「ステップフォードの妻達」鑑賞終わり

(1975年制作・キャサリン・ロス主演)



一風変わった作品だった。今じゃ「カルト」的評価を


受けているとか。


当時は日本公開はなし。




ステップフォードに引っ越してきたジョアンナは


環境もよく人々も礼儀正しいところであるにも


係わらず、何か違和感を覚える。



それは見ている方にもあって、


家事が好きで夫の為、子供の為に


一所懸命に尽くす妻達は素晴らしいと


思いつつ、ここには何かある・・・・と


ボンヤリとした不安感が起きる。


ずうーっとその不安感が引きずられたまま


後半に向かうが、クライマックスまでが


結構長い。


しかし、途中、奥さん達の中のひとりが


パーテイで様子がおかしくなり


「作り方が知りたくてたまらないわ」という


言葉ばかり繰り返すところは


なんか面白い。





しかし、ラストは怖かった。



映画で雨と雷が轟いた時


奇しくも丁度、現実でも雷と雨である!



まるで「アッシャア家の崩壊」みたいだ!


なので余計怖かった。








フェミニズムへのアンチテーゼか?とも思わせるが


製作者にはその意図はなかった、と


言っている。



しかしまあ、奇妙な映画だった。


悪くはないが、今ならラストは変更されるだろう。



2004年にはニコール・キッドマンで


リメイクされている。そちらは未見。