BUCK-TICK 最高傑作 NEW ALBUM 「No.0」 全曲レビュー必勝ガイド【前編】 | BUCK-TICK グンマー本部(仮) ブログ

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ここは間違いなく

『BUCK-TICKグンマー本部(仮)ブログ』ですよです。

(・へ・)ノシ







This is
BUCK-TICK
Gunmar
Headquarters
(temporary) blog.



ここは
BUCK-TICK
グンマー本部(仮)
ブログ
です。




The headquarters means a place to introduce books and magazines.
(本部とは、本や雑誌を紹介する所という意味です。)





収録時間:00:57:28



01.零式(レイシキ)13(ガタ) 「(アイ)」(5:40)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

02. 美醜LOVE(4:44)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

03. GUSTAVE(4:54)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

04. Moon さよならを教えて(4:58)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

05. 薔薇色十字団 - Rosen Kreuzer -(3:01)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]

06. サロメ - femme fatale -(3:39)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]

07. Ophelia(4:42)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]

08. 光の帝国(3:58)
[作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]

09. ノスタルジア - ヰタ メカニカリス -(3:01)
[作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]

10. IGNITER(2:37)
[作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]

11. BABEL(05:26)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

12. ゲルニカの夜(05:41)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

13. 胎内回帰(05:02)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]









「No.0」(ナンバーゼロ)
『デビッド・ボウイ / ジギー・スターダスト』へのオマージュを隠さない「No.0」ジャケット。三日月を持って歩くマントの男、路地の隙間から覗く星空には大きなほうき星。パンタグラフをスパークさせて走る路面電車、光る5つの街灯。右奥の看板にデルタΔ、左側の外壁にはクシーΞ。車道には円環を持つ惑星が不自然に横たわる。

[David Bowie / The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars] 





笑える。その痛快さに。1987年にビクターからデビューしたロックバンドが、2018年にしてビクターからまた新たにとんでもない作品を世にぶっ放してきた。少しでもヌルい音を出してきたら思いっきり文句を書いてやろうと考えていたが、それは杞憂に終わった。芸術やエンターテイメントの世界、映画や絵画でも音楽でも、傑作とはそう簡単に現れないし出来るものでは無い。だが新作「No.0」は軽々とWRを叩き出し、自他共に認める最高傑作の更新を堂々とやってのけた。これはデビュー30周年を迎えたバンドの、実力と才能に裏打ちされた我々との約束でもある。
BUCK-TICK NEW ALBUM 「No.0」(ナンバーゼロ)は、13曲全てに張り詰めた緊張と心地よい緩和が、機織りの糸のように幾重にも複雑に交差(クロス)している。全篇に渡り、ここまで高性能で高機能な音のヒートテックを緩急織り交ぜて飄々とぶっ込んでくるなんて、そんなの聞いてない。しかも歌詞や楽曲の1字1音に至るまで、神経を行き渡らせ研ぎ澄まされた悪巧みが、其処彼処に潜んで我々を待ち構えている。その計画的犯行の手口が鮮やか過ぎる。こんなにも斬新で痛快な楽曲群の世界を聴かされたら、もう笑うしか術がない。上空の爆撃機から投下された「No.0」の13曲は、爆風で我々を木っ端微塵に劈(つんざ)いたり、目の前で鮮やかな色を放ちながら炸裂してみせたりと、変幻自在自由自在の沙羅曼蛇曼荼羅。強引に最高傑作以外の美辞麗句を「No.0」に付けるとしたら 「痛快娯楽大作」とでも呼ぶべきか。
前作でも敢行した『BUCK-TICK NEW ALBUM「アトム 未来派 No.9」全曲レビュー必勝ガイド』に倣い、今回も『BUCK-TICK 最高傑作 NEW ALBUM「No.0」全曲レビュー必勝ガイド』と題して、ベテランバンドらしからぬ不穏で尖った音の集合体に向けて、何とかして絞り出した稚拙な言葉の欠片と星屑を集めて紡いで機織って、いちファンの感じたままの感想を徒然なるままに綴ろうと思う。「No.0」に前作「アトム 未来派 No.9」の幻影、影法師を探してはいけない。見えないものを見ようとする誤解は全て誤解なのを、我々はよく知っているはずだ。

目で歌詞とブログを交互に眺めながら、耳で最高傑作 NEW ALBUM「No.0」を聴きながら読んでいただけたらと思う。
(今回もガイドと付けておきながら、何の役にも立たないファンの感想文なのはご了承願いたい)

笑える。その想像力と痛快さに呆れる「No.0」 

BUCK-TICK、痺れるなぁ。






(  ΦωΦ)<ダイナモが可動する。>(´し`B-T)


1月にFISH TANK会報の情報と曲タイトルを頼りにして更新した記事。(内容に繋がりというかループが用意してあるので)よかったら先にこちらからどうぞ。
『ファンが勝手にリリース前のBUCK-TICKヌーアルバム「No.0」を推察(バクチク)する。 | BUCK-TICK グンマー本部(仮) ブログ』 
(副題:美術手帖と新世紀エヴァンゲリオン)






<やります…僕が乗ります!

第三次冷却終了。
フライホイール回転停止。接続を解除。
補助電圧に問題なし。
停止信号プラグ、排出終了。
了解。エントリープラグ挿入。脊髄伝導システムを開放。接続準備。
探査針、打ち込み完了。プラグ深度は20を維持。精神汚染計測値は基準範囲内プラス0.2からマイナス0.5を維持。
インテリア固定終了。了解、第一次コンタクト。
エントリープラグ注水。
主電源接続完了。
了解、第二次コンタクトに入ります。インターフェイスを接続。
A10神経接続、異常なし。LCL電化状態は正常。
思考形態は日本語を基礎原則としてフィックス、初期コンタクト、全て問題なし。
コミュニケーション回線、開きます。リスト1405までオールクリア。シナプス計測、シンクロ率41.3%
プラグスーツの補助もなしに、すごいわね。
ハーモニクス、全て正常値。暴走、ありません。
いけるわ。
発進準備!
発進準備!
第一ロックボルト外せ!解除確認。アンビリカルブリッジ移動開始。
第二ロックボルト外せ!第一拘束具除去。同じく第二拘束具を除去。
第1番から15番までの安全装置を解除。解除確認。
現在初号機の状況はフリー。内部電源充電完了。外部電源接続異常なし。
了解。エヴァ初号機、射出口へ。
各リニアレールの機動変異に問題なし。電磁誘導システムは正常に作動。
現在初号機はK52を移動中。射出シークエンスは予定通り進行中。
エヴァ、射出ハブターミナルに到着。
進路クリア。オールグリーン。発進準備完了。
了解。かまいませんね。
もちろんだ。使徒を倒さぬ限り我々に未来はない。
碇。本当にこれでいいんだな。
発進!
いいわね、シンジ君。
はい。
最終安全装置解除!エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!


∞生と死は僕にとって等価値なんだ。今度こそ君だけは…幸せにしてみせるよ∞(渚カヲル)


さあ行こう。

生命、機械、電気、戦争、密教、天体、猫、猫、猫、愛の大宇宙博覧会。
「最新型」最高傑作 NEW ALBUM 「No.0」の世界へ。

さあ、飛び立て。さあ、ゆっくり、ほら。∞








01. 零式(レイシキ)13(ガタ) 「(アイ)
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
HELLO, BUCK-TICK。これはオルタナティブよりもメタル。天使ノ声ガ聴コエル ここは地獄の一丁目。燃料ヲ片道分ダケ載セテ目覚メタ視点metaphysicsゼロファイター。オマエハダレダ ワタシハダレダ 身体中ガ 脈打ツ、美ら海ヲ想ウ暴レル命。繰り返しヘヴィな羊水波打チ寄セル胎内大宇宙。ここはG線上のアリア。

HELLO, 地獄。HELL「O」地獄(ヘル)のナンバーゼロ、地獄のループ。HELL(ヘル)とO(ゼロ)へ神経系接続。悪魔ノ声ガ聴コエル 天国から地獄の黙示録への旋回ターンエンド。Keyを廻しスパークするイグニッションコイルIGNITE、火が入り身震いしながら唸りを上げる栄、誉、内燃機関。ここはZERO戦場のアイ。


初っ端から炸裂する不協和音。今井寿のギターは歪み、星野英彦のギターが吼え、樋口豊のベースが唸れば、ヤガミ·トールのドラムは大気を揺らし、櫻井敦司はコバルト色の空の下で「愛」を歌い上げる。誕生。

地獄の底から咆哮するBUCK-TICK、発狂する観客、歓喜のステージの予兆。ヒコウキ雲、愛ノ名ノ下(モト)デ  涙ガ零レ溢レル予感。

曼荼羅陀羅陀羅  輪廻廻ル廻ループ。死ハ歌ウ。

命ガ  モウ  ドクドク  ドクドクト  暴レル「愛」

「No.0」ガ始マル0 
零式13型 「愛」 ガ生マレタ。


ラストは「胎内回帰」がいいと思ってたんですね。なので、こじ付けるつもりはなかったんですけど、だったらもう胎内の1曲目にしようと。生まれ落ちる。そういった始まりのイントロでもあるのかなと思って。コードの1発目で本当に子宮の中から、“新型です!”ってニュアンスを漂わせたかったタイトルでもありますし、テイクオフみたいな感じもあります。(櫻井)

YouTubeで「No.0」試聴トレイラーが発表された後、ご丁寧に「レイシキ」と不自然なルビを振ってきた零式〈Type-ZERO〉13ガタアイ。ゼロシキではなくレイシキ?(正式呼称はレイ式で正しかった)これは「或いはアナーキー」の『DADA DISCO -G J T H B K H T D-』[芸術は爆発だ]や、「アトム 未来派 No.9」の『cum uh sol nu -フラスコの別種-』[ホムンクルス]のように「不親切」な暗号を忍ばせてるに違いないと考え(親切ならそもそも暗号とはならないが)
BUCK-TICKのメタ思考に対抗すべく、零式13型「愛」の解読、メタ分析に取り掛かった。
(ココから長いよ笑)

「自分が歌えるのは自身のこと、戦争反対、そして猫のこと(笑)。娯楽でもある音楽で戦争反対を歌うとしたらこういう物語形式がいいんじゃないかと思った」(櫻井)

【loop】
ループとは、輪(状のもの)、環(状のもの)、仲間内、閉回路、などの意味を持つ英単語。環状あるいは循環構造になっているものや、繰り返しのことを意味する。



レイシキジュウサンガタアイ*⋆✈︎︎
「愛」 はそのままで変えない、変わらないという不変の「カギカッコ」だと解釈して「アイ」以外をアナグラム的に、別の意味を成す言葉になるよう並べ替えてみた。すると↓

"シタイ サンジュウ ガレキ 「アイ」"
という言葉が現れた。


まず「死体 30 瓦礫」と読ませるのは、残酷な戦争を連想させたり、最終的に導き出される「愛」のあるポジティブな言葉との対比、生と死への暗喩、暗号としてのひっかけ問題だったりのダブルミーニングかと。

それに"シタイ サンジュウ ガレキ 「愛」" のままでは、まだ解読に至っていない。


「最後の13曲目からまたループで聴いてくださると……」という櫻井さんの発言通り、アルバムラスト曲「胎内回帰」に大いなるヒント、繋がり(ループ)が。


「タイ」ナイ(無い)回帰、体無い回帰。「死体」から「体」が消える。
最初の「シタイ」からタイ(体)を引く(無くす)と、躰のない(シ)死だけが残る。躰の無い回帰、肉体が消えても残る死とは、すなわち魂。
魂の回帰。残った「シ」(死)という魂を「サンジュウ ガレキ」の後ろに「回帰」させ2回使う(輪廻)。

歌詞の一部にも解読のヒントが。

君の躰  吹き飛んでゆく  愛する者達を連れてゆく(ゲルニカの夜)
愛の名の下(もと)へと(胎内回帰)

「シ」を不変の「愛」の周辺で「ループ」させて、魂が「死」と「再生」を繰り返す輪廻転生になぞった暗号文だと仮定して


零式13型「愛」
レイシキジュウサンガタ「アイ」

シタイ サンジュウ ガレキ 「愛」
死体  30  瓦礫を「愛」の名の下(もと)へ。躰が吹き飛んだ 「シ」をループさせる↩
(人生は愛と死 memento mori)
「愛」↪️「シ」タイ サンジュウ ガレキ(魂の再生)
「愛」シタイ、サンジュウ、ガレキ「シ」↩
(輪廻転生。loop)


『愛したい、30(周年)が歴史。』

と解読してみた。ちなみに胎内(タイナイ)だけを「タ」が「居ない」と読んで引いても「愛しい」になるオマケ付き。なんて複雑怪奇で残酷で、しかもロマンティックな暗号を考えたんですか櫻井さん。その「No.0」にかける情熱、というか情念に恐怖すらおぼえます(笑)
だがそこで黙ってないのが、アルバムタイトル「No.0」(ナンバーゼロ)を考えた負けず嫌いの天の邪鬼、今井さん登場。


0(ゼロ)の数え方は他にもある。例えばテニスの得点の数え方は、0(ラブ)→15(フィフティーン)→30(サーティー)→40(フォーティー)となっている。なぜ「ゼロ」を「ラブ」と数えるのか諸説あるのだが(例えば、英語のLOVEは「愛」の他にnothing(何も無い)という意味があったらしい。LOVE=何も無い(つまり0点)という説とか)とりあえず他の説は、暗号解読そのものにさほど関連性も影響も無いので、今回は割「愛」する。



0(ゼロ)は「ラブ」と数える。あれも愛。
「愛」したい、30(周年)が歴史。これも愛。
30-0、サーティーラブ=「0」ゼロ。
サーティー(30周年の)ラブ(愛) と、戦争の象徴としてのゼロ戦を指す「0」で「ノーゼロ」 
NO WAR たぶん愛。
No.0はゼロじゃない「ノー」と「ナンバー」(楽曲)、「戦争」を指すZEROと「愛」【LOVE】ゼロとのダブルミーニング。きっと愛。
ノー【WAR】の反対=イエス【LOVE】
No.LOVE。ナンバーラブ。↩
ラブナンバー
Yes.LOVE=No.0
NO【WAR】⇔YES【LOVE】↩
愛の歌。
愛と戦争。
「No.0」(ナンバーゼロ)
なーにがNo.9からリセットのゼロだよ(笑)ったく今井さんてば…笑えて泣ける暗号じゃないっすか。

ざっくり簡単に言うとゼロ戦なんだけど、もちろん円環としての「0」という意味も含んでいるので、最初から零式13型 「愛」と「胎内回帰」でループさせる、櫻井さん考案の暗号ありきのアルバムタイトル「No.0」だったのでは?今井さんたらもう、優しいんだから。ここまで暗号を解読しておいてアレだが、今のところコレが合っている保証など何処にも無い。これもゼロ。正解が分からない勝手な暗号解読、その範疇から出ない空想や妄想の類(たぐい)の羅列なので不悪(あしからず)。私は愛の水中花。


コレモ、「愛」ト言ウ。




【余談】





02. 美醜LOVE
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
セックス!セックスフォーユー!セックスフォーミー!セックス!あ、もいっちょ、セックス!やっぱりBUCK-TICKはこうでなきゃ。ビシュウ好色(コウシキ)69型 「愛」。
何気に「No.0」で一番バンドサウンドに振り切ったアンサンブルが立て続けにボンボンギャンギャン畳み掛けてくる色彩愛のコリーダ48手。
サンプリングのスキール音と、サビのシンべ(シンセベース)パトロールがドゥンドゥンブンブンとサテライトしてコンピュートしてる所も愛してるぜ中1魂。

とても赤裸ララ。美醜逆転、微修正。咲き乱れ「愛」から飛んできた「死」が切れ味を増して咲き乱れる、熱い敦い美醜LOVE。俺は悪くない、醜悪なこの世界が悪いんだと吐き捨て、腐るかい?堕ちるかい?でも君は素敵だから夢の夢へと誘惑して、結局ベッドへと持ち込むゴーイングマイウェイ畜生っぷりが逆に清々しい。 

無闇矢鱈に煽らず捲し立てずに、敢えてbpmを抑えた展開と余裕のスケールで Don't you know?You know what?(分かんないの?あのさ?)生きとし生ける女子全員をコンピューターお姉ちゃんにするLOVE MAGIC。美しさ、醜さ、生きとし生けるもの全部ひっくるめてBaby, 美酒をかっ喰らえLOVEと。とても淫ら、Sex for You Sex for Me お前の為と俺の為、自分本位とお前次第、俺の物は俺の物、お前の物は俺の物。

アシッドハウスを流れに持つテクノユニットHARDFLOOR(ハードフロア)がドイツ式の定番、マッシュポテトとソーセージのプレートだとしたら、そこにゴハンと味噌汁をトッピングして爆竹和定食にした感じか。あくまでもマニピュレートはオカズ。シャウエッセンに刺身定食のような、誤った解釈をされたステレオタイプの印象を受けることは無く、適材適所に適切な美味しいシーケンスを落とし込んだ格好だ。(シャウエッセンは美味しい)

最近では珍しくもないが、楽曲をライブで再現させる為にはバンドサウンド+それ以外のマニピュレート音源を同期させる必要がある。それをカラオケだと揶揄する者もいるが、kraftwerkやYMOを始めとするエレクトロ・ミュージックのニューウェーヴ、そこから派生したテクノ、テクノポップの影響を色濃く残すBUCK-TICKなら至極当然な事で、生命と機械、オリジナルのエレクトロニック・ロック・ミュージックとして確立した本作こそ、スタンディングオベーションで拍手喝采を送るべき作品なのである。






03. GUSTAVE
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
手が蛇、足がタコの猫ギュスターヴくんを題材にして、やりたい放題のケダモノ櫻井敦司が「ねこのきもち」を歌い上げる Ready, Steady, Go, NEW ROMANTIC 白いパウダー(マタタビ)が舞う危ないパーティーへ。

ハイセンスな昭和テクノ歌謡ならお手の物と言わんばかりの、ユーロビートばりのシンセをブイブイ云わせて80'sエイティーズDISCOTIC.ブラウン管TVの向こう側、ノスタルジーの真芯を突いてきたイモ欽トリオハイスクールララバイ。100%片思い。BABY 愛 LOVE YOU SO 好き好きBABY。



THE SEASIDE STORY人魚姫の次は、猫に蕩けるストーリー、キラキラキラ。肩パット?肩パッド?の入った派手なスーツに、ワンレンボディコンギャルがダンシングヒーローカタパルト。これまた乙なモンを3rdに放り込んできたもんだレオパルドGUSTAVE。
キャッキャッ、キャキャ、キャッキャッキャキャッキャ、キャッキャッキャキャッキャッツ♪
キャッキャッ、キャキャ、キャッキャッキャキャッキャ、キャッキャッキャキャッキャッツ♪
ネェ( ΦωΦ )ギュスターヴ~

ぶっ飛んだ歌詞も然る事乍ら(さることながら)オシャレに暴走した猫愛が其処彼処(そこかしこ)で迸(ほとばし)るステージパフォーマンスが、映像込みで容易に想像される。そこが愉しいし楽しみ。元々フロントの3人はヨシオ、ワルオ、フツオだし。腹ペコオオカミさん ヨダレダラリ わたしのお腹もキュルリキュランラン 喰らってやろうかな肉食系ギュルリギュランラン、カリギュラマシーン。欽ドン!良い子悪い子普通の子。

Cat  Cat  CatCat  Cat  Cat  CatCat  Cat 
Cat  Cat  CatCat  Cat's
Cat  Cat  CatCat  Cat  Cat  CatCat  Cat 
Cat  Cat  CatCat  Cat's
ねえ、Catのゲシュタルト崩壊を起こしそう、ミャオ!GUSTAVE。100%片思い。

NO  NO  NO  何なの  この気持ち
YES  YES  YES  あなたに恋してる
人間みたいね😻

歌詞に「No.0」暗号解読のヒントを鏤めていたギュスターヴ。More GUSTAVE。






04. Moon さよならを教えて
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]
デビュー30周年プロジェクト第2弾としてシングルカットされた『Moon さよならを教えて』


幸せな家族が見える。優しい、温かみの権化と化したBUCK-TICKが、月の満ち欠け、潮の満ち引きの様にじんわりゆっくりと囁く。
どっちだとしても上手く言えないけど、温かくて優しい気持ちが繰り返し打ち寄せて、銀河と星雲の波間に漂う。
宇宙に胎児が浮かぶMVもアルバム「No.0」への伏線張りまくり。優しくそっと見守るMoon。ありがとう。疲れたよね、今夜はゆっくりおやすみ。



銀河系の片隅で 小さな小さな星が 今

Good Night
おやすみのキスをして 夢の始まりね
目を閉じて そして
Good Night
願い事を叶えて 流れては消える
さよなら その前に
Good-bye
お別れのキスをして 夢の始まりね
目を閉じて そして
Good-bye
ありがとう言わなくちゃ 流れては消える
さよならを教えて
Good Night

Under the Moon Light
Good morning Darling Hello Good-bye

UML(生まれ)
GDHG( _____ )







05. 薔薇色十字団 - Rosen Kreuzer -
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]
Ole'!ここから優しさ自然体、星野ゾーンに突入。星野英彦作曲「No.0」三部作のファイト1発目は、厨二病が大爆発してる曲タイトルと、ハイテンションベスト「テン」織り成す(クロス)愛の十字架。

ピコピコ薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇ヒデピコ



Ole'!ブッ飛んでる君は薔薇薔薇ポップ・オブ・ポップ Woo YEAH  マタドール敦司がヒラリヒラリと躱し舞うハレルヤWoo YEAH ポップ・オブ・ジョイトイM字開脚。

薔薇十字団(ばらじゅうじだん、独: Rosenkreuzer ローゼンクロイツァー)とは、中世から存在すると言われる秘密結社。公式にはフリーメーソンの第18階級とされ、17世紀初頭のヨーロッパで初めて広く知られるようになった。


ローゼンクロイツ。薔薇色レジスタンス。ハイテンション愛の殉教者。🌹✨🌹✨🌹✨🌹✨🌹✨
実際に存在してたのかホントの所は分からないという、本家の薔薇十字団。その時代の伝聞では、友愛活動どころか手当り次第にヨーロッパ各地の異教徒をブッ殺しまくってたらしい(笑)殺戮のギルド薔薇色暴走天使ぶっ殺し隊。

赤薔薇赤薔薇十字を切る英彦。今井さんに丸投げお任せにしちゃったもんだから、ホント好き勝手にヤラれちゃったAメロ。それはある意味定期、運命(さだめ)予定調和。自然の理。薔薇薔薇ピンク薔薇ピンク薔薇薔薇 薔薇 薔薇 薔薇 薔薇バラバラになって
美醜皆の衆、咲き、乱、れよ、ブァラアアアアア!!!!!(薔薇)






06. サロメ - femme fatale -
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]
デビュー30周年プロジェクト第2弾シングル『Moon さよならを教えて』のカップリングc/w曲でもあったサロメ。

真っ赤に濡れて わたし踊る
七つのヴェイル舞うよ
狂わせてやる 酔わせてやる
おまえに口づけよう

スペースの都合上、予め(あらかじめ)サロメだけ先に書いておきました。
『オスカー・ワイルドのサロメはグスタフ・クリムトのユディト | BUCK-TICK グンマー本部(仮) ブログ』 
(副題:続·美術手帖と産業革命BLと原田マハ)

ファム・ファタール(仏:Femme fatale)は、男にとっての「運命の女」(運命的な相手、もしくは赤い糸で結ばれた相手)の意味。また、男を破滅させる魔性の女(悪女)のこと。
クレオパトラやマタ・ハリ、小説では、プロスペル・メリメの「カルメン」や、谷崎潤一郎の「痴人の愛」に描かれるナオミなどが代表的な例である。
フランツ・フォン・シュトゥック 「サロメ」(1906年) ドイツ・レンバッハハウス美術館

新約聖書や「福音書」などに伝わるサロメは、イエスに洗礼を授けた洗礼者ヨハネの首を求めた代表的な悪女として、古来キリスト教世界で名が知られ、19世紀末から20世紀初め頃の世紀末芸術において好んで取り上げられたモチーフ。

ギュスターヴ・モロー作 「出現」1876頃/パリ・ルーヴル美術館

サロメ(Salome または Salomé、ヘブライ語: שלומית‎ Shlomit)の話はこの辺にしといて、星野英彦作曲三部作の2発目ツーストローク「サロメ - femme Fatale -」の話を。シングルのカップリングVer.に比べ、ローの効いたダイナミックレンジのリズム隊に絡むハイ・アベレージのシンセがバランス良く組み込まれ、より高いレベルの密度と結合を誇る。合金からカーボン、プロトタイプのデルタ構造から、より堅牢なハニカム構造へのコンバート(convert)。

毎度、櫻井敦司作詞の世界観に蹂躙される宿命にある星野曲にあって、この“七つのヴェイル”は、前作「アトム 未来派 No.9」の今井曲、BOY セプテムペッカータモルターリアの“七つの大罪”に掛けている節がある。「No.0」でのFemme Fataleは6曲目だが、実質1曲目の胎内回帰をループした1と数えれば、やや強引だが7曲目になる仕掛け。


さあ 幕が降りるよ 千夜一夜 紅く染まってゆく

おまえの唇 地獄よりも熱い

真っ赤に濡れて わたし踊る
七つのヴェイル舞うよ
狂わせてやる 酔わせてやる
おまえに口づけよう






07. Ophelia
[作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]
夢になって、風に舞って、毒に酔って、甘い香りがする程メロウな、美しいドドスコ英彦節が炸裂しまくりの星野英彦作曲三部作の3発目ラストの大サービス。3色スミレ花びら大回転、曼珠沙華Ver.0オフィーリア。

思い出なんか要らないとwaltzの様に舞い散る。「雪でお化粧しましょう」を字余りっぽく歌う、ココがとても良き哉。
ジョン・エヴァレット・ミレー  「オフィーリア」(1852年)ロンドン テート・ブリテン美術館蔵


オフィーリア(英: Ophelia)は、1851年から1852年にかけて制作されたジョン・エヴァレット・ミレーによる絵画である。ロンドンにあるテート・ブリテン美術館に所蔵されている。オフィーリアはウィリアムシェイクスピアの戯曲「ハムレット」の登場人物であり、この作品では彼女がデンマークの川に溺れてしまう前、歌を口ずさんでいる姿を描いている。この絵を初めてロイヤル・アカデミーに展示されたときには広く評価されなかったが、その後その美しさや自然の風景の正確な描写が賞賛されるようになった。


Opheliaの歌詞には春と夏、そして雪でお化粧しましょうと冬を指す言葉が出てくるが、「秋」を指す言葉が見当たらない。
秋は英語で「Fall」もしくは「Autumn」
オータムは(収穫期)、フォールは fall of the leaf(落ち葉)から生まれた言葉。
川へと落ちたオフィーリアが、秋  「Fall」そのものを表していると推察。 

Fall in Love。永遠




BUCK-TICK 最高傑作 NEW ALBUM 「No.0」 全曲レビュー必勝ガイド【後編】へと続く。