◆2004年 5 月 8日 ~旅日記より
昨夜はもの凄い強風だったように感じる。
チーラの宿はガタガタ揺れ(建物が古いせいもある)窓の隙間風が冷たかった。
そんなわけで今朝布団から出るのが遅れ、10時前に下へ降り朝食をいただいた。
バスのチケット(往復11000ペソ)を頼み、買い物など町へでかける。
サンチャゴ銀行で35000ペソをキャッシング、食料品の買い出し。
宿に戻りパンを食べながら、コース検討などをする。
トレッキングを何日するかで食料をどれくらい持つか決めないといけない。
結局、初日の様子でその後を決めることにして、夕方足りない分の食料を買い足しに出掛けた。
肉屋で値段も聞かずに客が大量に購入しているのを見て、私もそれを1kg以上購入したら、思ったより高値だった。
夕食は昨日同様に、ガスストーブの上で米を炊き、肉と玉ねぎを炒め、トマト、オレンジの夕食。
その後パンも食べたり・・・
●出費 5月 8日
●トマト2個340、豚肉(1.15kg)3320、米480×2、パン380、その他2710、宿代3000×2
バス代11000
計 24710(合計 248548ペソ)
1USドル⇒585チリ・ペソ
◆2004年 5 月 9日 ~旅日記より
今日も風強し家揺れる。
7時30分発なので、6時30分ごろに下へ降りるとチーラたちが居て少し驚いたようなので「1時間前だから」と言うと、まだ5時半だよと時計を見せてくれた。
そうだ!ここはチリなのでアルゼンチンと1時間時差があった!
2Fに戻り本を読んだり少しウトウトして7時過ぎキッチンへ下りると、チーラが朝食を用意してくれている。
外は雨降りで徐々に明るくなってくるが、バスはなかなか来ない。
チーラが8時ごろTELしてくれるがつながらないよう。
そのうちチーラもあきらめたよで寝てしまい、1人でキッチンで待つ。
9時前になり若奥さんが降りてきて、バスが来ないことを話すと電話をしてくれたが、オフィスは10時からのなのでつながらない。
そうこうしているとチーラの娘さんも降りてきて、バス会社の人の家まで行ってくれたが、「今日は1人なので出発しない」ような話だと、事情はよくわからないが、チケットには5月9日7時30分と書いてあるのに音沙汰ないのは納得できない。
チケットは結局明日出発に変更してもらえるよう娘さんの夫に渡した。
予定外に時間が出来たので自転車の掃除。
タイヤにタールが付着しており、非常に取りにくい。後輪はタールを併せ石も付着しており、諦めそのままにして、ブレーキシュー交換。
前回のブレーキシュー交換からわりと早く摩耗したように感じる。
町へ出て、セントロやエスペランサ湾を歩く。
まだ少し雨は降っているが晴れ間は多くなり、風は弱まってきている。
日中の風は、夜のような強風でないのは、いつものことだろうか。
アルマス広場の教会で、迷彩服とベレー帽の兵隊たちの楽器演奏が行われ、人々が足を止めていた。
特別な日ののか?
宿に戻り情報ノートにあるボリビア・ブラジルの走行情報を書き込んだりしていると、15時半を過ぎ、チーラの親類家族たちが来て食事準備を始めたので、寒かったが2階の部屋へ戻る。
宿には日本の雑誌「オール読物」があり、普段は手に取ることもない雑誌をパラパラめくりながら時間は過ぎて行った。
●出費 5月 9日
●パン510
計 510(合計 249058ペソ)
1USドル⇒585チリ・ペソ
◆2004年 5 月 10日 ~旅日記より
朝、風もやや弱くなり天気も良さそうで、ホッとした。
せっかくのトレッキングなので、天気だけは良くあって欲しいと願っていたから。
バスは7時30分にちゃんと来て、チーラが見送ってくれている。
トレッカーは私を含め4人と一般の乗客2人。
バスは撮影のために2箇所で停車してくれる。
車内でトレッカー客と話すと、ブラジル人のカップルで2週間ぐらいの旅を満喫しているとのこと。
英語がコミュニケーション言語で、お互いそんなに話せないのが良い距離感となっている。
ラグーナ・アマルガでトーレス・デルパイネ国立公園の入園料を払い(何日間でどこへ行くかを聞かれる)荷物をバスから下ろす。
ラス・トレースまで往復3500ペソなので、迷ったが、他の皆も向かうようで、私もそれに乗っかってみることにした。
ちなみにラス・トーレスでのキャンプ入場券もついていた。
7km進み到着すると、皆そこでキャンプをするようで、私は1人荷物を背負いミラドールへ向かい歩き始めた。
上り道に汗が噴き出る。
長袖シャツとスパッツのスタイルなのだが、やはり暑い。
冷たい風がときおり頬に当たるのだがね・・・。
チレーノキャンプ場まで1時間20分ぐらい歩き、ガイド資料では2時間ぐらいかかるようだったが、早く着くのには問題ない。
軽装の他のトレッカーとペースは同じようだね。
チレーノから今日のキャンプ予定地トーレスキャンプ場までは50分ほどで到着。
この時季は人が少ないことは承知していたが、今夜はなんと私1人で独占のよう。
テントを設営して、ミラドールへ登る。
岩や大きな石がゴロゴロしている所を50分ぐらい上り到着すると驚いた。
「うわぉ~~~」
自然に叫んでしまったほど美しい景色が広がっていた。
湖そして3つの岩山が特徴のトーレス・デル・パイネ(パイネの塔)の下側には雪が積もっているのも美しさが増しているよう。
ただ今の時間、反対側を太陽が照らし陰になっているのが残念。
せっかくなので、他のトレッカーに1枚撮影してもらう。
少し照れながらポーズもとる。
トーレス・デル・パイネ国立公園内の最高峰はパイネ・グランデ峰(3050m)だが、ここトーレス・デル・パイネ(パイネの塔)のアゴスティン峰は2850mで第2位の高さを誇っている。
風化の進んだ花崗岩の岩山の荒々しく美しい姿は公園名の由来にもなっている。
他のトレッカーたちは石に腰を下ろしパンなどを食べたり、ボ~と眺めていたり、それぞれの楽しみ方をしている。
私もしばらく石に腰を下ろし、風そしてこの場所の全ての自然を感じながら、心の底から癒されていった。
清々しい気持ちでミラドールを後にする。
時折強風が吹きつけ、バランスを崩しそうになるも、鼻歌を口ずさみながらキャンプ場へ到着。
冷たい水で頭を洗うと、頭が少し痛くなった。
ビニールを張った小屋のような建物があり、そこで食事をしたり日記を書きながら寛いでいる。
15時45分。
●出費 5月 10日
●入園料4500、バス代3500
計 8000(合計 257058ペソ)
1USドル⇒585チリ・ペソ