先日、住宅地の価格について調べていたところ、
田園調布に関して気になる記事を見かけたので紹介します。
田園調布は有名な高級住宅街の一つです。
この田園調布が高級住宅街であるのは「田園調布憲章」
という建築協定の存在が大きいと言われています。
建築協定とは、一定の区域内の関係権利者全員の
合意のもとに,建築物の構造・用途等に関して
基準を定める協定で、通常、建築基準法よりも厳しい
ものを定めます。
田園調布憲章について
一部を抜粋してみると、
・建物は高さ9m、地上2階まで
・土地の最低面積は165㎡以上
・ワンルームマンションの建設はできない
・駅前と商業地域以外に、店舗は出せない
・塀ではなく、生垣にすること
・もし塀にするなら、高さ1.5m以下のフェンスか柵
のみとすること
等の厳しいものであることがわかります。
これらの厳しい規定があるからこそ高級住宅街として
の田園調布があるわけですが、現在この憲章が逆に
問題となっています。
それは、
・敷地の最低面積が決められている為、相続が発生し土地が
分割されると建築不可の土地になることがある。
・建築協定が厳しいエリアは不動産業者が買いたがらない。
等です。
かなり昔の話ですが、田園調布に行った事があり、その時は
立派な高級住宅が建ち並んでいることに素直に驚いた反面、
一家族が住むには広すぎる住宅が多いとも思いました。
有名人も数多く居住している田園調布の現状は、
時代の流れであるとは言え、少し寂しい気もします。