大事な人にだけ
分かってもらえればそれでいい


初読み作家さんです!
それもそのはず、
この作品が初コミックスとのこと。
今度CDになると知り、あらすじを見たら、
とーーっとも気になってしまったのでした。

それに今、続きが連載されているのかな?

コミックスはゆっくり2人の恋がはじまって
これから・・・ってところだったので、
続きは気になるかも~。



文乃 ゆき著コミック「ひだまりが聴こえる」

ひだまりが聴こえる (Canna Comics)/プランタン出版
¥724 Amazon.co.jp
―――あいつ、耳聴こえねーの?
難聴せいで何かと誤解を受け周囲とうまく馴染めない大学生の航平は、いつしか人と距離を置くようになっていた。そんな時に出会った同級生の太一。バカみたいに明るい性格で思ったことを何でも口にする彼から「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!」と言われ、航平はその言葉に心底救われて……。友達以上、恋人未満。太一との出会いが航平を変えていく。



大学生×大学生。
といっても、Hなしなので、どっちが攻めでどっちが受けなのかはわかりません。
でも私の予想では航平が攻めじゃないかなって思っている。

太一は貧乏学生。
バイト先でトラブルばかりを起こし、この界隈ではもう雇ってくれるところはない。
猛烈にお腹をすかせていた太一は無愛想な航平とたまたま知り合い、
航平にお弁当をゆずってもらうのだ。
そんな些細なことがきっかけだったけれど、
太一は航平の優しさに、航平が難聴のせいで大学の講義のノートテイクをしてくれる人を募集していると知り、
自ら名乗りを上げてノートテイクをすることに。
ただしお弁当付きで・・。
太一のあけっぴろげで屈託のない明るい性格に
難聴のせいで人と接するのが苦手な航平は徐々に心を開いていく。
大きな声で良くとおる太一の声は航平の耳には入ってきやすい声だった。
太一と親しくなり笑顔が増えるようになった航平。
もともと顔の整った航平はその外見だけで近づく女性や、
ハンデを持つ航平に小説のような恋愛を夢見る女性たちに
怒りを覚える太一だった。
だけど、航平は航平目当てに太一に接近する女の子とのことを勘違いしてしまう。
そして航平の聴力が更に落ちていき、そのうち太一の声も聴こえなくなってしまうんじゃないか・・と
不安になる航平だった。



航平はまったく聴こえないわけじゃなくて、
太一のように地声が大きくて良く通る声だと聴きやすかったりするのだ。
なまじっか航平は顔がいいもんだから、
大学生にもなって、中高生のようにやっかんで意地悪するようなヤツはいるのよね~。
しかも、航平は一度ハメられたことがあって(いやらしい意味ではない)悪評がたってしまった。
そういうこともあって余計に一人の方がいいと思ってしまう航平。

だから太一のことも最初はどこか警戒していたりもしていたんだけど、
心をひらいていく様子が丁寧に描かれていました。
もちろん太一も航平のことを特別な存在として意識する様子も・・・。

太一はただ騒がしくて元気印の男子ではない。
彼には彼の悩みやちょっと暗い過去があったり。

航平の障害のこともわかりやすく描かれていました。
ひとくくりに難聴といってもその程度は様々。
航平の場合はまだ家族や太一のような声質だと聴こえるけれど、
それだって全てが聴こえるわけじゃない。
しかも聴力が徐々に落ちて行く怖さ。

かといって障害が重すぎて読むのが辛い・・・とかならない上手さもあると思います。
そういうバランスがうまくまとまったストーリー作りだと感じましたよ。

今回はHなし。
うん。それもまた良かった。
これでHとかあったら、ちょっとそれこそ、早急過ぎて嘘っぽく感じてしまうので、
ゆっくりな2人にはゆっくり恋愛も進んでいくのがちょうどいいと思うな。

せっかく感情部分を大事に描かれている作品なので、
今後の展開もそういうのを大事にして欲しいです。


H度なし
ストーリー度満月満月満月満月


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