『チビ彼日記』チビ彼がハート型の貯金箱に貯めてる意外な理由とは?

 ある日のこと、チビ彼(小学生の息子)と
サイゼリヤに2人でランチに行きました。
 
「そういえば、私が100均で買った貯金箱にお金どんどん入ってえるけど」
 チビ彼が2人で貯めようといい出した
ハート型の貯金箱がありました。
「僕、高校の入学金貯めてるんだ」
 県立高校の入学金は、確か5,680円でした。

 入学金を小学生のチビ彼が貯めてるとは、
いい意味で私は驚きました。

 同時に、チビ彼姉の昨春の入学金の件は、
いい影響をチビ彼に与えたのだな、
とちょっぴり誇らしくなりました。

 実は、昨春、チビ姉が希望の高校に合格した際、お祝いを兼ねて、将来、私と旦那が万一早死にしたときは、兄弟で助けあう、流れになるよう、
チビ彼とチビ彼兄も1,000円ず入学金を出して、あとは私と旦那で出資して、みんなで
入学金を出し合った経緯がありました。

 
「偉いねえ」
「将来、どこの高校にいきたいの?」
「入れたらK高校」
 地元の由緒と伝統ある高校の名をチビ彼は、謙虚な感じで口にしました。
「何で?」
「おじいの出た高校だから、チビ彼も入ってね、っておばあが言ってたから」
 何とも素直すぎるチビ彼なのです。
「入れるかわからないけど」
 チビ彼は、はにかんだ笑顔を見せました。

 その後、チビ彼の注文したピザと私のハンバーグがテーブルに到着しました。

 さて、数日後、わたしは、100均で
今度は、30万円貯サイズの貯金箱を買って
きて、チビ彼の貯めた貯金箱の横に置きました。

「これで、大学の入学金も貯めて」
「こんなに?」チビ彼は屈託のない笑顔でいいました。

 流石に大きな30万円用貯金箱に貯まっていく気配はあまりありません。

 が、AT M前。
チビ彼の笑顔が頭によぎり、
隠れてチビ彼名義の通帳にせっせこ、
いつの間にか入金している私なのでした。




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チビ彼とお菓子のタバコ

                      

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