自分のためより人のため | 西村治彦の日記

西村治彦の日記

日々の出来事を書いています。

自分のためより人のためにやったことが自分のためになるのです。
私は大学時代 ある級友が「試験のために 西村の とった授業のノートを見せてくれないか?」と 依頼してきました。「全く 勉強をしていないから 西村のノートを見せてもらわないと 単位がとれないよ!」と かなり慌てた様子でした。試験は 必修科目で60点以上取らないと 卒業出来ません。





彼は 普段 かなり 遊んでいる様子で 授業には 殆ど 出ていないとのことでした。
 貴方なら どうしますか? 普段 怠けていて 寸前に 漁夫の利を得る人に 協力しますか? それとも 自業自得と考えて うまく断りますか? 
たしかに、自分が 努力して やっと 実ったものを 怠けた人に「はい、どうぞ!」と 喜んで 与えますか? それとも 怠けていて 何も得られなかった人には 「私も ノートを取っていなかったので 見せたいけれど 見せるものがないのだ」と言って うまく かわしますか?

西村治彦の日記-1






 私は この時 彼に言った言葉は「いいよ、いいよ、家に来れば ノートがあるから 見せてあげるよ。コピー取っても いいよ!」でした。
彼は 私の見せてあげたノートのお陰で 試験を通りました。ましてや この科目の成績は「優」でした。「優」とは80点以上だったことになります。







西村治彦の日記-2


彼は 暫くして西村のお陰で 大学を卒業することが出来た。有難う、感謝するよ」と 言ってきました。




 このことをウン十年経った現在でも 彼は私と会うといってきます。「現在でも 会う」というのは 時々 彼とは 会うし 電話も頻繁にかかってきます。彼の会社は うちの顧問先なのです。「プリベイル化粧品(株)」と言って 自然材を使って製造した化粧品の会社です。知る人ぞ知る 著名化粧品会社です。




西村治彦の日記-4


「西村みたいに 損得考えずに 困っている人を 助ける気持ちの男は 気概があるし 誠実だし、いつまでも 付き合っていたいと思うからな!」と 彼は 言いました。
私は 今になって「人のためにやったことは 結局 自分のためになるのだな」と 思いました。何十年も続く人間関係の中で「あの人は良い人だ」と 思い続けられることは とても 嬉しいことです。そして 後世 多くの人々が その「良い環境」を頼って 更に 素晴らしい人間関係が出来るのです。


良い人間関係が 更なる繁栄につながることでしょう。「自分のためより人のためにすること」が どんなに素晴らしいことか 再認識したのでした。(西村治彦)