大学の同級生に都立両国高校出身者がおりました

彼曰く、「ウチの高校は『下町の学習院』と言われてるんだ」

 

今はどうなんでしょうね、中高一貫校として、「勉強の両国」という伝統はしっかり受け継いでいるそうですけど

 

 

上も下もない田舎モンには、そもそも「下町の〇〇」が理解出来ない、「学習院」の有り難みも感じませんし、そう言われても、ポカンとするしかない訳です

 

 

そして、この方が歌舞伎界のニュースターになって、

坂東玉三郎

 

そしたら、この方が、「下町の玉三郎」と呼ばれて、

梅沢富美男

 

 

何となく「下町の〇〇」のニュアンスが分かったような気がしました

 

 

 

さて「ドミノ」です


 

 

昨年10月に書いたように配信を待つことにした「ドミノ」

 

いつの間にかNetflixで配信が始まっていました

 

 

てっきり、「ヒトを操る超能力者vs根性だけの普通の刑事」モノかと思ったら、意外過ぎる展開に引き込まれていきます

 

 

 

娘を探す刑事は、その鍵を握る“絶対に捕まらない男”を追い、現実と見紛う“世界”に踏み込む。

 

次々に、はまっていくどんでん返しのドミノの連鎖。

 

待ち受けるのは、想像の3周先を行く驚愕のラスト!

 

必ず、もう1度観たくなる、世紀のアンリアル・エンターテインメント。

 

 

 

銀行強盗、追手に怯える霊能力者、留置所の殺人、国境をスルリと抜けてメキシコでの逃走劇

空を覆う鉄道線路、立ち上がる街並み

 

 

これは現実か、誰かに見せられた夢なのか

93分の本作は、サクサクと話が進み、60分でネタばらしのどんでん返し

 

実は、ここまで観せられた一連の活劇は、全て小さな施設の中で繰り返された仮想世界の出来事

 

刑事の車はゴルフカート

「銀行」とか「警察署」とか看板を付けたポールの枠組み、メキシコの街並みはショボいオープンセット、それらをコンテナ置き場のような広場に展開する

 

 

出て来る人物、モブも含めて皆、能力の差こそあれ超能力者

敵のボスも、刑事自身も、騙し騙されの壮絶な化かし合いを繰り広げる

必死になって探している筈の行方不明の娘、いたいけな少女も実は最強の超能力者だった

 

 

ミッドクレジットで、ラスボスは生きていた、も、お約束

 

 

 

 

予告編にもあったこのカットです

あ〜、このインセプション味好きだなあ

 

 

と思っていたら、映画ライターのてらさわホークという方が、「ドミノ」を評してズバリ言っていたとか

 

 

 

 

 

 

「下町のインセプション」

 

上手いこと言うなあ、さすが、プロ

 

 
 
物語の規模も、製作にかけたコストも、「インセプション」に例えるのは無茶な話ですが、それでも変に納得
 
 
 
まあ、映画のいいところは、「山の手風」だろうが「下町風」だろうが、料金が同じこと
 
今のNetflixならどちらも「見放題」です
 
 
映画館で見逃して残念、とまでは言いませんが、これは意外と面白かった作品でした
 
 
結構、ハマる人にはハマるんでしょうね
 
 
 
「下町のナポレオン」てのもありました