大ケガを負い、一線を退いていたスタントマン=コルト。
愛する元カノ、ジョディーの初監督作で久々に現場復帰するが、
主演が突如失踪してしまう!
行方不明のスターの謎を追ううちに、
コルトは危険な陰謀に巻き込まれることに…
彼は己のスタントスキルで、この危機を突破できるのか!?

 

 

 

 

 

予告編だけを頼りに劇場に行ったのですが、あの「ブレット・トレイン」の監督作品ということで、勝手に期待値を上げたのが間違いだったようです

 


 

 

ライアン・ゴズリング(コルト)と、

 

エミリー・ブラント(ジョディー)の、

 

二人の共演に、「贅沢な配役」と喜ぶか、「スターの無駄遣いだよ」とため息をつくか

 

 

 

「ブレット・トレイン」も、

ハチャメチャな映画でしたが、ベースに伊坂幸太郎の「マリアビートル」があって、物語が収斂していく様子に安心感がありました

 

 

 

スタントマン出身のデヴィット・リーチ監督は、スタントマン讃歌の映画を作りたかった、そこはよく分かります

 

こんなギネス記録を達成し、

 

市街地ロケでの車中の格闘、色鮮やかな爆煙を潜り抜ける砂丘のカーチェイス、谷を飛び越える車の大ジャンプ、敵に火を吹きかけて逃げ出したり、ヘリコプターから(中指を立てながら)落下する主人公コルト

 

 

ただ、何とも大雑把な作品過ぎました

 

「フォールガイ」は、(中途半端な)ロマコメ風味と、罠に掛けられた男の逆襲、そしてスタントのてんこ盛りで、観る者にカタルシスを感じさせよう、としたのでしょう

 

ハマる人にはハマる作品なのでしょうが、私にはテンポの緩さと話の粗ばかりが目立ってどうも収まりが悪い

 

そして、元カノの初監督作品の成功を、自身の汚名を雪ぐことより優先するコルトと、それに感動するジョディーの姿

そこを強調した演出に、マッチョな思想を感じる私はへそ曲がりでしょうか?

 

 

画面を二分割して見せたエンドクレジットのスタントシーンは、まさにお約束で、それでもそこは楽しめました

 

 

 

 

しかし、そこを待たずに多くのお客さんがゾロゾロと席を立って出て行くのは残念でした

 

 

 

本作を観たスクリーンは、4.5x10.9m、音響は7.1ch、席数191の中規模劇場

その中程、スクリーンを見上げるような席で観たのですが、画面がやけに暗く、色も褪せた感じです

 

もしかすると、デジタル映写機のライトの使用時間が大分経っているのかなあ、

これは、IMAXとかドルビーシネマとかで観直すと、この作品の面白さをもっと感じられるかもしれない

そんな思いもチラッと頭をよぎりました

 

 

では、これをもう一回観直す?

 

難しいところではあります