泣いてばかりいた幼馴染は引っ越してしまった。
「涼太ぁ…嫌だよぉ…ここにいたいよぉ…!!」
「んなことできないだろ?またいつでも戻って来いよ。ていうか泣くな。」
「戻ってきたら、また遊ぼうね!!」
「わかってる。待ってるから。」
そして今日。
あいつが戻ってくることになったのだ………!!!!!!!!!
「ふふーんふふんーんー」
「なんだよ。涼太。音痴な鼻歌歌ってるけど。」
親友の、翔は、寄り道しながら買ったクレープを食べながら俺に向かって言った。
「まぁ~嬉しいことがあってさぁ~!!!っていうか音痴ってひどくね!?」
「へぇ。女か??」
「まぁ女だけど…んなんじゃねぇよ。幼馴染。」
「ほうほう。好きなのか!!!!!???そいつのこと!!!??」
翔は、ニコニコしながらそう言った。
好き…か…
「別に???幼馴染なだけだって。あ、俺こっちから帰る。」
「ん?なんでだ?」
「あいつチョコケーキ好きだったからさ!!買いに行ってやるんだよ!!じゃーなー!!」
「おう。じゃーな!!」
俺は、向井 涼太。18歳。
あいつのために今、ケーキを買っているところだ。
ていうかチョコケーキだけじゃしょぼいか…。
他にあいつの好きなものってなんだっけ…クレープ?プリン?
「いらっしゃいませ~!!」
「あ、チョコレートケーキと…ショートケーキお願いします…。」
...
..
.
「ついた…久しぶりだな…。」
.
..
...
「ただいまー!!」
「おかえり。もう月ちゃん来てるわよ。」
「え!?マジかよ!あ、これケーキ。あいつ用だかんな。」
「はいはい。早く部屋に行ってきなさーい。」
階段を上がっていくと、いつもなら何も思わない部屋のドアも
なぜかドキドキしてきた。
ていうか…いい匂いがする…。
あいつの匂いか…??
ガチャッ...
「よ…よう。月子。」
「…久しぶり。涼太。」
長い綺麗な黒髪に、大きな黒い目。
白色のワンピースに、可愛い笑顔。
え…こいつめちゃめちゃ可愛くなってねぇか!!!!!!!!!!!!!!!!!!??????????
すげぇ…すげぇ変わりすぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「…涼太。変わってないな。」
「そ…そうか?ていうかお前が変わりすぎなんだよ!!!びびったし…」
「別に変わってないと思うんだが…」
ていうかあいつ女みたいな言葉言わないな。
なんか男みたい…。
「………。」
「………。」
こいつ…前なら
「涼太!!!!早く遊ぼう!!!!ねぇねぇねぇねぇ!!!きゃあああっほおおおっ!!」
だったのに………
めちゃめちゃおとなしくなってねぇ!?
「あ、涼太…。」
続く。