人気作家さんが競演しているアンソロジーです!
「泣ける」と銘打っているので
これは・・!と期待して購入ー!!

でも作家陣を見てみると中には木原音瀬さんもいる・・・・

ま、まさかのバッドエンドとかあるかも!?
とちょっとドキドキしたんだけど
帯をみたら

オールハッピーエンド読み切り

とあるじゃないか!!ww
ってんで、これで安心して?読む事ができるー!!ww


榎田尤利さんも参加しているんだけど、
漫画の原作でした。
なので木原さん以外は全部漫画です。

でも期待したほど泣ける作品っていうのはなかったかな。
普通に面白いのはあるけれど、
泣くっていうのとは違うかな・・・なんて。


アンソロジー「泣けるBL」
泣けるBL/アンソロジー
¥980 Amazon.co.jp
悲しい「涙」も嬉しい「涙」も、全てこの恋が始まりだった。「思いっきり泣けて、最後は幸せ。」この春、ストレスを抱える女性にお贈りする全く新しいBL アンソロジーが発売になります。「泣ける」をテーマに、豪華執筆陣がオール描き下ろし、オール読みきりでお届けいたします。◆カバーイラスト ヤマシタトモコ◆ラインナップ ヤマシタトモコ、榎田尤利(原作) ・峰島なわこ(作画)、木原音瀬(挿し絵/糸井のぞ)、元ハルヒラ、ARUKU◆Twitterコラボレーション モモ花


「海とヘビースモーカー」榎田尤利×峰島なわこ
これ、ハッピーエンドなのかなー?と思ったけれど、
一応、仲たがいしたままではなく、互いに思い合っていた・・・というのが
わかったということでのハッピーエンド・・・という理解でいいんでしょうかね。

大学時代付き合っていた和久井の暮らしていた町へとやってきた畠。
医者からは癌と宣告を受けていた。
自分より家族をとり大学卒業と同時に実家へと戻りそこで結婚をした和久井もまた癌で亡くなっていた。
和久井とは喧嘩別れをして以来一度も会っていないし、手紙もすべて無視していた畠。
今更と思いつつも和久井のいた町へと足を伸ばしたのだ。
そして駅へと着いた時、和久井の一人娘と出会い家路へと案内をされるのだが。

これ、書き下ろしのSSがついてました!
そちらは和久井視点。


「トラと父ちゃん 最後の一日」ARUKU
この話と最後の木原さんが好きでした!!
甥っ子を一人で育てている香月。
失業し保険もきれてもう貯金もない。今日明日食べるお金にも困っているのだ。
なので香月は甥っ子の虎雄を施設に預ける決意をし
今日、施設に行くことになっているのだが・・・。

このトラちゃんがとってもカワイイの。もう子供が出てくるだけで
うるうるしちゃうから駄目なのよー、こういうのは。
香月は自分のことを父ちゃんって呼ばせているのよね。
子供ってさカンが鋭い時があるから、今日はいつもと違うっていうのを敏感に感じ取っているのよ。
だからバスの中で吐いたりしちゃうわけで。。。
施設で父ちゃんに待ってーっと追いかけてくるトラちゃんが不憫で可哀相で・・・
もちろん香月の気持ちも考えると切ない。。。。
ところが虎雄を病院に連れていった先の先生がこの2人をハラハラしながらみてるんですよ。
バスでトラちゃんが吐いた時、病気じゃないかと焦って近くの病院へ連れていったのよね。
もちろん香月には診察代なんて払えるはずもなく。
そんな様子の香月親子(親子じゃないけど)が気になって気になってついてきちゃったわけww
(先生、病院はどうしたのか?いきなりストー キングww)
食べるお金にも困った香月が最終手段に出たのは身売り。
スケベーオヤジに自分を売ろうとするんだけどもちろん先生が怒鳴り込んできて・・・

最後、ぴかぴかのエビバーガーを泣きながら食べているシーンでもらい泣きしそうに。
先生は怒りながらもこの2人の心の支えになれるのでしょうか。
そうなって欲しいなー。続きが気になる2人なんですよ。
これ、是非、描いて欲しい!!!


「ストロボスコープ」ヤマシタトモコ
このアンソロ一番の長編。
さすがヤマシタさん、読ませますよね。
田舎の町の喫茶店のマスターとその店になぜか居ついている青年の話。
マスターはもう結構いいお年のオジサン。
ぼーっとしていてやる気なさそうな人。なのでバイトの青年レンジは彼のためにまかない料理なんかを作っている。
このマスター、町ではちょっとした有名人?
皆が彼のことをモーホーだということを知っているのだ。
あ、これ、マスターは完全にネコですから。
一人でずっといて淋しくなるとどうもオトコをどこぞで頼んでいるらしい。
そんなマスターにレンジが・・・・

オジサンに哀愁がとっても漂っているのがいいですよねww
でもそんな彼がレンジの存在でその淋しさから解放された時・・・・
話の途中なのに突如カラーになるんですよ!
これってきっとマスターの心が色づいた・・・・淋しさからほんのりと色づいた・・・
そんな気がするんですよね。だってパッと見、何の変哲もないようなページなんですよ。
でもそこから明らかにマスターの人生の横にはレンジの存在がいるようになるんだろうなって
感じさせるシーンでもあるんですよ。


「期限切れの初恋」木原音瀬
木原さんも言っていたとおり、泣けるBLというよりも
泣いている受けってなってしまったってwww
まさに泣いてばかりいるような感じの受けちゃんでしたね。
でも私、この話好きでした。
少なくとも、この後も気になります。
きっとノベルズとかになったら書き下ろしでその後の2人とか収録されそう←いつの話だww

大学時代、宇野にはずっと好きで憧れていた同級生村上がいた。
でも彼の周りは自分とは違っていつも明るくて楽しくて友人たちもいっぱいいて、
そして何よりもカワイイ彼女がいて・・・
村上に誘われて同じサークルに入ったものの、そのサークルを通じて彼女ができた村上を見ているのが辛かった宇野。でもやっぱり村上の姿を見たくてサークル活動に顔を出したり・・・・
とっても健気な宇野なんですよ。

大学を卒業して数年、友人の一人が結婚をするというのできっと村上も来るだろうと宇野は思う。
その時に好きだったんだと告白して玉砕するのもいいかも・・なんて
ずっとその恋を引きずってきた宇野は思うわけだ。
ところが結婚式に村上の姿はなかった。
それどころか、聞くのは村上の悪評ばかり。
大学卒業後、彼は一流企業を追われ両親は借金苦で亡くなり、自身もまた友人知人から借金しまくり
彼女も失い、今ではパチンコ中毒になって・・・・・・
という信じられない話を耳にするのだ。
そして、とある日、宇野は泥酔している村上を偶然にも見かけ思わず家に連れて帰る。
次の日、村上にしばらく置いてくれ、と頼まれてそのまま2人の共同生活が始まるのだが。

村上の変貌ぶりが痛々しくて、このまま2人はどうなるのかな、、、とヤキモキしてしまいました。
だって、あんなにカッコ良かった村上は今ではホームレス。
しかも悪臭を放ち、宇野のお金を毎日こそこそ盗み・・・・
誰だって好きだった人の落ちぶれた姿って見たくないじゃないですか。
村上はそれこそここまで人間落ちるものなのかって感じですから。。。
だけど、帯のオールハッピーエンドを信じて読みましたとも!!ww
やっぱりね、読むとキュンキュンさせれられる部分があるんだけど、
ハラハラさせられる部分が多くてさーww
ま、これがあるから木原作品!って感じではあるww


この他にツイッターで原案を募集したものを漫画にしたモモ花さんの作品、
元ハルヒラさん、河井英槻さんが描かれています!!


H度ドキドキ(作品によって違うんだろうけど、全体的には薄いです)
ストーリー度満月満月満月半月(泣けると言われるとちょっと違うけど、面白い作品は面白い。アンソロだからバラつきや好みがあるから点数付けは難しい)


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