発情を抑えきれないほどの恋心

 

運命の向こう側」の

スピンオフです!!

前回は安西さんの初のオメガバースということで

どういうのかな?と思いながら読んだんだけど、

 

オメガバースが苦手って方にも、

ちょっと飽きてきちゃったわって方にも、

これは是非読んでいただきたい

 

と猛プッシュしたのでしたw

さて今回はそのスピンオフですが、

前作に出ているキャラの誰かってわけじゃないです。

主人公二人は新キャラなのでした。

 

安西 リカ著「オメガは運命に誓わない」

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大手電子機器メーカーで働く朱羽千里は取引先のβに実らない片想いをしていた。諦め切れないでいたある日、造形作家でαの黒江瞭と出会い、誘いをかけられる。甘い顔立ちをした美形だがΩを下に見るような感度が許せず、すげなく拒んでしまう。もう二度と会わないだろうと思っていた矢先、朱羽はαとΩ専用のクラブで発情期に入ってしまった。抗えない欲望に耐え切れなくなり、偶然居合わせた黒江と身体を重ねてしまって―!?

 

今回の主人公は前作に出てきてないと書きましたが、

運命〜のキャラ達は出てきます。

でも話に影響はないので、こちらから読んでも問題なし。

それに前作のキャラ達がどういう道を選択したのか、

わかるようになっているので、

前作ファンも密かに楽しめますね!照れ

 

運命〜はパラレルスリップでしたが、

今回はそういうのではなく、

バース性に悩むのがメイン。

発情がある限り、自分の心を裏切り続ける身体と本能に嫌気がさしているオメガの千里。

この葛藤がすごくよくわかるようになっていて共感できる。

また結婚に憧れを抱く黒江。

彼はアルファだが、アルファのほとんどが就く

会社の要職や起業家などではなく、

ベータ達がその世界のほとんどを担っている

アートの世界で生きている変わったアルファ。

でもその中でアルファは異端なので自分のバース性を隠している。

その二人が出会い、出会ったことでフェロモンに

誘発され発情してしまった千里を助けた黒江。

でもそのことでさえ千里にとっては

堪え難い屈辱でもあったのだ。

なぜなら千里には実は想っている人がいるから。

仕事関係で出会った白根沢に恋をしているからだ。

好きな人がいながら

身体はアルファである黒江を求めてしまう。

だから黒江と距離を置かなければ‥

 

ほとんどはオメガである千里の葛藤がメインだけど、

黒江は黒江でアルファとしての悩みも抱えている。

アルファって何でもできるイメージがあるけど

彼はアートの世界に身を置いているから余計に孤独を感じていたのだ。

彼もまた千里にフェロモンに誘発されて、

彼が嫌がっているとわかっていても

抱かずにはいられなかった。

互いにやっぱり自分の本能に悩み、恋に悩み、

孤独を感じながら生活していたのよね。

そういうのがとても伝わってきました。

だから本能のままに惹かれたのではなく、

二人にとってはバース性とは関係のないところで結ばれたっていうのが大事なのよね。

 

オメガバースっていうとどうしても出産が出来るとか

発情の周期があるとか

そういうのに焦点がいきがちだけど、

そこに行き着く前のもっと本能の部分に

悩み傷つく姿にこれまでと違うオメガバースの話を読ませてもらった感じがしました!

 

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ

ストーリー度満月満月満月満月半月

 

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