以前から話しておきたかったことだが

予備校の大講義室はもとより、大規模の教室で講義していると

いろんな表情の生徒を見ることになる。

 

その中には、悲しそうに

「全くわからない・・・どうしよう。」

と言わんばかりの生徒もいる。

 

まぁ、もともと東進などでは、

「仕方ないじゃん」

と、集団に物を言わせて見て見ぬふりをしているが

 

「学びエイド」の講師陣は

「もう、あんな顔した生徒を見たくない!」

という思いから、映像授業をわかりやすく展開して

基礎からわかりやすいように講義している。


その一人・香川亮先生も、同じように感じ

これを解決できないか、と本気で考えていた。

(香川亮先生)

 

結果として

「QRコードで動画を掲載して、スマホで基礎から理解させよう。それでもわからないなら講師に説明させてもらおう。」

という

「はなから『プラス講師』というスタンスでやるってのはどうだろうか。」

「それなら、先取りでやれる子は早く、そうでない子も動画で予習しながらでも追いつけるはずだ。」

(隅っこにQRコードが出ている。)

 

 

そんなことで出版社に持ち込んだら、

香川先生が未だ「無名」であったこともあって全面的に否定された。

「そりゃ、中にはまったくわからない生徒が出るのは仕方ないでしょう。」

「今や参考書が売れるのは首都圏など一部。そういう全国対応などしていては売れないですよ。」

 

というわけで最後に行きついたのが受験研究社

「自由自在」で、生徒たちよりも庇護者世代にこそ有名な出版社だ。

 

今でこそ東進・駿台・河合などの予備校系や、

数研出版・KADOKAWAなどの新進系に押されて、ヒット商品を生み出せなかった。

 

渡りに船、と意気投合し、出版と相成ったそうだ。

 

私から言わせてもらうと

「ベーシック編」と「コア編」に分かれているが

「ベーシック編」は、教科書レベルの徹底理解に振ってある。

「コア編」は、その本質的理解から、入試のレベルまで踏み込んである。

しかも

その厚さに比べると、意外と内容はすっきりしている。

「肝心なところは動画にしてあるから、この程度でも必要十分でしょう。」

 

その厚さから「チャート式のライバル」と思われがちだが

香川先生は「教科書こそがライバル」という話だった。

難易度も、

ベーシック編で教科書レベル~共通テストレベル

コア編で入試基礎レベル~私立・国公立標準レベルまで、としている。

 

 

ここまで読んでもらえたのならわかるはずだが

 

当塾では「高校生に無料で配布」している。

5冊セットで(数学Ⅲは、今執筆中)優に1万円を超える高額なものになってしまったが、

全く惜しくない。

これで、生徒が自発的に勉強してくれるのであれば、全く惜しくはない。

 

これで動画を視聴しながら進めてくれれば、

私の仕事量も減ってくるからだ。

その分からない所をピンポイントで解説すればいいのだから。

 

日々動画自体も更新しているらしく、その姿勢に大いに期待できる。