おこんにちは
地図を広げて
全文公開です。
愛媛県の今治市に母方の実家があって、2歳まで住んでいました。おじいちゃんとおばあちゃんにかわいがってもらいました。おいしい魚や僕の大好きなスイカを食べたり、小学生の時は夏休みのたびに海や山に連れて行ってもらったり。良い思い出がたくさんあります。
エネルギーをチャージするために、今でも頻繁に帰っているんです。最近では、舞台「シッダールタ」を1月に終えた後に行きました。
「新しい地図」で新作映画 香取さんとだからできたシーンとは
思い立ってふらっと帰るたびに、僕の根っこは四国にあるな、と思うんですよね。僕のDNAを作った、パワーの源というのかな。自然に囲まれて、手つかずの場所が多く残っているのもいい。愛媛という故郷があったから、僕はポジティブな人間でいられるんだと思う。
東京とは時間の流れが違ってゆったりできるし、雑音も少なく、静か。やることと言えば、おいしいものを食べて、夕日を眺めるだけなんだけど、それがいいんだよ。そうやってリセットして、新しい仕事に向かうんです。
先日、「新しい地図」として2作目の新作映画「バナ穴 BANA_ANA」の公開が発表されました。詳しくは言えないけれど、見終わった後、色々と話したくなる映画だと思う。脚本を読んだ時も、完成形を見た後も、すぐには理解しづらい、不思議な作品。現実と妄想がごちゃまぜになったパラレルワールドが繰り広げられていてわけがわからない。でも、根底には愛があって、幸せな空気が流れているんです。
見方によっては、もっと危機感を持って生きないとダメなんじゃない? と考えさせられる。毎日、当たり前のように日が落ちて昇って、自分がこうして生きていることに、「ちょっと待てよ、それだけでいいの?」と投げかけられているような感じもするんですよね。一歩間違ったら……と想像させるのは、今、世界で戦争が起きているのも関係しているかもしれない。
本人役というのはなかなか難しかった。役としてどこまで自分を出すか、さじ加減は考えました。自分を演じるのはちょっと照れくさいし。慎吾ちゃんと2人、とりとめのない話をしながら歩くシーンがあるのだけど、何十年かの関係性があるからできましたね。他の人だったら絶対にできない。シュールだけど、じわじわくる。そう思えるのは、良い映画の証しですよね。

