キャリアアップ助成金・正社員化コース ~パートタイマーへの助成金活用~
キャリアアップ助成金・正社員化コースの中で、パートタイマーの助成金活用について説明します。
最大のポイントは、
有期契約(期間6ヶ月以上)であるパートタイマーを無期契約に転換することです
無期契約に転換することにより「有期→無期」があてはまります。
厚生労働省のリーフレットを見ますと、「有期→無期」は、対象者1人につき28.5万円(生産性要件36万円)が受けられる可能性が出てきます。
パートタイマーを正社員に転換する必要はありません。
(もちろん有期契約パートを正社員に転換すれば「有期→正規」の適用となります)
所定時間が短い、時給制のパートタイマーの状態で、無期契約に転換するのです。
正社員に転換するよりも助成額は半分(28.5万円)ですが、年間20名まで対象とできます。
社内の有期パートタイマーのうち、優秀で、長くいてほしいと思う方について、時給を上げて無期契約に転換することは会社としてもプラスであると思います。
要件として、無期契約後に時給を5%以上アップすることは必要です。
正社員化コースの他の要件も満たすことが必要です。
キャリアアップ計画から申請の流れも正社員化コースと同様です。
正社員化コースの助成額を見ますと、「有期→正規:57万円(生産性要件72万円)」が最も受給額が大きくこちらをチャレンジしたいところですが、正社員に転換することはハードルが高かったり、そもそも契約社員では採用が難しかったり、また、最近ますます労働局の審査が厳しくなりつつあり・・・等の事情があります。
正社員化コースにおいて「有期→正規」の1本狙いだけではなく、有期契約パートタイマーの無期転換も選択肢として十分検討の余地ありと思います。
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令和2年1月6日
社会保険労務士法人 ケーズ・インテリジェンス
※この内容は、令和2年1月6日時点のものです。法改正その他の事情により内容が変更される場合がありますのでご了承ください。