ダメです。

共同親権。

ウダウダ児童精神科医をやってはや十数年。

子育てに必要なモノは「軸」。

なんでもええねん。

良く「子どもに寄り添う教団」に惑わされたパパママがボクに聞いてきます。

「ウチの子にどう対応したらいいですか?」。

その時点で負けです。

子どもには人のふんどしでは勝てません。

ね?ゼレンスキーさん。

付け焼き刃で闘ってもそれが付け焼き刃なのはすぐにバレて子どもにバカにされるのが落ちです。

「お父さんとお母さんが本気で信じている価値観で闘ってください」。

アタシらにはそれしかできないんです。

それで上手くいかなかったら他人に任せましょう。

この話するともう来なくなっちゃう人たくさん。

金にならねー。

お父さんお母さん。子育ては自分のタメにやるモノじゃないんですよ。



子育てには「軸」が必要。

なのでパパママの方針が違うのはアカン。

子どもがどっちに進んでいいかわかんなくなっちゃう。

逆に大人数で育てるなら最大公約数的な「社会常識」が入るからいいんだけど、この2人っきりでやる子育て、と言う誠に不自然かつ関係濃厚な状況ではパパママの方針が違うのはガチであかん。

精神科で昔言ってたDouble Bindです。

クルマに運転手2人いたら困るべ。

だから。

仲の悪い2人で共同親権なんて絶対アカン。

Simply 虐待です。



めんどくさ過ぎてなんも読んでないんですけど、なぜに共同親権なんですかね?

確かに親権ない側に会う権利がない、とかじゃあ可哀想だけど、親権にはある程度の人権侵害が含まれる訳ですよ。

アホなガキはオトナに従え、って事ですから。

人権侵害が仕事な医者も主治医が2人いたら治療になりません。

ん?治療ガイドラインがあるんじゃないかって?

いやいや。んなもんだけで自然災害には勝てませんよ。

そう。アタシら医者は病気という自然災害と闘ってる訳で教科書通りにいきゃしないんです。

だからひとまず1人の主治医の方針でやってみてダメなら「手を換える」。

良くアタマかためのお父さんに言ってます。

「ボクの治療方針がお嫌でしたらお引き取りください」

オレはコンビニの店員じゃねぇんだよ。

いやいや。そうじゃなくて複数の方針があると治療にならないんです。

だからボクはカウンセラーや訪問看護師はしっかり情報交換できる人以外は入れたくない。

こないだも施設にいる子がやったらと要求、交渉しかしてこないからどうしたんじゃろ?と思ったら訪問看護が甘やかしてやがった。

前にも怒鳴りつけようが身体拘束(当然病棟ね)しようがなかなかリスカをやめない女子高生が居て、そいつはそいつの言う主治医の悪口を信じた児童相談所の児童福祉司が甘やかしてやがったんです。

福祉司どやしたらいい子になりました。

子どもには「軸」が必要。



人間には操作性っつうものがあって。

ほら。女子高生が「〇〇ちゃんが悪口言ってるよ」と耳打ちして仲間割れさせるやつ。

今日は某市精神保健福祉局にお呼ばれ。

パートのオジサンなのに。

だいたい予想してましたけど、病棟にいる子ども達の垂れ込みを信じてボクの事を虐待者呼ばわり。

他の人ならともかくあんたらプロだろ。

患者に操作されてどうすんねん。

共同親権にしたら両親の間でこれが起きて両親の距離がさらに離れる事受けあい。

そして余計子どもの人生はわやくちゃになる。

と。

ほら。共同親権ダメでしょ?

1人にしとけば例えばその親が問題で子どもがおかしくなったらすぐわかっていいじゃないですか。

もっともおばあちゃんがえらく遠くから甘やかしてダメダメにしてた事もあるんで、完全には防げないけど共同親権よりはましじゃねぇかな。

子どもには「軸」が必要。

間違っててもいいんです。その子に合わない「軸」を授ければ、そこを基準に別の「軸」を探します。

なんの「軸」もなかったらどっちに進んでいいかわかる訳ないじゃないですか。

#ASD #ADHD #LD #発達障害 #不登校 #自傷