物凄くショックでした。
えっ って、息が止まりました。


「帰って来たヨッパライ」私が9才のとき。
麹町小学校の担任の木村がテープに吹き込んで持ってきて、生徒に聞かせ、「どう思いますか、こういう歌は聞いてはいけません」てなことを言う。
でも私は心の中で「違うよ!」ってさけんでました。だから家帰っても聞いてたし歌ってたし、妹とテープレコーダーに吹き込んで、早送りとかして再生したりしていました。
「大人が言ってることは違う!」初めての明確な体験でした。

わたしに、大きな影響を与えてくれた人なのです。
原点のひとり。


今年8月28日、きたやまおさむ言い出しっぺの「イムジン河コンサート」行ってきました。
加藤和彦もいて、相変わらずおしゃれに、長身で。
きたやまおさむのメッセージは、「前をみる、過去を含んでまた観てみる、前があるよまだ、何をするの!?」
ところが、加藤和彦が舞台に現れると、そのメッセージのエネルギーが、ふっと、ほんの少し小さくなって。
えっ?
気にしないようにしていたのですが。

加藤和彦、たぶん、いや、確実に、とてもとても繊細な、ガラス細工のような部分を、そっと、そぉーっと、心に抱いている、存在、と、感じていました。

うつ病、か。。

やっぱりそうでした。
主治医は誰っ!


完璧なシナリオを、正確に演じきった。

それは閉じられた自己の世界では途方もなく美しいことであるかもしれない。

でもその正確さを、閉じられた自己を、打ち砕く誰かがいなかったのか、と。
かれの底知れない孤独に寄りそう、誰かはいなかったのか、と。
彼を守ると、命をかける誰かはいなかったのか、と。

くやしい。

無念、です。