奈良では4人の当事者の方にお会いしました。
聞きたいことは頭に入切りらないほど沢山あったのですが、初対面で質問攻めは重たいかなと思っているうちに
元々忘れっぽい私は聞きたかったことを段々と忘れて行きました。
それは一方で胸につかえていたものが溶けて無くなったという事かもしれません。
穏やかで居心地の良い空気の中で同じ時間を過ごしていると、それだけで十分心が満たされて来ました。
きっと皆さんから何らかの癒しを受け取って、抱えていた孤独が手当されたのだと思います。
笑顔で生き生してる印象しかなかった当事者の方々。
好きなことを軸に様々な社会参加をされている。
ここに至るまでは当然苦難や挫折があったでしょうに
外に出て、人に会って色んな人達と活動してるなんて、凄いパワーです。
それにしても、お互い似た経験があるのかと言えば、それまでの人生も認知症の症状も復活までの対応も、本当に人それぞれで、同じ軽度認知症でも人によってこうも違うのか!というのは今回の気付きです。
だから回復のためにそのまま人の真似をするだけではダメだし、周囲の人が認知症を印刷物で理解するのもちょっと違っていそうです。
職場に「配慮事項」を伝えることも仕事によっては説明が簡単じゃないと実感しました。
私がしたい社会参加の形は企業で働きながらダイバーシティの資質を肌感覚で知ってもらったり、多様な人が適正に結びつきやすい仕事を発掘をしたり、横に横に繋がって様々なことが循環する仕組みをつくること。
だけど、そのはるか手前、入社直後にコケしてしまい、目標はとんでもなく遠のいてしまっています。
ボーっとしている私を立ち止まって見ている鹿さん。
「そなたは、どこを目指しておるのじゃ?」って聞かれてます?