「本当はコントロールできないのに、できると思っている」のです。この勘違いが、様々な苦悩の発端になります。
転載元:もっと あの世に聞いた、この世の仕組み
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(ここから)
「不在」
「時間は幻想」というのも、「世界は幻想」というのも、「わたしは幻想」というのも、別のことではなく、同義語のようなものです。
その気づきにおいて明らかになるのは、「主体」の不在。
ずっとあると思っていた、主体が存在しないことに気づいたとき、それまで当たり前に持っていた価値観や常識が崩れ落ちます。
価値観や常識といわれる概念がそこにあっても、その概念を「持っていた」はずの主体がないのですから、落ちて当然です。
そして、「あった<わたし>」がなくなるのではなく、「元々なかった」ことに気づくのですから、
【無我】というのは、「我が無くなる」という「消失」ではありません。
元々「我が無かった」のですから、何も失っていません。
ただ、「<わたし>という主体がある」という感覚・概念が落ちるだけです。
以前もお話しましたが、僕たちが日々感じている「主観」。
これによって、「主体」があるような感覚が生まれます。
その「主観」を得ている<わたし>という「主体」が、世界(わたし以外)と関わり、出来事をコントロールしている(コントロールしよう)という気持ちが生まれます。
でも本当は、なんと、その主体は存在していません。
本当は無いのに、あると思っている。
つまりは「本当はコントロールできないのに、できると思っている」のです。
この勘違いが、様々な苦悩の発端になります。
どうして世界は、<わたし>の思い通りになってくれないんだ!
と。
ちょっと無理がありますが、こんなたとえ話をしてみましょう。
ふと気づくと、Aさんの目の前に、アンテナのようなものがついた1台のミニカーが走っていました。
そのミニカーには、Aさんの名前が刻まれています。
そして、なぜかAさんの手には、いつの間にかリモコンが。
周りを見渡すと、Aさんと同じようにリモコンを持ち、自分の名の刻まれたミニカーにそれぞれ視線を向けている人たちが大勢います。
その状況から、Aさんは「私の名の刻まれたあのミニカーは、いま私の手にある、このリモコンでコントロールしているラジコンカーでは?」と思うに至りました。
が、しかし。このラジコンカーは、なかなか思うように動いてはくれません。
止まろうと思っても走ってるし、走ろうと思っても止まってるし、右に曲がろうと思っているのにまっすぐ走るし、バックしようと思ってるのに左前に進む。
かといって、全部が全部うまくいかない訳でもなく、時には思った通りに動いてくれるときもある。
それどころか、思っている以上に軽快な走りを見せることもある。
「なんなんだ、これ?」
自分の思い通りに動いてくれない状況に、Aさんの頭には「なぜ、100%思い通りに動いてくれないのか」という疑問が浮かびます。
そしていくつかの仮説を立てました。
1.操作方法を誤っている。
2.操縦の才能・センスがない。
3.ラジコンカーが壊れている。
4.リモコンが壊れている。
5.両方壊れている。
6.私の知らない操作方法があるのかもしれない。
7.他人のリモコンの発する電波と混線している。
8.誰かが妨害電波を出しているのかもしれない。
9.リモコンの操作だけではなく、念力も必要なのかもしれない。
10.信心が足りないかもしれない。
11.前世の罰かもしれない。
12.何かの祟りかもしれない。
13.異常気象のせいだ。
14.ロスチャイルドの陰謀!?
etc...
と、いろいろと仮説を立て、改善や対策を進めますが、なかなかうまくいきません。
世界中で操作説明書を探しても見つかりません。
相変わらずラジコンカーは、思い通りに走ってくれないのです。
そう。
このミニカー、もとからラジコンではなかったのです。
手元のリモコンとはまったく関係のない、操縦者不在の自走式ミニカーだったのです。
でも、Aさんにはその可能性がまったく見えなくなっています。
なぜか?
それは、自走式ミニカーをラジコンカーだとすっかり思い込んでいるからです。
手元のリモコンで操作できると、確信しているからです。
そしてそれは、「思い通りに動くときもあるもん!」という経験に基づく確信です。
だからこそ、Aさんの探求は、常に「操作方法」へと向けられます。
「わたしの思い通りに走らせるには?」
さて、このAさんの探求が報われる日はくるでしょうか?
(ここまで)
ありがとうございます
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