皆様こんにちは。吉沢工業の吉澤浩司です。
まもなく大阪でG20首脳会議がおこなわれます。
大阪は厳戒態勢ということで、物流にも大きく影響を及ぼして
いるようです。
大阪方面へは荷物を発送しても届けられないそうです。
また、大阪からの出荷もできないとか。
我が社は大阪方面の取引が少ないので、影響はありませんが
かなり困っている会社もあることでしょう。
さて、今回のG20の議長国でもある日本は、この首脳会議で
海洋プラスチックごみ問題も含めたプラスチックに関する今後の
方向性を提示することになっております。
既に先日長野軽井沢で開催のエネルギー・環境大臣会合では、
「2020年からレジ袋有料化」を発表しています。
6月15日の日経新聞の記事より
そして週末にはもう少し踏み込んだ形でプラスチックに関する環境
対策を発表しますが、その中身について大変関心を持っております。
プラスチック製の包装容器の使用禁止といった極端な対策とは
ならないと思います。
これまでの聞こえてきている部分からすると、
出来る限り「リサイクル」、プラごみは「輸出禁止」、石油由来
プラスチック原料の「バイオマス原料への置き換え」、こんな
ところなのでしょう。
その中でも「バイオマス」について二酸化炭素の排出量削減目的を
含め推進させようということなのですが、ちょっと心配なのが、
バイオマスの割合というか、植物由来度がどの程度であるならば
良いのかという点。「植物由来度10%でもいいですよ~」なんて
ことになったら、昔のごみ袋に炭酸カルシウムを添加したような、
意味のないことを国を挙げて進めることになるんではないかと。
「とにかく重量で10%植物由来のものを混ぜればokですよ」なんて
ことになると本当に環境に負荷がかからないかなど関係ない製品も
出てくるのではないかということです。
例えばポリエチレン単体であれば15ミクロンの厚みで十分強度が
足りるのに、10%植物由来材料を添加することで、同等の強度を
出すために、18ミクロンの厚みが必要になったとすると、トータルの
ポリエチレンの使用重量は増加します。
それでも「バイオマス10%」だから環境に良いなんてことは最悪です。
お役人の方々は、もちろんこんな愚策は作らないはずだと信じています。
今週末は、我々にとって非常に関心が高い会合、一字一句読み取ります!