いが、精神的に追い込んだことが許せない。

厳しい処分をお願いします」と話したという。

 一方、同校の卒業生の一部には

「顧問は熱意ある指導をしていた」として、

処分の軽減を求める嘆願書の提出や署名運動などを

検討する動きもあるという。

(転載終了)




*体罰即悪、とは思わないが、

この件の場合「体罰」を超えているのではないか。


常態的に、自殺した生徒にだけ

みんなの前で恥さらしのように

体罰として暴力が行われる。

また、殴った回数も

本人、目撃者、顧問の言い分が

それぞれ違っている。

誰かが嘘をついている。


教育の場において、生徒を指導する

立場のものが保身のために、もし

嘘をつくことがあったとしたら

決して許されることではない。


昔は「体罰」は平気で存在したという。


私は自身の経験もなければ

見たこともない。



精神的な虐待ならあった。

ろくな先生に巡り合っていない。

六年生の時の担任は酷かった。

女性の教師であり、

「私はえこひいきなどしません」と

公言するような人だった。

自分からそんなことを言うこと自体

おかしいのだが

子供だからその言葉をそのまま

受け取ったのだが・・・・。


言葉とは裏腹に、極端に贔屓をする

教師だった。


ある生徒は皆の前で

「これだから貧乏人は・・・・」と

言われたことがあった。

私は自分の耳を疑った。

教師がそんなことを言うなんて

私には信じられなかった。

それまで大した先生に

あったことはなかったものの、

そんなことをはっきりと

言う教師は流石にいなかった。


その言葉にショックを受けた私は

教師に対して不信感を抱くようになった。


その後も人間的に尊敬できる先生には

巡り合うことはできなかった。



「体罰」などというものも、

信頼関係があって初めて

成り立つものだろう。


例えば伏見工業高校のラグビー部を

全国一にした山口先生(泣き虫先生)などは

やはり、生徒に体罰をしたことが

あったと言う。


全員に一発ずつ、自分も泣きながら。

生徒のやる気のなさ、不甲斐なさ、

負けたことよりも、その試合態度に

対しての鉄拳制裁だった。


だからこそ、生徒にも

何故殴られたのか身に浸みてわかっていたし、

甘んじて受け入れた。

そして反省し、発奮した。




山口先生のお話を聞く機会があって

実際に会ったことがあるのだが

包容力のある、暖かい人物だと感じた。


一生懸命に生徒に向き合い

生徒のことを考えているのが

伝わってくる、熱意のある人であった。



どうしようもない「悪童」「不良」「ワルガキ」を、

時には体罰で押さえ込むことも

「アリ」だとは思うが

人は自制が効かなくなる場合もあるという

ことは誰もが認識しておく必要があるだろう。