夏の花火に行く約束をしていたのに

 

その子とは結局行くことは無かった

 

20代の頃

 

 

 

何かの原因で別れたとしても 昔の思い出は美化されたまま残っている

 

誰しも一つや二つは過去の切ない思い出があるはず

 

なのに人はどうして昔の思い出は美化されたまま残っているのか

 


 

人間の脳は、一度覚えたものを忘れ もう一度それを思い出そうとするとき より記憶が刻み込まれるようにできている 記憶は思い出せば思い出すほど、強く刻まれる そしてその記憶は 思い出すたびに、微妙に変化しながら脳に刻み込まれていく

 

美しい記憶もイヤな記憶も 最初は同じレベルで脳の中に記録されているが 人間の脳はうまくできていて イヤな記憶には抑制がかかり 思い出しにくくなっている 一方 美しい記憶は思い出すこと自体が心地よい その結果 美しい記憶ばかりを思い出しやすくなる そのたびに都合よく変化させながらまた脳にしまわれていく こうやってイヤな記憶のほとんどが思い出されず 美しい思い出だけがどんどん美化されていく

 

男女を比較すると、女性の方が過去の記憶にこだわったり 鮮明に覚えている 女性の脳は何かを記憶するとき、感情とセットにするのが得意 そのため 感情が高ぶり喧嘩をしたときなどは 都合よく脚色し 再び脳にしまっている可能性がある 一方 男性は自分が興味のない記憶はすぐに消し去って 反対に関心のあることに対しては強い記憶となる 男性が思い出を美化するかしないかは、その出来事に対して抱いていた関心の度合いによるものとなる

 

イヤな思い出がなくなれば、失恋のストレスからも立ち直りやすく、新しい恋に向けて気持ちを切り替えやすい

 

でも

 

良い事ばかりを思い出していると 失敗が学習できないため 新たな恋も同じ過ちを繰り返す事になる

 

 

同じ過ち そんな事があったかもしれない

 

 

 

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Paula Cole-Where have all the cowboys gone (1997)