あんたが好きだ。
好きすぎて、頭が変になりそうだよ。



これ、ずっと探していて
ようやくゲトできた小説でした!!

兄弟モノですね!

ん?英田さんの兄弟モノってこれ以外ないよね?

やっぱり好きだわ~。兄弟モノ。
男同士に加え、兄弟という二重の背徳感。

こちらの作品は本当の兄弟ではなく、血はまったく繋がってない。
でもだからこその切なさがあるのよね。

静一と亮介は6歳年の差がある。
なので小さい頃、亮介は静一にとっても懐いてて
静一もそんな亮介が可愛くてたまらなかった。

でも母の死が幸せだった家庭に陰を落としていき・・・・


英田 サキ著「君のために泣こう」
君のために泣こう (SHYノベルス)/英田 サキ
¥903
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「本気で嫌なら抵抗してみろよ」父親がなくなり、ひとりぼっちになってしまった静一の元に、ずっと離れて暮らしていた弟の亮介が帰ってきた。すっかり大人の男に成長している亮介はまるで知らない人間のようで、静一は落ち着かない。そんなある日、酔った静一は男とホテルに入るところを亮介に見咎められ、越えてはいけない一線を越えてしまう。こんなの許されない、例え血が繋がっていなくても…煩悶する静一に情熱を隠さない亮介だったのだが…。



亮介はもともと父親の愛人の子供。
でも父親と血が繋がっているわけじゃないよ。
で、その愛人が亡くなってしまったため身よりのない亮介を
静一の父親が引き取った・・・という経緯だ。

母親がとってもいい人で
亮介も自分の子供のように分け隔てなく育ててきたのね。
静一はまだ小さかったけど
お母さんが赤ちゃんを連れてきたのはとってもよく覚えていた。
弟が欲しかった静一はすごく可愛がるのよ。

でも、ある日、道路に飛び出した亮介をかばって
母親は事故に遭い、還らぬ人となってしまった。

以来、亮介は祖母の家に預けられ
静一とも疎遠になりがちに。。。。。

でも静一が26才になったとき父親の死とともに
離れて暮らしていた大学生の亮介が
一緒に暮らす、と言って戻ってきたのだった。。

久しぶりに会う亮介はすっかり大人びて
戸惑う静一は・・・



この話の冒頭が、ペットのセキセイインコが
無精卵を一生懸命抱いている、というシーンなのね。
このちょっとしたエピソードが
なんとも悲しく、虚しく、
そしてインコが一つのキーワードになっていくのだ。

小さい頃は「静ちゃん、静ちゃん」と慕ってきたのに
今では「おい、あんた」になってしまうと
お兄ちゃんとしてはかなり寂しく感じるよね。。。。

最初は二人の暮らしもぎくしゃくしていたんだけど
静一がケガをした時、
かいがいしく亮介が世話をやくのだ。

そこから距離が縮まる二人。

こういう兄弟モノってさ、
必ず、どちらかがもうずーーーーっと相手のことを
幼い頃から想っていて・・・というのが定番で、
この話も亮介がやっぱり静一を想っていたわけで。。

でも血が繋がっていないとはいえ
静一にとっては兄弟で・・・・という気持ちが
一線を越えてからも拭えないのよね。

だから、ヒドイ振り方をしちゃうんだけど・・・・

こういうあたりもやっぱり兄弟モノでは定番。
でもね、この話のぐっとくるところは
ちょこちょこ出てくるインコのエピソード。
そして家族をバラバラにしてしまった母の死。

このね、母の死にまつわる真相を静一が知った時、
私も泣きそうになってしまった・・・・・

子供ってさ、どんなに小さくても
守りたい、と思うものはその小さな身体で
懸命に守ろうとするんだよね。

ぐっときちゃいましたよ・・・・・

この話、後日談がSHYノベルズさんのHPに
掲載されていますので
興味のある方はどうぞ読んでみてくださいね~。

亮介がでっかいなりした子供のようですwww
SHYノベルズHP


H度ドキドキドキドキドキドキ
切なさ度お月様お月様お月様

CDにもなってますよ。
君のために泣こう/イメージ・アルバム
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■CAST
澤井静一:野島健児、澤井亮介:星野貴紀、他

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