田舎の町の真面目なダサイ高校生だったわたし。
本の虫で、高校受験を控えても夜通し「大地」や「風とともに去りぬ」などを読んでいた。

無事高校生となり、今までの井の中の蛙と違って実にいろいろな人たちに出会った。
自分が足元にも及ばない頭脳の人たちや金持ちがいっぱいいるんだとマジわかった時代でもある。
ヨット部の男の子たちは日に焼けてどっか不良っぽくかっこよかった。
恋に恋したころだった。
そしてそのころは、GSブーム。雨後の筍のようにGSが誕生した。
そんな中でザ・ゴールデンカップス
長い髪の少女が大好きだった。

ボーカルはマモル・マヌー。胸をときめかせた。
リダーのデイブ平尾はみんなのまとめ役。
メンバーには戦後の落し子も・・

今はない「ラテンクオーター」というライブハウスに来ることを知り同じクラスの友達とその友人と一緒に出かけたのがライブハウス初体験だった。その後もないから最初で最後?
そのときに買って着ていった服の色も鮮やかに思い出に残る。
マモルの大ファンだったけどあとで思うとデイブの声があってのマモル。
そのデイブが今日10日亡くなったという。
ずっと歌っていたとハマの友人に聞いていた。
聴きたかったな・・・。あとで言っても遅い。今日できることは今日やらねばならぬ年になったのだ。

青春の思いではどこまでも鮮やか・・・
デイブ、ありがとうそしてお疲れ様。
今夜は何度も何度もこの曲を聴いて、追悼させていただきます。



  長い髪の少女

長い髪の少女 孤独な瞳
うしろ姿悲しい 恋の終り
どうぞ僕だけに 心をうちあけて
どうぞ聞かせてね 愛の物語

雨によごれた町で あなたはひとり
なくした恋なのに 影をさがす
きっとあの人は 忘れたいのさ
甘いくちづけと やさしい言葉


長い髪の少女 涙にぬれた
たそがれの中で 誰をさがす
つらい恋だから あなたは祈る
つらい恋だから 愛の物語
トゥルル………