レトロ・チン電に乗ってきました | ヘタレ車掌の戯言

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毎日惰性だけで生きているヘタレ車掌の日常です。

前回記事での大阪日帰りの本題はこちらでした。
 
JR西日本JR西日本関西線(大和路線)王寺駅から大和路快速で天王寺駅に向かい、集合場所である阪堺電車上町線天王寺駅前駅へ・・・“お誘い”とは、阪堺電車の貸切電車への乗車だったのです。幹事の方に会費を支払いのりばへ・・・
前回ここへやってきたのは2016年1月30日だったので、2年と3か月ぶりになるのですが、道路拡幅(あべの筋)に伴い2016年12月に従来より西側に移設されています。
 
阪堺電車161形モ161の貸切 天王寺駅前駅にて撮影
貸切電車として乗車したのは今年90歳のモ161でした。この車両は阪堺電車開業100周年を迎えた2011年に1965年当時の姿に復元されていて、濃緑色の車体と木製ニス塗りの扉・窓枠、鉛丹塗りの屋根やニス塗りの内装が復刻されています。但し、イベント・貸切専用車ではないため、ICカード対応の運賃箱やカードリーダーも設置されています。とはいうものの、通常運用に就く頻度は低く、なかなか乗れない電車かもしれません。ちなみに、貸切運賃は1両55200円とのことです。
 
阪堺161車内 20180408①
室内灯は電球色の蛍光灯になっています。現在、161形は4両が現役ですが、このモ161以外は淡緑色の塗り潰し、このモ161はその塗り潰しを剥離してニス塗りとしています。床は淡緑色のロンリウムから木製板張りをイメージしたフローリング?になっています。車内にテーブルがあるのは飲食を前提とした貸切電車だからです。
 
阪堺161車内 20180408④
レトロな電車に似つかわしくないカードリーダーがありますが、これも現役の電車だからこその装備です。
 
阪堺161車内 20180408②川崎車輌會社(現・川崎重工業)昭和参年製造の銘板
 
阪堺161車内 20180408③
運転士背面の仕切板上部にある飾り
 
天王寺駅前駅を発車した貸切電車は一路浜寺駅前駅に向かいます。貸切電車は営業電車の合間を縫って設定されているので、浜寺駅前を営業電車が発車するまで駅の手前で待つことになります(営業電車が発車しないと駅に入線できず折返しもできない)。この入線待ちの場所で扉が開き、1回目の男女トイレタイムとカメラ撮影タイム。男女トイレは駅舎の乗務員控室?のスペースに乗務員と貸切電車乗客専用として用意されています(通常は鎖錠)。
 
阪堺161 浜寺駅前~船尾間 20180408⑤
浜寺駅前方
 
阪堺161 船尾~浜寺駅前間 20180408
恵美須町・天王寺駅前方
 
先行の営業電車が発車した後、浜寺駅前駅に入線して折返し、我孫子道駅へ向かいます。途中、大和川橋梁では撮り鉄の方多数(笑)。
 
我孫子道駅で2回目の男女トイレタイムになるのですが、我孫子道駅到着後進行方向を変えてなんと大和川検車区構内へ・・・
こちらの男女トイレタイムは大和川検車区構内の阪堺電車本社屋内の男女トイレ使用なのですね。約20分間、駅構内に貸切電車を止めておくと営業電車の運行に支障をきたしますので検車区構内に逃がすのですね。
こちらでもカメラ撮影タイム(笑)。
 
阪堺161 大和川検車区 20180408①
 
阪堺161 大和川検車区 20180408②
 
実はこの日はもう一本貸切電車があったようで・・・
阪堺166 大和川検車区 20180408①
阪堺電車161形モ166 大和川検車区にて撮影
この車両は1970年頃の標準塗装になっています。こちらも貸切電車に備えて車内にテーブルが用意されていました。行先はなぜか“天神の森”
 
この後大和川検車区構内から乗車し、恵美須町駅にて貸切電車は終了となりました。
 
阪堺161 恵美須町駅 20180408②
恵美須町駅にて撮影。前面の行先表示幕は、窓の上から車体色の板を被せて隠すことができるようになっているのですが、その隠される窓のガラスが車体のカーブに合わせた曲面ガラスなのは初めて知りました。
 
このあと、貸切電車の会は解散となるのですが、20時ごろまで近くのファミレスで食事して、翌日が仕事なので新幹線新幹線で帰宅しました。
 
阪堺502 恵美須町駅 20180408
阪堺電車501形モ502の我孫子道行き
1957年導入のこちらも実は還暦を迎えた骨董品的な電車です