同窓会当日、哲也隊員は自分の部屋で着替えを済ませて、いつでも外出できるようにしていた。
そのときだった。部屋の来客用のチャイムが鳴ったので、確認に向かう。
哲也を訪ねてきたのは、眼鏡をかけた中年の男性だった。彼は情報局所属の二階堂だった。
哲也「二階堂さん!…どうかされたんですか?」
二階堂「哲也隊員に伝えたいことがあったんだけど、これから外出するようだから速めに知らせた方がいいと思ってね」
哲也隊員は二階堂に例の失踪事件について、何か手がかりがないか調べてもらっており、何かあったのではと直感していた。
哲也「すいません、わざわざ来ていただいて……」
哲也隊員は二階堂を室内に招き入れ、話を聞くことにした。
二階堂「哲也隊員に頼まれた件、確信めいたものはなかったけど、気になることはあったよ」
哲也「一体、何があったんですか?」
二階堂は持って来たノートパソコンを開き、見せたい内容を出して哲也隊員に画面を向けた。
画面に出ていたものだけでは、特に内容が分からない哲也隊員。
それを見越したのか、改めて説明する二階堂。
二階堂「最近、かなり微弱な妨害電波と、少し大きな特殊電波が世界各地で頻繁に観測されているんだ」
二階堂の説明によると、妨害電波は電話やSNSといった物にほんの少しだけ影響を与えるかどうかくらいのもので、特殊電波は何か大きな物が時空などを渡る程のエネルギーだという。
この話を聞いた哲也隊員は、妨害電波を通じてこの世界から脱出したいと願う人たちを誘い出し、特殊電波を出す物によって攫っているのではと考えた。
さらに二階堂が話を続ける。
二階堂「調べてみたらその2つの電波は、30年くらい前から観測されていたんだ」
哲也「そんな前からですか?」
二階堂「ああ、主に災害のときや大きな紛争やテロなどがあった直後、まれに観測されてたようだね。ただ、“ウルティメイトアースウォーズ”直後は、毎日のように観測されていたよ」
哲也「それで、最近頻繁に観測されるようになったと言うことは……」
二階堂「おそらく、再び怪獣が現れたのと関係あるかもしれない」
この話を聞いた哲也隊員は、人それぞれの不安のようなものが関連していると察した。
哲也「一体、誰が何の目的で……」
二階堂「今までは目立つ実害がなかったから、この電波のことが大きく取り上げられることはなかった。でも、最近また多くなってきてることは情報局としても無視ができないね」
哲也「こちらも隊長に報告して、本格的に調査できければ……」
そう話す哲也隊員の目には、室内の時計が目に入った。
すでに出発しないといけないギリギリの時間になっており、反射的に勢いよく立ち上がってしまった。
いきなりの哲也隊員の動きに驚いたが、すぐに状況を察した。
二階堂「おたくの隊長さんにはこちらから報告しとくよ」
哲也「すいません、いろいろとお願いする形になってしまって……」
二階堂「いや、この前の里帰りのときも怪獣事件に巻き込まれたんだろ、今回はじっくり羽をのばしてきな」
今回の内容はすぐ二階堂が報告してくれたようで、哲也隊員は同窓会の行われる会場へと向かって行った。
哲也「一体、誰が何の目的で……」
二階堂「今までは目立つ実害がなかったから、この電波のことが大きく取り上げられることはなかった。でも、最近また多くなってきてることは情報局としても無視ができないね」
哲也「こちらも隊長に報告して、本格的に調査できければ……」
そう話す哲也隊員の目には、室内の時計が目に入った。
すでに出発しないといけないギリギリの時間になっており、反射的に勢いよく立ち上がってしまった。
いきなりの哲也隊員の動きに驚いたが、すぐに状況を察した。
二階堂「おたくの隊長さんにはこちらから報告しとくよ」
哲也「すいません、いろいろとお願いする形になってしまって……」
二階堂「いや、この前の里帰りのときも怪獣事件に巻き込まれたんだろ、今回はじっくり羽をのばしてきな」
今回の内容はすぐ二階堂が報告してくれたようで、哲也隊員は同窓会の行われる会場へと向かって行った。