新しい動物病院で働き始めて、気付けばもうすぐ2ヶ月が経とうとしています🏥
以前の勤め先に比べて、規模も大きく設備も充実しているため、その分重病の子の来院が多い気がしています。
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そんな中、今日は初めて「安楽死」という選択を目の当たりにしました。
ご家族の皆さんがじっくり考えて、みんなで話し合って、ご決断されたことでした。
大好きな飼い主さんの腕の中で、
眠るように穏やかに最期を迎えました🌸
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肺の腫瘍と重度の貧血のために、数日前から入院中だったAちゃんは、
高酸素のICUの中に入っていても、改善の兆しも見えず、日に日に苦しそうにしていました。
でも、大好きなご家族が面会に来た時は、いつも尻尾を思いっきり振って、すっごく嬉しそうで、
逆にそれで呼吸がさらに苦しくなってしまうことも。
「この子にとって、何が1番最善の方法なのかなぁー。」と思いを巡らせていたところでした。
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安楽死という選択が、
正しいとか悪いとか、
今の私には正直分かりません。
動物たちの生命力には
今まで何度も驚かされたことがあるし、
動物たちはどんな時でも、
“今ここ”を精一杯生きていて、
人間のように「死にたい」と思うことはないのでは?と考えていたので、
どちらかと言うと、今までの私は、安楽死という選択肢は否定的でした。
でも、少なくとも、今日の目の前の光景は、
とっても穏やかで安堵の時間が流れていました🌸
今はまだ頭の中が整理できていないけれど、
大切な経験をここに綴っておこうと思います。
そして、これからも1つ1つの尊い命に関わらせていただきながら、目の前の大切な命に真剣に向き合っていこうと思います。
ご家族の悲しみが少しでも早く癒えますように✨
表情豊かでとってもキュートだったAちゃんが、無事に光に帰れますように✨
