逆井城・戦国時代の城・逆井氏のち後北条氏の城・茨城県坂東市にあります

逆井城（さかさいじょう）は、現・茨城県坂東市逆井）にあった戦国時代の城であります。落城後、後北条氏によって大規模に築城しなおされたため、それ以前の遺構と後北条氏時代の遺構が重なっています。はじめの逆井氏の城を逆井古城、後北条時代の城を飯沼城とも言います。

北側に西仁連川用水を臨み、西に入江だった蓮沼が存在する台地の先端上に位置しています。西仁連川は江戸時代の干拓の際に沼の西側外周部が掘削されたもので、干拓前は飯沼という南北3kmに広がる沼が城の北方に存在していました。この南北に細長い飯沼は逆井城の北で東西に蛇行しており、城はこの沼の歪曲部に位置し沼に囲まれた「後堅固の城」でもありました。

北崖を飯沼が洗い堅固なため、本丸が最北端に位置しています。南側に曲輪が連なり、大軍も収容できるように大規模な構造となっています。

築城は享徳年間ごろといわれます。小山義政の五男・常宗がこの地を領して逆井氏を名乗り、この城を居城にしたと言います。しかし常宗の孫・常繁のときの天文5年（１５３６年年）、古河公方方であった逆井氏は後北条氏と対立しました。そのため後北条方の大道寺氏の攻撃を受け逆井古城は落城、逆井氏は滅亡したと伝わります。

後北条氏の勢力下に入った逆井城は、天正5年（１５７７年）、北条氏繁によって藤沢から技術者が呼ばれ、新たに築城されることとなりました。逆井の地は北条氏にとって下野・常陸方面への侵攻の最前線であったためであります。後北条氏の最新の技術が投入された飯沼城には氏繁が入り、佐竹・多賀谷氏などと対峙しました。天正6年（１５７６年）、氏繁は逆井城で没し、その後を子の氏舜・氏勝兄弟が継いだ。風魔小太郎の子・風魔孫右衛門など忍者集団300人が拠っていたともいいいます。（『関八州古戦録』）。

天正18年（１５９６年）、豊臣秀吉の小田原征伐による後北条氏没落に伴い、廃城となりました。（サイトより）

　「いや～！」、立派な戦国時代の城でした。土塁・空堀が縦横に走り、北は　川が流れていて、北からは、敵に攻められません。南側が広くて　多くの曲輪がありました。ここに大勢の兵士を結集させ、「後北条氏」と戦いました。

　小田原城の「後北条氏」が、関東に進出し、関東の戦国武将たちは、次々に「後北条氏」に落城させられました。「逆井城」も、「後北条氏」の攻撃で落城しました。「後北条氏」は強かったです。「後北条氏」は、鎌倉時代の執権「北条氏」と区別をするために　後の学者たちにより、「後」を着けて「後北条氏」と表現させるようになりました。「北条早雲」から始まる「北条氏」すなわち「後北条氏」であります。

「後北条氏」も、「豊臣秀吉」により　その「小田原城」を攻められ　降伏しました。だんだんと　勝者が煮詰まってきて、最後「徳川家康」が勝利し、ここに戦国時代は終了します。長かった「戦国時代」。

「鎌倉時代」が終了し、足利尊氏の北朝と後醍醐天皇の南朝。京都での戦い、足利尊氏が勝利し、「室町時代」が始まります。「室町幕府」の力が衰え、各地の武将たちが立ち上がります。そして、「戦国時代」に突入します。「逆井城」も　そのうちの一つです。

そのうち、「逆井城」は、「後北条氏」の攻撃を受け、落城します。城乗っ取り合戦です。その後、「後北条氏」も　豊臣秀吉に　やられ、「逆井城」は　廃城となります。敗れた方は、降参すれば　勝利者に入り　勝利者の集団が大きくなります。最後まで戦って、全員　自刃すれば、その城の武士たちは滅亡します。どうするかで　その後が違ってきました。