以下のような記事を書きました。
この検討をした結果、特に開成・筑駒併願の場合、2月の勝負を安心して迎えるためには、1月校の確保はやはり重要だと思いました。
そして、開成・筑駒を受験校として考える場合、候補となる1月校はやはり渋幕がメインになってくると思います。
そこで、特に筑駒の出願可能区域内における渋幕の通学可能エリアの限界を探っていきたいと思います。
もちろん渋幕はとても良い学校で、私はもともと渋幕推しでしたので、(開成・筑駒はさておき)純粋に渋幕を受験させたい、でも居住地は東京寄りがいい、という皆様にも参考になるかと思います。
限界はDoor to Doorで90分程度か
通学可能エリアを考える場合、どのくらいの通学時間を限界と考えるべきでしょうか。
考え方は各家庭により異なってくると思いますが、ドアトゥードアで90分くらいが限界でしょうかね。
自宅の最寄り駅までの時間は当然バラバラなわけですが、ここは10分として考えましょう。この10分と、渋幕から海浜幕張駅等の時間を差し引くと、通学可能圏は以下のようになります。
JR京葉線海浜幕張駅(徒歩10分)まで70分圏内
JR総武線幕張駅(徒歩16分)まで64分圏内
京成線幕張駅(徒歩14分)まで66分圏内
(なお、上記はあまり大きな違いがないので、一番近い海浜幕張駅を目指す前提で考えます)
従って、自宅が最寄り駅の直ぐ近くだ、ということであれば、以下に記載するよりもう少し先の駅でも行けることになります。
なお、開成・筑駒受験生を前提にしますので、筑駒学区内という条件も加わります。
主要ターミナル駅までの時間
海浜幕張駅から主要ターミナル駅までは以下のような所要時間となります(8:15に海浜幕張駅に到着前提で検索)。
東京：36分
北千住：52分
上野：56分
品川：58分
新宿：59分
渋谷：59分
池袋：63分
中野：64分
赤羽：68分
川崎：69分
武蔵小杉：69分
海浜幕張駅まで70分圏内と考えると、上記の駅までにかかる時間を考えて頂ければ、だいたい圏内かどうかはわかりますね。
筑駒学区を前提に、千葉に近い方から沿線毎にみていきましょう。
【参考】昨年の筑駒募集要項からの出願可能な通学区域抜粋です↓
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【東京都】 23区，昭島市，稲城市，清瀬市，国立市，小金井市，国分寺市，小平市，狛江市，立川市，多摩市， 調布市，西東京市，八王子市，東久留米市，東村山市，日野市，府中市，町田市，三鷹市，武蔵野市
【埼玉県】 朝霞市，川口市，戸田市，新座市，和光市，蕨市
【千葉県】 市川市，浦安市
【神奈川県】 川崎市，相模原市（南区，中央区，緑区の相原・大島・大山町・上九沢・下九沢・田名・西橋本・ 二本松・橋本・橋本台・東橋本・元橋本町），大和市，横浜市（青葉区，旭区，神奈川区，港北区， 瀬谷区，都筑区，鶴見区，中区，西区，保土ヶ谷区，緑区）
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千葉
千葉圏内の筑駒学区は市川、浦安のみなので、渋幕通学には全く問題ありません。当然出願可能区域です。
山手線内
まず山手線の内側エリアは、最も遠い池袋も圏内ですのでまず大丈夫そうです。
上野・日暮里・北千住界隈起点沿線
JR常磐線：金町駅も圏内ですので、23区内ならまず大丈夫です。
つくばエクスプレス：六町駅も圏内ですので、こちらも23区内なら大丈夫です。
東武線：竹の塚は圏内なので、23区内ならいけます。
舎人ライナー：西新井大師西より先は圏外になってしまいます。
王子・赤羽・巣鴨界隈起点沿線
南北線・埼玉高速鉄道：王子がギリギリです。
京浜東北線・埼京線・高崎線：赤羽がギリギリです。
都営三田線：本蓮沼がギリギリです。
結構このあたりは厳しくなってきます。下で検討しますが、埼玉は武蔵野線沿線でないと渋幕通学は厳しそうです。
池袋・高田馬場起点沿線
そもそも池袋から渋幕が63分かかるので、乗り換え時間も考えると、せいぜい池袋や高田馬場から1、2駅が限界ですね。
新宿起点沿線
中央線：高円寺がギリギリです。
大江戸線：東中野がギリギリです。
京王線：笹塚がギリギリです。
小田急線：代々木上原がギリギリです。
新宿から西も結構厳しくて、新宿から3駅くらいが限界ですね。
渋谷起点沿線
井の頭線：神泉がギリギリです。
田園都市線：三軒茶屋がギリギリです。
東横線：学芸大学がギリギリです。
渋谷からも3駅程度が渋幕通学への限界になります。
目黒・五反田起点
東急目黒線：西小山がギリギリですが、大岡山は大井町線ルートでギリギリ通学圏です。
東急池上線：長原がギリギリです。ちなみにこれも大井町線ルートです。
東急線沿線もそれほど西には行けません。ただ、大井町駅からりんかい線というルートがあるので、大井町線沿線は大岡山くらいまでなら渋幕に通えます。
品川・大崎起点
横須賀線：武蔵小杉がギリギリです。
東海道線・京浜東北線：川崎がギリギリです。
京浜急行：平和島がギリギリです。
結構いけるなと思うのはここです。やはりJRは速いんですね。川崎駅や武蔵小杉駅も渋幕までがんばれば通える範囲です。
埼玉
最後に埼玉は、上記のとおり都心に出るルートでは渋幕は厳しいです。可能なのは武蔵野線ルートですね。
武蔵野線：西浦和がギリギリです。
ただし、さいたま市は筑駒学区外なので、渋幕通学可能＋筑駒学区内に当てはまるのは東川口駅だけですね。
まとめ
以上ざっくりとまとめます。
筑駒学区内で渋幕通学可能エリアは以下のような感じです。
・千葉(市川・浦安)は問題なし。
・筑駒学区内の埼玉県は渋幕通学は難しい。
・東京23区の山手線より東側は問題なし。
・東京23区の西側は山手線駅から概ね2-3駅まで。市部は全面圏外。
・東京23区の南側は、JRを使えば川崎・武蔵小杉までは圏内。
開成・筑駒が本命の子が、1月に渋幕を受験するためだけに上記のエリアに引っ越すというのはさすがにナンセンスですが、もしこれから居住地を選ぼうというご家庭の場合は、いろいろある要素の一つとして考えてみてもいいかも知れませんね。
さて、上記を調査していて、開成との併願者が非常に多い聖光学院の通学圏はどこまでいけるんだろうということが気になりました。渋幕通学圏と重なるエリアがどのあたりか興味深いです。
そこで、次回は聖光通学圏について調査してみたいと思います。
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