両想いじゃダメなのか？
好きって言えよ、「俺も好きです」って。
なんだか久しぶりに砂原さんを
読んだ気がします〜。
キャラのバースデーフェアで購入したんだけど、
私好みなお話でしたー！！
それにしてもなんだって作家っていうのは
こうも変人が多いというか、
良くも悪くも我が侭なヤツが多いのだろうかｗ
編集者の苦労が伺えますなぁ。
‥‥というようなお話なのです。
しかもスランプ中？なのか、ますます扱いにくいタイプときては、
原稿１枚もらうのも大変なわけで。。。
砂原 糖子著「猫屋敷先生と縁側の編集者」
 |
猫屋敷先生と縁側の編集者 (キャラ文庫)
Amazon
華やかなファッション誌から、地味な文芸誌に突然の異動!?畑違いの職場で一からキャリアをやり直すことになった編集者の晶川。担当に任命されたのは、ベストセラー作家だけれど、超遅筆と評判の本屋敷平だ。足繁く通っても不遜な態度で、縁側で猫と居眠りしてばかり。この男から原稿を取り上げて部員を見返したい──!!ところがある夜、迷い込んだゲイバーで偶然、本屋敷と遭遇し…!? |
ファッション誌の編集者だった晶川。
雑誌が休刊となってしまい文芸誌「モザイク」への異動がきまり、
文芸誌は初めてなのに、初の担当が問題児のベストセラー作家本屋敷だった。
全然原稿を書く気のない本屋敷に、編集部もあの手この手で
原稿を取ろうとするのだけれど、まったくダメだった。
それでも本屋敷の名があるだけで雑誌の売り上げが全然違う。
そしてダメ元で担当にされたのが文芸未経験の晶川だったのだ。
本屋敷はのらりくらりとちっとも原稿を書く気がないし、
編集部からも原稿を取れるとは全く期待されていなかったことで、
逆に晶川は絶対原稿をもらってやる！と火がついた。
たまたまゲ/イバーと知らずに入った店で晶川は本屋敷と会ってしまい、
本屋敷は晶川のことをゲ/イと勘違い。
晶川はこの勘違いを利用して自分の身体と引き換えに
原稿をもらう約束を取り付けるのだが‥‥。
最初はえー、身体と引き換えにー？って
ちょっとイヤだわ・・とかって思っていたんだけど、
考えていたようなそんな関係にはならなかったのが良かった。
いや、本屋敷の晶川はゲ/イという勘違いは変わらないのだけど、
晶川もファッション誌出のモデル張りの単なる色男と
色眼鏡で見られるのが嫌で意地でも原稿を取ってやる！と
引っ込みがつかなくなってしまったのもあるのよね。
そしてもともとゲ/イじゃない晶川の葛藤とか
それでも本屋敷の前では余裕のある態度でいたいプライドとか
そんなこんながちょっと可愛く思えたり。
本屋敷も変人ではあるんだけど、
実は遅筆ではなく原稿が書けなくなっている状態だということがわかるのね。
それは初恋の男性がからんでいるんだけど、
本屋敷の情の深さというか、本当は優しさや繊細なところからきていのだ。
それを知って晶川が本屋敷に惹かれていっちゃうのもわかる。
もちろん、本屋敷もバカみたいな条件にのったのも
晶川に一目ぼれ的なものを覚えたからで。。。
最初に勘違いから始まった恋だったので、
本屋敷のことを好きだと認めるのが悔しくて
好きって言えよと本屋敷に言われても
「言ったら死ぬ病にかかっているから嫌だ」
なんて返しちゃうあたり、どこの中坊だって感じで可愛かったよーｗｗ
外見で勘違いされやすい晶川のキャラも良かった。
傍若無人で自分勝手な売れっこ先生本屋敷のキャラもいいよね。
そして猫たちがいいわ〜。
何をするわけでもないんだけど、そこがいいのです。
まさに本屋敷は猫が似あう。
（本屋敷の自宅はいつも庭に野良猫が集まりひなたぼっこしている。
だからつい猫屋敷先生って言っちゃうのですｗｗ）
逆に２部で出てくる小説家犬明には犬が似合い過ぎておりました。
作家としても人間的にも対照的な二人だけど、
素敵な二人です。
（犬明は手のかからない作家だから自分が担当になるにはこっちだがｗ）
犬明のお相手も気になりますね。
次もあるのかな〜なんて思わせてくれました。
本屋敷は実はボンボンらしいけど、
そう思えないほどに身の回りに無頓着。
前半はちょっと強引な展開だったけど面白かった。
やっぱり作家は変人だらけだ‥と私の感想ですｗｗ
Ｈ度
ストーリー度
参加しています。よろしくね
BL ブログランキングへ
