何とかして
自分の正論を伝えたい
誤解を解きたい
相手に過ちを気づかせたい
相手をギャフンと言わせたい
相手に後悔させてやりたい
自分は間違っていないと
どうにか相手に思い知らせるために
「いかに華麗に論破するか」と
戦い体制全開で
相手に臨んでしまいませんか？
万一論破することができても
どこか苦々しさが残る
後味の悪さを味わった経験が
きっと誰にもあると思います。
わたしはあります！
では、どうすれば
心乱されずに
相手と対峙することができるのか？
ブッダの言葉から
脳天ぶち抜かれるくらい
腑に落ちるヒントを得たので
ここに残しておきますね。
『反応しない練習
あらゆる悩みが消えていくブッダの
超・合理的な「考え方」』
草薙龍瞬著
ブッダのいるインドではカースト制度という
根強い文化背景がありました。
ブッダの階級よりも高い位の
バラモン（司祭階級）に値する人が
ブッダに弟子入りしたことを
面白く思わない他のバラモンが
ブッダの家に乗り込み、
ブッダに向けて
ありとあらゆる誹謗中傷を
浴びせたと時に
ブッダがどう対応したのかという
ストーリーです。
バラモンがブッダの弟子やたくさんの人が
いる前でブッダに思いつく限りの
誹謗中傷で攻撃しました。
その時ブッダはバラモンに
こう質問したそうです。
「バラモンよ、あなたが自宅で振る舞った食事を
客人が食べなかったら、それは一体誰のもになるか？」
と
この問いに対してバラモンは
「それは当然私のものになる。」
と答えました。
するとブッダはバラモンに
「あなたはその食事をどうなさるか？」と
再度問いかけました。
バラモンは
残された食事は自分で食べると言いました。
このやりとりの後の
ブッダの言葉がこちらです。
もし罵るものに罵りを、怒るものに怒りを、
言い争うものに言い争いを返したならば、
その人は相手からの食事を受け取り、
同じものを食べたことになる。
私はあなたが差し出すものを受け取らない。
あなたの言葉はあなただけのものになる。
そのまま持って帰るが良い。
「罵倒するバラモンとの対峙」より
サンユッタ・二カーヤ
ここで言う「食事」とは
バラモンが投げかけてきた「非難の言葉」を指します。
もしも
相手の言葉に「反応」して言い返したならば、
自分も同じ「反応」をしたということになると
ブッダは言っています。
だから
決して言い返さない
ことが超重要
「言い返さない」
イコール
「反応しない」
無反応でいることが
大切だと言っているのではなく、
反応して
自分の心が乱されることが
無意味なことだと
説いています。
反応しないことが最高の勝利
この勝利とは
相手に勝つことでも
言い負かすことでもなく
相手の言葉や行いに反応して
自分の心を失わないこと
それが本当の勝利だと言っています。
言い負かすことには何の意味もない
そこに労力を使って
無意味な徒労に終わるより
相手の言葉を受け取らなければ
相手はそのまま（醜い）言葉を
持って帰ることになり、
自分の体内に入れずに済む。
感情は心の反応。
心を穏やかに保つためにも
無意味な反応は示さないこと。
実にクールで超合理的な
考え方ではないでしょうか？
生きづらさを感じている人こそ
ブッダのスルー力を
身につけていきたいものですね。
では。
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