雑誌スマッシュ2022年4月号を見ると気になることが書かれていた。
70-71ページ
常識 薄いコンチネンタルグリップ
あり 少し厚く握っても問題なし
フェデラーのボレーの写真を使って
「・・・(途中省略)・・・理想的な打ち方だが、毎回実行するのは大変。楽な打ち方もあることは知っておこう。」
なんだこれ?
私なりに要約すると、
「本来はこうすべき・・・なんだけど、こんなふうな(いつもはダメって言ってる)やり方をしてもいいよ。」
私はテニスクラブで初めてボレーを習ったときにコンチネンタルグリップが窮屈で仕方なかった。
最初の1年くらいはクラブに所属せずテニスをしていて、我流でボレーをしていたときはイースタングリップでのボレーだった。
コンチネンタルは違和感しかない。
それでも頑張ってコンチネンタルでのボレーが出来るようになった。
ただ、周りを見渡すと明らかにイースタングリップでボレーしている人が多い。
「それ間違ってるよ。」って言いたいけど、みんな気持ちよさそうにボレーしている。
そっちの方が当たりが良さそうだ。
フラットに当たってる。スピードも出ている。でも、それって素人の打ち方だよね?と内心思う私。
じゃあ、自分はというと、低い軌道のボールは確かにコンチネンタルグリップで打った方がミスしにくい。
でも浮いてきた高めのボールはコンチネンタルグリップだと窮屈で仕方ない。
イースタンの方が打ちやすいと正直思う。
プロの試合ではいかにも甘い「浮いた高めのボール」は飛んできにくいだろう。
でも、私らのような素人の試合ではしょっちゅう飛んでくるもの。
浮いたボールは上からフラットに叩けば決まる。
スライスで打つ必要など、あまりない。
だから、コンチネンタルグリップにする必要性もないのかもしれない。
だから、冒頭の「少し厚く握っても問題なし」になるのだろう。
じゃあ、自分のやってきたことっていったい何だったのだろう?
本格的なテニスを目指して人一倍努力してきたけれど、でも技術的に難しくてなかなか使いこなせない。
逆に人のアドバイスをスルーして我流に(テキトーに)やってきた人にやられてしまうし、その方がありってこと。
なんだか、失望感しかないぞ。
私はサーブだって人一倍低身長の女性なのに、最初にスピンサーブを教わってしまった。
スライスサーブを教わればまだマシなのに、いきなりスピンサーブ。しかもバックサイドはキックサーブ。
上手くできるわけはない。
かなり苦しくて、ダブルフォルト連発して試合に負けたこともある。
いわゆる羽子板サーブだってよかったかもしれない。
もしくは、アンダーサーブもね・・・。
相手だってそんなに上手くはないのだ。
甘いボールがかえって武器になることもある。
「アンダーサーブなんてやるもんじゃない」などというのは高飛車な発言だと思う。
ボレーだって、スライスボレーじゃなくてもどうにかなる。
むしろ、勇気を振り絞ってポーチに果敢に出たほうがいいだろうし。
カッコ良く打つより、フラットで当てても決まったもん勝ちだろう。
にしても、今頃、「常識」より、「あり」を勧めるなんて・・・。
なんだか騙された気分。
だったら、「常識」を否定して、「あり」を新常識にしてほしい。
ゴルフでもパターの道具が最近進化を遂げているらしい。
革新はあるのだ。
「理想のテニス」はもはや理想ではないのかも。
ラケットの進化によって変わってくる部分があるような気がする。
もう少しテニスのサイエンス的な研究者が増えてほしいな・・・。
自分がなるしかない?
なんてね。
清和風明のmy Pick