日本では、2018年T・ジョイ博多に初導入され、まだ全国で10スクリーンしかない新しい上映システム、「ドルビーシネマ」です

IMAX同様、入場料金に6~700円の追加料金がかかります

 

 

「黒がバキッとした画面が最高」とか、

「THE BATMAN-ザ・バットマン-」(2022年)の、

あの暗い画面を堪能するには(当時都内一館だけだった)丸の内ピカデリーのドルビーシネマ一択、なんて噂は聞いていたのですが、あまり食指が動かず、私は未体験のままでした

 

 

そもそも「ドルビーシネマ」とは、

 

ドルビービジョン

観客の目を引き付けるような一瞬一瞬を表現する色鮮やかでリアルな映像で、生き生きとしたアクションを創り出す

とにかく黒が凄い、暗いシーン、動きの激しいシーンでもクリアに描く

 

ドルビーアトモス

息をのむほどリアルなサウンドが観客の周りを流れるように移動して、力強く躍動的な体験を生み出し、観客は物語の中にいるような感覚になる

単なる爆音ではなく立体的な音響効果の実現

 

シアターデザイン

エントランスからインテリアや座席に至るまでのあらゆる側面のデザインが一体となって、独自の臨場感や迫力のある体験を生み出す

丸の内ピカデリー、ドルビーシネマのエントランス

 

通常4〜5百席は設置できそうな劇場に、2〜3百人分のゆったりとしたシートを設置

館内全体の黒みが強い配色と背もたれの高いシート

隣の席との間隔も広く足元にも余裕があり、他人の存在に煩わされる感じも少ない

 

 

関東には4スクリーン

 

MOVIXさいたま(2019年改装、導入)

 

丸の内ピカデリー(2019年改装、導入)

 

新宿バルト9(2022年改装、導入)

 

T・ジョイ横浜(2020年新設)

 

 

 

先日、ドルビーシネマを観てみよう、とふと思いついて、ここは関東では唯一、初めから専用設計された劇場、T・ジョイ横浜へ

 

 

T・ジョイ横浜は、2020年に開業した東映系のシネコンです

横浜駅に隣接した駅ビル、JR横浜タワー内(8~10F)にあり、

駅改札口から外に出ることなく劇場に行けます

 

スクリーンは九つ

8階しかエレベーターは使えないようにみえますが、車椅子利用者などには、スタッフが9、10階にエレベーターを使って案内して頂けるそうです

 

駅チカで便利なのに、週末でも空いているシネコンです

 

9Fラウンジ

 

さて、ドルビーシネマ、シアター4に入ってみると、

この落ち着いた雰囲気、私の短い脚では絶対前の席を蹴れない、その広々とした足元、大きめのシートに深々と座り劇場内が暗くなると没入感が一層増します

程よい傾斜のある席ですので、前の席が気になることも当然ありません

追加料金千円のナンチャラシートでも、前の客の頭でスクリーンが見切れてしまう、どこぞのIMAXのポンコツぶりとついつい比較してしまいます

 

観に行った作品は、

マイアミの夜景の美しさ、カメラが縦横に動く激しいアクションシーンも残像が変に流れるような感じがなく、ハッキリクッキリ映し出されます

 

ドルビーシネマ版のポスタービジュアル

 

 

もう一作、「クワイエット・プレイス DAY 1」

映像が凄い、という印象はありませんが、

 

音をたててはいけない世界、その緊張感と恐怖、無音状態から突如響く発電機、些細な音をきっかけに始まるエイリアンの一斉攻撃の凄まじい音響、噴水の内側や雨に紛れて交わす内緒話、轟く雷鳴、その立体感

 

 

存分にシアター4のドルビーシネマを堪能してきました

そして、もう一つ気が付いたことが

車椅子スペースが観やすい場所にあります

 

一般の方の入り口はこの建物の8階部分ですが、車椅子利用者は9階非常口を利用します

 

 

他のスクリーンは、一般的なシネコン同様、車椅子スペースは最前列にしかありません

ドルビーシネマだけ(比較的)まともな場所が用意されています

実際には、もっとスクリーンは大きく目の前に迫ってきます

 

 

 

ドルビーシネマもIMAX同様、スペクタクルを楽しむには最高の上映システムです

 

その落ち着いた?館内の造りやシートも気に入りました

 

 

今度は、丸の内ピカデリーか新宿バルト9か?

ドルビーシネマ探訪に出掛けてみましょうか