龍馬伝 第十四回『お尋ね者龍馬』を観る | (不肖)大河ドラマ批評家「一大河」の批評レポート

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日本でもっとも歴史あるドラマ、それが「大河ドラマ」である!
不肖・大河ドラマ批評家「一大河」が、古今の大河ドラマのレビューを
つづっていきます。

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【ストーリー】
龍馬の脱藩から三ヶ月。
武市半平太は、藩主山内豊範(とよのり)に上洛を申し出ていた。
幕府に対して攘夷決行を促すよう、朝廷に奏上する
ためである。


土佐は、今や半平太が動かしているといっても
過言ではなかった。
開国派の吉田東洋が暗殺されたことで、土佐藩は
勢力図がひっくり返ってしまっていたのである。
この攘夷の機運は、日本中で高まっていた。


江戸城では、朝廷から攘夷決行のお達しが届いていた。
その幕府にあって、日本に海軍を作るべしとする主張を
する男がいた。
軍艦操練所頭取、勝麟太郎である。


後藤象二郎は、脱藩した龍馬が東洋暗殺の実行犯と
にらみ、郷周り(今でいう警察)の弥太郎井上佐市郎
龍馬の捕縛を命じ、二人は大坂へ向かう。


追っ手の存在を知った龍馬は土佐藩の陣屋に忍び込み、
半平太にその旨を告げる。
しかし、二人の間には越えられない深い溝ができて
しまっていた。



【感想】
龍馬伝、第二部開始。
OPと劇中曲も雰囲気を変え、

勝麟太郎登場
海軍操練所での日々
土佐勤王党の凋落と粛清
龍馬とのちの妻となるお龍の出会い


などなど、風雲児「坂本龍馬」を形成する
出来事が次々と起こります。
一大河は、この第二部の音楽が特に好きなんですねぇ^^


さて、「お尋ね者龍馬」の回。
龍馬よりも土佐勤王党の面々の方がクローズアップ
される回
ではないでしょうか。


攘夷の旗頭として着実に力をつけていく
土佐勤王党。
特に今回は、以蔵が「人斬り以蔵」に仕立て上げられていく
描写
が細かに描かれます。


先生と慕う半平太に付いて上洛したはいいものの、
他の党員からはつまはじきにされ、自分の居場所が
ないことを不満に思います。


酒に浸って愚痴を言うしかやりようのない以蔵
半平太は、「以蔵は自分が唯一心を許せる友である」と
慰めます。


半平太に東洋暗殺の疑いをかけられ、追っ手が大坂にいることを
聞かされた以蔵は、何としてでも半平太の役に立ちたいと、
追っ手を排除する役目を買って出ます。
人斬り以蔵の誕生です。


このシーン、半平太以蔵BL要素師弟愛が
強調されるシーンですね。
以蔵は、のちに土佐藩によって捕縛され、拷問にかけられた際、
東洋暗殺の首謀者は武市半平太であるとあっさり吐いてしまった
ようですが……


なんにせよ、のちのちの語り草にもなるくらい、この師弟の
シーンは、映像表現や音楽も相まって、非常に美しくも
儚い印象を受けるのであります。
このシーンで創作意欲を掻き立てられた女子も多いとかなんとか。


そして、以蔵井上佐市郎を暗殺するシーン。
「人斬り」というには程遠い、がむしゃらに相手の息の根を
止めようとするところに、無垢な青年が師の役に立ちたいと
いう思いだけで行動したという、切ない思いがうかがえます。



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