はじめに
近年、女性の身体問題として注目されるようになってきている月経随伴症状についてご紹介していこうと思います。
今回は、簡単な紹介になりますので深掘りしたい方は是非調べてみてください。また、最後に当院で行っている筋膜調整も関与していることをご紹介いたします。
目次
1. 月経随伴症状とは?
2. 月経の役割とは?
3. 治療目的のピルの有効性・筋膜による影響
【月経随伴症状とは?】
月経随伴症状とは、月経前や月経中に下腹部痛などの身体症状や、イライラなどの精神症状、人につらくあたってしまうなどの社会症状など様々な症状を指す言葉です。その頻度は、全女性の50~80%が経験しているといわれており、そのうち治療を希望されるまたは治療が必要となるのは3~7%程といわれています。症状が起こる時期によって、「月経前症候群(PMS)」、「月経困難症(月経痛)」などといわれます。
【月経の役割とは】
大きく分けて3つあります。
1 妊娠の準備:子宮を成熟させ妊娠が出来る状態にするため。
2 女性が女性らしくいるため:ホルモンバランスを整え女性らしく生活する。
3 女性が健康に生きていくため:骨密度を安定させる。メンタルを安定させる。内分泌系や循環器問題を解消する。
【実は知られていない事】
・正常月経と月経異常
〇初経
平均:12.6歳
体脂肪率17%以上が必要となる。
遅発性月経:15歳以上で初経発来。
原発性無月経:18歳になっても初経が訪れない。
【月経周期】
月経が安定するためには、体脂肪率22%以上はあった方が良い。
・正常月経:25~38日
・月経不順:24日未満で月経が来る。(頻発月経)
39日以上経っても月経が来ない。(希発月経)
・続発性無月経:3ヶ月以上月経が来ない状態で病院受診の目安となる。
※近年、若者の過度なダイエットが多く見られるが体脂肪の減少には月経不順を来す要因の1つとなる。月経不順は、不妊の原因の1つであると考えられる。
月経が止まると、①骨がもろくなる。②血管がもろくなる。③子宮が育たなくなる。④女性らしさの欠如。(肌のハリ、髪や爪のつやなど)その他いろいろな症状が出てくる。
【ピルの有効性】
女性特有の身体的問題。
・月経随伴症状(PMSなど)
・月経周期の調節
・過多月経
・子宮内膜症 etc...
こう言った、女性特有の問題に対して有効な効果や改善が見られるのが“ピル”の使用です。
「ピル」とは、“エストロゲン”と“プロゲステロン”の2種類の女性ホルモンを配合した薬剤です。
日本において使用されるピルは超低用量・低用量ピルが一般的で、低用量ピルは「経口避妊薬」として広く認知されている。近年では、ホルモン含有量を減らした超低用量ピルが使用されることが増えてきており女性特有の問題に対し治療目的での使用が増えてきています。
【筋膜調整によるアプローチ】
筋膜は、筋肉の膜と書くので筋肉にしか存在しないのかと思われがちですがそうではありません。神経や血管・骨や内臓に至るまで身体の全てと繋がりがあります。子宮も内臓の1つの器官として、筋膜の影響を大いに受けています。骨盤内臓器に分類され骨盤底筋をはじめとした筋肉や筋膜、靱帯によって支えられているのが子宮です。座っている事が多い人や股関節の可動域が低下している人、臀部や下半身の硬さがある人は筋膜の影響を受け子宮の活動を低下させてしまうのです。
当院が行っている筋膜アプローチでは、薬を使った直接的なアプローチではなく筋膜を介した間接的なアプローチを行っております。筋や靱帯・筋膜によって子宮にかかる引っ張られる張力を調整することで血行の改善や子宮本来の活動改善、女性特有の問題に対し効果が見込めるのが当院の行っている筋膜調整となっております。
なかなか薬やストレッチなどで良くならないという方は一度ご相談ください。