その右腕は誰のもの | アンテゴリラのひとりごと (アンテロープ24)

その右腕は誰のもの

夏の甲子園

大阪桐蔭高校が
史上初の
②回目となる
春夏連覇を成し遂げて
幕を閉じました⚾️


思うところは
たくさんあって

大阪桐蔭高校は
昨年の夏(8月19日)
甲子園3回戦で
仙台育英高校生と対戦

8回に先制点を取り、
1-0とリードして迎えた9回裏。
ツーアウト1塁2塁。
仙台育英の打者の打球はショートゴロ。
難なくさばき、ファーストへ投げました。

3アウトでゲームセット、
勝利を確信しベンチから選手が
グラウンドへ集まり始めた。


しかし、判定はセーフ。
一塁手の足がベースから離れていた。


甲子園のざわめきはおさまらない。

異様な雰囲気の中

ツーアウト満塁

まさかのサヨナラ負け。



負けた翌日に
「来年は
春夏連覇しよう」
と新チームで
誓ったそうです⚾️

それが
準決勝を戦った
昨日(8月20日)と同じ日。
『明日は必ず勝つ』と違って迎えた今日。

高い目標を掲げながら
全員がブレることなく
1年を過ごさなければ
この場所には
立つことはできません

全国の強豪が
『打倒‼️大阪桐蔭高校』
の中で
しっかりと勝ち上がる実力。

その原点は
監督の指導方針に
あったそうです

『甲子園で優勝するのが
     目標では無く
      1人の人間として
         人生をどう生きていくか?』

その中での野球⚾️

語弊を恐れずに言うと
甲子園で優勝することは
『たいしたことない』こと
だそうです


その後の人生のほうが
はるかに厳しく、理不尽で
どうにもならないことが
たくさんある

そんな時に
ブレることのない人間に
なるために
自分が好きな野球を
通して
成長する3年間⚾️


僕みたいなオッさんは
わかりますが
高校生に
それ
理解させるのは
至難の業ではないでしょうか


『野球が上手いだけで
人生やっていけると思うな』



たかが野球
されど野球⚾️


大会前からさまざまな
エピソードを
知っていたので
まさに
脱帽ですけど。。。


強かった‼️


相手チームの負傷した選手に
味方よりも
早く駆け寄り手当てする姿

どんなに点差が開いても
全力で
闘う姿


賛否両論ありましたが
行動した選手は
批判されることなんて
気にしていません

『そうしたほうが
       いいと思ったからした』

それだけです


誰にも言われてないのに
グラウンドの草むしりをする姿

高校野球が大好きな熱烈な記者が
言っていました
『逸材が謙虚にプレーしたら無敵』


行動にうつせない人が
いろいろ言うだけです


さて
話題は変わりまして
金足農業のエース

県予選から1人で投げ抜き
甲子園が始まる前から
今大会No.1ピッチャーとの
声があがっていました


前にも書きましたが
高校野球も時代とともに
変化していく必要があって

過密日程や
ピッチャーの球数制限です

今日の決勝戦も
プレイボールが
午後2時って
ありえない‼️

ってか
準決勝の翌日に
決勝って
ありえない‼️

普通に生活している人が
死ぬ危険がある暑さの中で
なんでやるの⁉️

甲子園に出てくるチームは
もちろんですが

中学校で
[エースで4番]が
集まるチームで

球数制限があれば
たくさんのピッチャーに
投げる機会が与えられ
野球を諦めることなく
スカウトの目に留まり
後々、すごい選手になることも
あるでしょう

そもそも
『3年間、野球部だったけど
      あいつがエースだったから
         投げる機会は無かったから  
             高校で野球は辞めます』

って選手も少なくなります
{今よりは確実に}

監督からきかれれば
選手は
『大丈夫です‼️いけます』
と必ず言います

監督が止めたって
『ここで野球人生が
      終わってもいいから
          投げさせてください‼️』
って言うんですから。。。。。。

だからこそ
高校生より
長い人生を
歩んできた人が言うべきです

[たかが甲子園]と。


『いや。お前よりアイツが
     投げたほうが勝てるからだ』と。


ハッキリいって
金足農業のエースに
あんなことさせてはいけません


でも
いけないと
言えない空気にするんですよ

準決勝で
始球式をした
桑田さんや
東北出身のお笑い芸人の
サンドウィッチマンが
いってました

『ムリしないで』と。


そのピッチングは
甲子園で与える感動どころか
メジャーのマウンドで
全世界に人々に
感動を与えることが
できる右腕だと
わかっているからです⚾️

 
<秋田大会>
7月15日  秋田北鷹戦
9回 140球
7月18日  能代戦
9回 147球 
7月20日 秋田商戦
7回コールド87球
7月23日 由利戦
9回 130球
7月24日 明桜戦
9回 132球

<甲子園>
8月8日 鹿児島実戦
9回 157球
8月14日  
大垣日大戦
9回 154球
8月17日 横浜戦
9回 164球 
8月18日 近江戦
9回 140球
8月20日 日大三戦
9回 134球
8月21日 大阪桐蔭戦 
5回 132球 


合計 11試合 96回 1517球

こりゃバカげてる数字です💦





『勝つことより大切なことがある』


試合が終わった後
優勝した大阪桐蔭高校の選手が
吉田投手に駆け寄り
心配する姿は
なによりも
大切な吉田投手の右腕に
向けられていたと感じました