国交相「中止白紙に戻さず」=住民は意見交換拒否-八ツ場ダム予定地を視察

9月23日19時39分配信 時事通信

 前原誠司国土交通相は23日、本体工事の中止を表明した八ツ場ダムの建設予定地がある群馬県長野原町を訪れ、大沢正明知事ら地元自治体関係者との懇談会を開いた。席上、同相は「ダムを中止する考えを白紙に戻すことはない」と述べ、建設中止の方針を撤回する意思はないと改めて明言した。
 当初は水没地区住民との意見交換会を行う予定だったが、住民側は同相が一方的に中止を表明したと反発して参加を拒否。急きょ懇談会に切り替わった。地元自治体も懇談会での同相の発言に態度を硬化させており、今後の交渉は難航することが予想される。
 同相は懇談会で、「政策変更で、ご迷惑をお掛けしたことは率直におわびする」と陳謝した。その半面、「国民に約束したマニフェストをやり切る責務がある」と中止の白紙撤回には応じられないと強調。さらに「公共事業見直しは民主党が政権を取った金看板の一つだ」と付け加えた。
 これに対し大沢知事は、「半世紀以上苦しんできた地元住民の声に耳を傾けることなくダム中止を表明したことは大変遺憾」と同相の手法を批判。高山欣也長野原町長は、「再検討して中止を撤回してほしい」と訴え、議論は平行線をたどった。
 一方、参加を拒否した長野原町の水没関係5地区連合対策委員会は懇談会終了後、同相に「ダム中止の御旗を下ろすことが対話の前提」とする要請文を手渡した。
 終了後の記者会見で同相は、全国143のダム・導水路の事業見直しに関連して、「本体工事に着工しているか未着工かは見直しの判断基準の一つになる」との認識を示した。
 同相は懇談会に先立ち、八ツ場ダムのダム本体工事に必要な仮排水トンネルなどを視察し、国交省の担当者から説明を受けた。 

(転載終了)




強情だなあ=そんな感想がよぎります。

ダム=ムダ

という固定観念から一歩も抜け出さない。

無駄なダムもそりゃ、あるでしょう。

しかし、それら全て精査して時間をかけて

続行するもの、中止するもの、と

慎重に決定していけば良いのではないでしょうか?


ましてこの八ツ場ダムは、象徴的な事例として

最初に中止の狼煙を上げたかのようで

不信感を持ちます。


確かに経費が膨らんでいるようです。

長年かかって今に至るので

反対が根強かった住民の協力もやっと

得る事が出来、中止するならもっと早く

すべきだったでしょう。

最後まで反対して亡くなった方々もおられたとのこと、

しかしそれらを乗り越えてようやく

工事に取り掛かり、つまり・・・・・反対から

賛成に持っていくまで50年余掛かった訳で・・・・・。



それを政権交代したから、はい中止ですとは・・・・。

あまりにもそこに人の「気持ち」というものを

蔑ろにしているのではないかと思われます。



前原大臣の態度には「冷酷」なものを感じます。


ここで撤回できない、という「意地」があるのでしょうか。

それともこれが小沢の前原に対する「罠」なのでしょうか。



しかし住民の言うようにまず「中止ありき」では

話し合いのテーブルにつけない、と

言う気持ちはよくわかるんです。


民主党がマニフェストにこだわりすぎると

国民の気持ちは離れていくかもしれません。

「国民に約束したマニフェストをやりきる責務がある」と

前原は仰いますが、八ツ場の住民達も「国民」なのですよ。




「民主党は民主的ではない」八ツ場の住民の

方の言葉ですが、その通りです。