保健所から色々と聞き取りがあり、判明したことがある。
私は、父の濃厚接触者ということでPCR検査を受けることとなったが、
喉の痛みが出た日にちを症状が出た日とすることになったのだ。
結局、今回の経緯を辿ると、
家庭内感染の最初の発症者は私だったのだ。
別の機会に書きたいと思うが、外出はほぼしていなかったが仕事に行っていた。
仕事内容的に、自分は職場で感染したとしか思えなかった。
それはどうやら同居している家族みんなが思っていることのようだった。
私が最初の発症者=自宅療養の解除日も一番早いということになり、
私は陽性連絡が来た翌々日にはもう外に出ても良いとの連絡が保健所から来た。
不思議な気分だった。
なんかあっけなく終わったなと。
そして、知らなかった現実を説明された。
「お子さんは、本日から2週間自宅待機となります」
え?今日から?聞き返した。
子は「検体採取日から2週間」もしくは「父がホテル療養になった日から2週間」だと思い込んでいた。
考えてみれば、確かに…というところではあるが、
陽性者の母と過ごしていた間、どんなに隔離を頑張ろうとも、保健所がそれを確認する術はなく、隔離していなかったものと考えられるようだ。
「陽性者であるお母さんの自宅療養が解除された日から2週間です」
と再度言われた。
結局、家族の体調不良により自主的に欠席していた日を含め、
子は23日間の自宅待機(正しい表現が不明)となった。
陰性なのに、23日間も。
これでも不幸中の幸いというべきか、
母が全くの無症状の陽性であれば、
検体採取日から10日間の自宅隔離からの、2週間自宅待機。
単純計算でも24日間。
自主的な欠席を含めると、31日の自宅待機となる。
1か月だ。
不謹慎だが、自分に症状があり、ちゃんと申告して良かったと思った。
そして、子はつぶやいた。
「陽性だったらよかったのに…」
そうなのだ。
陽性であれば、検体採取日から10日間の健康観察なので、
自主的な欠席を含め、17日の自宅待機である。
今回の子のケースで、一番自宅待機が短いのは、陽性で症状がなかった時なのだ。
仕方ないとは分かっていても、もやもやした気持ちが残った。
陰性だったら嬉しいはずなのに。
いや、結果的には陰性でもちろん良かった。
どんなことが起こるともわからないのだから。
子は自宅待機中の23日間、ずっと元気だった。
今は元気に登校できている。
それでも、子どもが1か月も学校を休んでいたら、クラスメイトはどう思うだろう。
コロナですって宣言しているようなものではなかろうか。
社会復帰をしてから、
自分を含め、家族はそれぞれのコミュニティで誹謗中傷のような気分を害する出来事に遭遇することとなる。
子を除いて。
今のところ、私の知る限り、小学生の子だけが、不快な思いをせずに済んでいる。
これが、現実だ。