花瓶家人は華を嗜む。年に数えるほどだがデパートや 文化会館に出展し、撤去などの流派の雑務を引き受けている。サザエさんの家のように、我が家の下駄箱の上には毎週木曜日になると季節の花が生かっている。日頃は邪魔な花器たちもこの場所で出逢うと、いやはや久方ぶり、お元気でしたかなとなるが、ただでさえ狭い収納棚で見かけるとお主の出番は無いからお払い箱だ!と腹が立つ。やはり、花器は花を生けてこそ。私も用の美のある花瓶にならねば。