僕 誰のことも
好きになれないんだ
絵津鼓さん初読みです!
腐友が彼女のファンで以前から話は聞いていたのだけど、
読んだことがなかったのよね。
本作の2巻目が出るにあたり、
1巻目を読んでみたらめっちゃ面白かった‥というか、
めちゃ私好みだった‼️
4コマ漫画家×少女漫画家。
これまでも漫画家が主人公にの作品をいくつか読んできたけど、
なぜにみんな一様に生活能力が低いキャラが多いのか、
漫画は凄いけど他はダメダメみたいなwww
同じ漫画家として、実感すべきところが多いのか??
絵津鼓著コミック「JOY」
JOY (Honey Milk Comics)
748円 Amazon
少女漫画家の岡崎豪は、女の子にキュンとしてもらえる漫画を目指して日々邁進中。同じく漫画家の阿久根勇亮と切磋琢磨している。ある日、阿久根が男と裸で寝ているところを目撃し、驚く豪。仲良しだと思っていたけれど、お互い知らないことがいっぱいあると自覚した時、豪に「BLを描いてみませんか?」という誘いが…! 漫画家×漫画家の仕事と恋を、絵津鼓がキュートに描きます! |
記念すべき初絵津鼓作品。
少女漫画家の津田ポンコ=豪と
4コマ漫画家の元保育士・阿久根のカップリング。
阿久根は豪と担当編集者が同じという縁から
豪のアシスタントも務めている。
なので修羅場ったりすると阿久根の所に泣きつく豪なの。
そこでバッタリ阿久根が男とベッドインしてるのを目撃してしまう。
おまけに担当からBLを描いてみないか、と言われ、
豪は阿久根を意識するようになってしまうのだけど、
豪の彼氏?である響から、釘を刺され‥‥。
豪と阿久根が互いに君呼びしているのがほっこり。
豪は売れっ子少女漫画家。そんでもってちょっと天然ちゃん。
いつもピンチになると阿久根のアパートへ飛び込み、
助けて〜ってやるんだけど、豪は放っておけないキャラなんだよね〜。
阿久根は大人っぽいけど、可愛い4コマを描いているギャップがいい。
基本ほんわか可愛い系だと思っていた豪。
しかしそんな彼にも隠された闇部分があって、
阿久根も読者もドキリ!
益々目が離せなくなる。
こういう持っていき方が上手いというか。
読ませる作家さんですね!
豪の闇っていうか彼は孤独を幼い頃から感じてて、
だから誰の事も好きにならないようにバリアを張ってるとこがあったんだよ。
豪の孤独ってちょっとわかるな。
でも、阿久根のゲ/イ仲間でセ/フ/レでもある響が、
豪に対抗心をガンガンぶつけてくるのね。
結構酷いことも言われたりする豪だけど、
阿久根が漫画家やっていることに否定的な響なので、
そのモヤモヤを豪に八つ当たりしてる感じ。
彼が阿久根を心配する理由はわかるけど、
漫画家という仕事そのものを否定するのはいただけない。
しかしその時の豪がとってもカッコ良かった!
頑張れば頑張るほど結果が出るとも報われるとも限らない、
それでも好きなことを好きでいたいから描いてるだけ
とっても単純なことだけど、
なんだかハッとさせられたし、こういう事を言える豪がカッコ良かった!
もしかして絵津鼓さんや作家さんの気持ちかしらというような
漫画家の本音がちらほら垣間見える。
BL描かないか?と勧められチャレンジする気満々の豪に対し、
必ずしもファンは賛成ばかりではないの。
自分が描くことで嫌な気持ちになる人がいるなんて思ってみなかった。
読む人が嫌な気持ちになるのを描くって虚しいって、
こういうセリフはやっぱり漫画家さんだから描けるんだよねって思ってしまった。
響がいなくてもいずれはくっついた2人かも知れないが、
お互いのことを深く知れたのは間違いなく響がいたから。
そういう意味では響は邪魔もしたけど、
ナイスアシストでもあったわけだな〜(^ω^)
阿久根は決して余計な事を言うタイプじゃないし、
自分の本音を見せるタイプでもないが、
だからこそ、案外と豪に対して執着してたんだなってw
だって可愛いもの好きの阿久根は本当は豪に一目惚れだったんだよね!
そんなの微塵も見せてなかったけどさ。
だからこその阿久根と豪のキャラの対比が光ったのでした!
secondも読むのが楽しみになる作品です
H度
ストーリー度